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永遠の七日間 初章

もし、チルノが⑨と言われてる訳がこの作品の様だったらそれは悲しい事だと思います。大妖精が何故チルノの事が離れに離れない強い絆が結ばれているのかもこの作品の様でしたら悲しいものだと思います。しかし、2人の中には例え記憶が途切れても、その絆が記憶以上のモノになる事を私はこの作品を通して皆さんにお見せ致します。チルノと大妖精がこれからも仲良くいられるよう作者より贈らせて頂きます。

私は大妖精、今日も私は大切なお友達のチルノちゃんの元へ遊びに行く所。


だけど__


私はまたもチルノちゃんと別れの時が来ると思うと、胸が張り裂けそうに痛む。


チルノちゃんには… ある呪いがかけられていて、その呪いは


「七日間で新たな転生を繰り返す」


と言う神をも恨みたくなる恐ろしい呪いがチルノちゃんにはかけられている。


チルノちゃんの涙はもう見たくない。私はこの呪いをかけた相手に何としてでもチルノちゃんにかけた呪いを解いてほしい。


しかし__ 私には力が無い。幻想郷の世界の妖精達はその生を終えれば新たな転生を繰り返し再び復活する事が出来るけど、当然以前の記憶を持ってる筈もない。


思い出も__


いけない、またこんな事を考えてちゃチルノちゃんを心配させるだけなのに。それに私は決めた事があるじゃない。


「チルノちゃんと共に居続けるって」


考えていく内に湖の畔に辿り着いた、ここは木々に囲まれてて雨が降る日になると湖は霧でその姿を隠す。


あれ?チルノちゃんが見当たらない。


辺りを見てもチルノちゃんらしき姿は見えない。何時もなら湖の真ん中に氷ヨットとか言ってプカプカ浮かんでいる筈なのに。


もしかしてチルノちゃんは私を忘れているんじゃ?


まさかまさか__ いくら周りから⑨って言われててもそんな事がある訳ない。いや、あってもらっては困る。チルノちゃんが私を忘れるなんて、博麗神社に巨大な要石が落下しても認めないし幻想郷が無くなっても認めない!!


「ねぇ、ねぇ大ちゃん」


「チルノちゃんはいつも私の所にいるの…チルノちゃんがいない人生なんてあり得ない…チルノちゃんがいるから今日まで私は…」


「大ちゃんから危険を感じるよぉ… さいきょーのあたいでも怖い顔になってるのがわかる…」



今日の大ちゃんはちょっと危険すぎる、あたい生きて明日を過ごせるのかなぁ。


だけどここで居なくなったら大ちゃんの事だから涙目であたいを探しに来るだろうし、そんな大ちゃんはあたいは絶対見たくないし声を掛けない訳にはいかない。


「大ちゃん!あたいだよ!チルノだよ!」


ビクッと電流が身体中を走った素振りをする大ちゃんがまた可愛い、これでこそ大ちゃんなのかな?


「チルノちゃん?」


ニィと笑うチルノちゃんが今日も私を見ている。きっとチルノちゃんには昨日までの記憶は恐らく無いと思う。チルノちゃんが別れに流した涙の感触が今も私の首筋には確かに伝わっている。きっとチルノちゃんだって。


私はこのタイミングが何時も涙が堪え切れない、七日間と言う悲しき生を与えた神を許す事が出来ない。


一体チルノちゃんが何をしたのか?それは異変の時は少々「あたいはさいきょーなのよ!」が目立つけど、それでこそチルノちゃんなのに。


「おーい、大ちゃん」


私はチルノちゃんに抱きよる。何が起きたと驚くチルノちゃんだけど、この気持ちを見せれるのなら見せてあげたい。


「ちょっと大ちゃん、痛いって!?そんなに強く抱きつかれたらあたいが溶け出しちゃうよ!?」


溶け出すと言う言葉を聞いて私はとっさにチルノちゃんから離れる、私が原因でチルノちゃんを蒸発させたら私は死ぬに死にきれない。


「ごめん…チルノちゃん」


「いよいよ、大ちゃんはあたいに会えるのがそんなに好きなんだよね。やっぱあたいはすごいね」


「うんうん、チルノちゃんは凄いよ!」


凄いよ__ だってチルノちゃんは私に長い幻想郷を生きていく内の証しをくれているのだから。


チルノちゃんがいるから私がいて、私がいるからチルノちゃんがいる。


「それでさ大ちゃん!今日は何しようか?と言うか、昨日あたい何したっけ?」


「あー! チルノちゃんたらまた忘れてる、昨日は博麗神社のお賽銭に氷あられで一杯にするって言ってたじゃん」


「そんな事をあたい言ったのか!?うーん何かそれしたらあたい達霊夢にカキ氷とメロンシロップにされちゃいそうなんだけど…」


「プッ、チルノちゃん何時にもまして怖い事言うんだから。大丈夫だよチルノちゃん、霊夢さんああ見えても妖精にはやさしいから」


あれ?霊夢さんの事を覚えているみたい、チルノちゃんもしかして転生を繰り返せば記憶が徐々に戻って来るのかな?


「博麗神社に行くなら行こう大ちゃん!あたい霊夢に冷たい麦茶貰いに行きたい!」


「チルノちゃん、麦茶はこの前お腹を壊したから緑茶バーにするって言ってたじゃない」


「そうだった気がする? あはは、あたいも大ちゃんには敵わないなぁ」


前のチルノちゃんの頼み、チルノちゃんは前に消える時に私に七日間の約束を託して逝った。私はその約束を今回は必ず守ってあげたい。永いようで短いこの七日間、私とチルノちゃんの物語はここから始まるのであった。

次回で会いましょう!

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