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大魔王がとけるほど恋したい

「大魔王っち!雪が白いね?」


「ああ、白いな。」


「一面真っ白で綺麗だね?」


「銀世界って感じだな。」


「ねえあっちの方行ってみようよ!」


「転んだら危ないよ。」


「大丈夫大丈夫!」


「大丈夫じゃなかったから今こんな状態なんじゃないかな!?」


「あんまり大きな声出さないでよ・・また来るよ?」


「俺が大魔王じゃなかったら死んでただろうね。

雪崩ってあんなに恐怖を煽る代物だとは思わなかったよ。」


「助かったんだし良いじゃん!」


「ほんの数分で買ったばかりのボードを手放す事になるとは思わなかったよ。」


「小さい事でクヨクヨしないの!

多分あっちに小屋とかある気がするんだよね~。」


「気のせいだ、悪い事は言わない此処で救助を待とう。」


「そんな事してたら日が暮れちゃうよ?

天候が悪くなったりしたらヤバいし行こ?」


「遭難したら動かない方が良いってよく言うじゃん。」


「そうなんだ。遭難だけに。」


「今の状況で一番言っちゃいけないダジャレだよねそれ。

お前等親子はアレか?俺を何処かに連れて行く度に遭難させるけどそう教育されてるのか?」


「そんな訳ないじゃん、ちょっと考えれば分かるくないっすか?」


「何ちょっとキレちゃって・・兎に角俺は此処から動かないからね!」


「好きにすれば。」


「好きにしますよ~だ!」


姿が米粒ほどになったサファリアが振り返る


「何だアイツ?追い駆けて来ないからアピールしてんのか?

結局寂しくなってんじゃね~か!何だかんだ言って子供だしな~ハッハ~!」


サファリアが物凄い大声を出した後、再び進行方向に直り走り出す


「ちょ・・何だ?

ゴゴゴってジョジョか!って・・・雪崩や~ん!

アイツ!?やりやがったな!?しばく!しばき倒してやる!!」


雪崩に追われながらサファリアを追う大魔王


-------


何とか難を逃れた2人は小屋の中で救助を待つ


「マジでふざけんなよ!?俺を殺す気か!?」


「だから言ったでしょ?あそこに居たら危ないって。」


「お前の所為で危険な目に遭ってんの!

もう我慢できない!女とか関係ない鉄拳制裁させろ。」


「さいって~・・どんな理由があっても女の子に暴力振るったらいけないんだよ~?」


「俺は男女平等の精神で今此処に立っている。」


「殴っても良いけど・・女子からの人気を地に落とさせるから覚悟してね?

ある事ない事公表するけどそれでも良い?」


「冤罪って主張を・・・」


「無理だね、か弱い女の子が泣きながら無理矢理貞操奪われた~って言ったら大魔王っちも終わりだね~?」


「お前今メッチャ殺人事件の被害者に成り得る台詞吐いてるぞ?

男を脅して殺される2時間サスペンスの王道パターンが成立に向けて遂行されようとしている。」


「まさか私をハメようと・・・。」


「女の子がハメるとかハメないとか言わない。

俺はお前にコレッポッチも欲情しないから安心しろ。」


「そう言う意味のハメるじゃないんだけど・・・

でも私で欲情しないって大魔王っち熟女好き?もしくは真性のロリコン?」


「年齢や容姿で決めるものではない・・起つか起たないか・・ただそれだけの事・・・。」


「・・・試してみる?」


「ぐはっ!!・・父さんはそんな子に育てた覚えはない!!恥を知れ!!」


「血ィ・・吐いたけど大丈夫?

先ず大魔王っちは私のおとさんじゃないし冗談を真に受けないでよ。

それと私ってそんなに魅力ないかな?自分で言うのもなんだけど即ハボだと思うんだけどなぁ」


「・・・常用語で話をしてくれないか?」


「ジョー・ヨーゴ?」


「何処の国の代表選手だそれ・・もういいよ・・大人しく救助を待とう。」


「じゃあ今度は何処行こっか?」


「・・・懲りろよ。」




助かったには助かったが俺はこの子とやって行く自信がありません。

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