大魔王の霊圧が・・・消えた・・・?
大魔王とダーク・リヨンは温泉旅館へ向かう為車を走らせていた
「リヨン、次のサービス・エリアで運転替わってやるよ。」
「そんな・・大魔王様に運転させる訳にはいきませんよ!」
「イイから!お前ずっと運転しっ放しだろ?
それで事故られるより俺が運転する方が幾分マシだ。」
「そうですか・・ではお言葉に甘えさせて貰います。
しかしやけにお優しいじゃないですか大魔王様。」
「何を言う!俺は何時でも優しさに溢れているではないか!」
「優しさに溢れた大魔王もどうかと思いますが・・・」
「気にするな!おっ!サービス・エリアが見えて来たぞ?」
「じゃあ一先ず休憩しますか!」
サービス・エリアに車を停めるリヨン
「ちょっとトイレに行ってきますが何か買って来る物は有りますか?」
「暑いな~」
「じゃあアイスでも買って来ましょうか?」
「いや、ちょっとアイスケースにでも入って来るわ!」
「大魔王様!いけませんて!怒られますよ!色んな所から!」
「でも最近流行ってるんだろ?」
「只の馬鹿が面白いと思ってやってるだけの愚かな遊びですから大魔王とも在ろうお方が真似しないで下さい!!」
「分かった・・・じゃあ俺もトイレに行くわ。」
2人はトイレ休憩をし後に合流する事にした
一足先に車に戻って来るリヨン
「あ~鍵、大魔王様に渡したんだった~
直ぐ戻って来るかな?連絡取った方が良いかな?」
車の周りをウロウロするリヨン
「何をしてるのかね?」
明らかに取り締まりをしてそうな男に声を掛けられるリヨン
「いえ、連れが鍵持っててまだ戻って来ないので待って居ただけですからお構いなく。」
リヨンの態度が気に食わなかったのか
「お前怪しいな・・・ちょっとこっちへ来て貰おうか?」
男に手を掴まれ引っ張られるも抵抗するリヨン
「だ~か~ら~人を待って居るだけですから!
それとアンタ私の身元を知ったら土下座する事になりますよ?
さっ!とっとと退って!」
「何だその態度は!!」
更に憤慨した男に引っ張られるリヨン
騒動に人集りが出来リヨンはその中から大魔王を発見する
「あっ!来た来た!大魔王様~!遅かったじゃ・・・」
大魔王は面倒に巻き込まれたくなかったのかその場から離れて行く
「大魔王様だと?居ないじゃないか!
とんでもない嘘を吐きやがって!こっちへ来い!!」
「ちょちょちょ・・・!!
大魔王様!?説明してやって下さいよ~!!」
何処かへ連れて行かれるリヨン
数時間後・・・
車へ戻って来るリヨンと車で待ち惚けていた大魔王
「おっ!遅かったなリヨン。」
「見てましたよね?」
「ん?何を~?」
「電話も着拒しましたよね?」
「そう?」
「疑いが晴れたから良いモノのこれで捕まっていたら・・・」
「疑いが晴れて良かったね!
さあ、行こうか!もうこんな時間だし。」
「誰の所為でこんな時間になってしまったと思ってるんですか!?」
「お前の所為だろ。
お前が怪し過ぎる魔物だから通報されたんだろ!」
「その場で疑い晴らせや!!」
「大魔王への反逆はどれ程の罪になるんだろうな?」
「・・・行きましょうか。」
「よし任せろ!」
私は何時か仕返しをしてやろうと固く心に誓いました・・・。