入団
「ここが、有名なサーカス団」
私は、見た瞬間に驚いた。昔、おじいちゃんが言っていた以上に大きかったの
だから…とりあえず中に入ろうと私は、思う
「!!」
中に入った瞬間、私は目を見開いた。そこには、猛獣を巧みに操る赤髪の少年
水の中なのに華麗に泳ぐ青髪の少女。私は、その光景に目がいつの間にか釘付けに
なっていた。
「…」
どれくらいの時間が経ったのだろうか?もう客席には、誰もいない
私、少し長く居すぎたかな?と思い席を立ったその瞬間
誰かに腕を摑まれた。私は、ギョっとして左側を見るとそこには、団長?と
思われる老…がいた。
「あら、失礼?そんなに驚かなくてもいいのよ?」
そういっていかにも怪しい団長?が話しかけてくる。
私は、やや警戒しつつもとりあえず謝っておいた。
「…すいません」
「あら?いいのよそんなこと。それよりどうだった?今日のサーカス」
「とても凄かったです。あんな素晴らしいサーカス初めて見ました」
「あら、本当?うふふ」
「…」
私は、少し黙ってしまった。なぜなら…どう見ても仮面をかぶった団長?を
見てウフフなんて言われたら誰でも怪しく見えるだろう。“絶対そうだ”
と私は、心の中で叫んだ
「そんなことより…あなた、このサーカス団に入ってみない?」
「え…入ってみたいです」
私は、嬉しくて何度も何度も頷いた。
団長?も嬉しそうにOKしてくれた。
私は、まだ知らなかった…まさかサーカス団に裏があったなんて