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大魔王が一晩でやってくれました

大魔王とリヨンは大魔王の運転の元、温泉旅館へ向かっていた


「ほれ~」


「痛い痛い!痛いってば!

もう!痛みを知らない大魔王(こども)は嫌いです!」


「お前今、大人って書いてこどもと読ませずに大魔王と書いてこどもって読ませたろ?」


「そんな事ないです。」


「いいや読ませたね!絶対表示したから!

まさかお前、頭をぶつけるまで傷つける気じゃないだろうな!?」


「そんな事しませんよ・・・と言うか最低限前は見て運転して下さいね。」


「見てるよ?心の目は何時でも前だけを見据えているからな!

お前は人の瞳が背中に付いてない理由を知っているか?」


「前に向かい生きてく使命があるからですよね?

さっきその歌掛かってたじゃないですか!

出来ればその前に言ってればちょっとは『おお~』ってなってたかも知れないのに・・・」


「まあ魔物に関して言えば背中にも目がある奴居るからそんな教えも無意味だがな。

それにつけても俺たちゃなんだろうな~」


「ボール一つでキリキリマイですか?」


「違う違うそうじゃそうじゃない、男2人で温泉旅行ってのがな~って

せめて旅館でコンパニオンでも呼ぶか?」


「コンパニオンですがそんなん呼ぶより旅行中の女子大生とかをナンパした方が良くないですか?」


「ナンパね~

でもナンパにホイホイ付いて来る女じゃ色々集られるだけだよ?

その点コンパニオンなら一応プロみたいなもんだし楽しくなれんじゃね?」


「甘いですね大魔王様・・・

考えてみて下さい?その後の展開を・・・

コンパニオンでしたらお酒飲んで楽しんで時間が来たらサヨナラですがナンパした子なら・・・

後は解りますね?大魔王様?」


「・・・ムムッ!!リヨンよ、そんな事しても良いんですか?」


「良いんです!!」


「クゥ~!!」


会話が弾み楽しく旅館に到着する大魔王御一行


「リヨン~オラ、ワクワクすっぞ!」


「ささ、此方ですぞ大魔王殿。」


「おう。」


部屋へ通され尚も興奮気味な大魔王

「イイね~この静かな感じが安らぐわ~」


「大魔王様、しっかりと別室も取ってありますのでご自由にお使い下さい。」


「気が利くね~その優秀さ君はジェバンニかね?」


「大魔王様・・温泉は混浴でございます。」


「俺は・・君を側近にして・・心から良かったと言える。

さあ行こうか・・・混浴と言う名の楽園へ・・・」


「大魔王様・・・独り占めして下さいその楽園を!」


「良い・・のか?」


「ええ、当たり前じゃないですか~!!」


「では行って来る・・・悪いが夕飯を2人でとれんかも知れん。」


「承知しています。」


リヨンに見送られ大魔王は混浴と言う名の楽園へと足を運んだ


「あ~行った行った

あのバカ本当に女子大生とか居るとでも思ってんのかな?

どうせこんな高い旅館、爺婆しか居ないだろうに・・・

他に居たとしても家族連れ位が関の山でしょ。」


テレビを点け寛ぐリヨン


「さすがは田舎、見た事も無いモンやってんな~

今頃ババアの裸でも見てショック受けてんだろうなぁ・・いい気味だ。」


羊羹を見付けお茶を淹れるリヨン


「は~でも休まるな~このままアイツ帰って来なけりゃいいのに・・・。」


少し経つと大魔王が戻って来る

「よぉリヨン・・・。」


(「来た!こりゃちょっとキレ気味だしババアに囲まれたな?」)

「どうでした?良い湯でしたでしょう?女子大生とは御近付きになれました?」


「お前嵌めたろ?」


「何がですか~?」ニヤニヤ


「まだ時間外で風呂入れなかったぞ?」


「へっ?」

(「ちっ!まだ早かったか・・・。」)

「それは下調べが行き届いていませんで失礼しました。」


「まあ後で入るから良いけどよぉ・・・

けどな、実はさっき若い女子見掛けたよ!

しかも2人組!丁度良くね?」


「ホントに居たんだ・・・。」


「ん?何?」


「いえ、何でもないです。」


「今から夜が楽しみだなぁオイ!」


「そですね。」



大魔王様は強運に恵まれているのかも知れない・・・。

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