大晦日だよ!大魔王
「今年も終わりますね~大魔王様~。」
「そうだな~年々一年が過ぎるのが早く感じるよ~」
「ですね~
おっと蜜柑が無くなってしまいましたね、補充して来ます。」
「いいよいいよ、もう指が黄色くなっちゃったよ。
有ると何だか食べちゃうんだよね~」
「そうなんですよね~
そう言えば初詣とか初日の出とかは見に行かれないのですか?」
「え~行かないね~寒いじゃん。」
「へ~大魔王様も結構な出不精ですね。」
「詣でる意味ある?俺今年も詣でてないからやろうと思えば数分で2度初詣る事が可能だぜ?」
「行く意味はありますよ、神様に家族の健康を祈ったりとか何かあるでしょ?
何だったら2度詣でて見ては?」
「神に祈る事なんて大魔王の俺がする事じゃねえよ。
お前は行くの?」
「一応は行こうかと。
毎年大魔王様の健康を祈願させて頂いています。」
「擦り胡麻生成ご苦労様。
何?ごまダレでも作るつもりかな?」
「そうですね今日はしゃぶしゃぶでも食べましょうかって違いますよ!!」
「うん。
アレだね、お前って新年になる瞬間ジャンプして地球上に居なかったとか言いそうだよね?
言っとくけど地球の重力下に居る内は地球圏内だからね?」
「自分から振っといて見事にスルーするんですね。
因みに私はそんな子供染みた事しませんよ。」
「スルーで思い出したけどさ、ksって知ってる?」
「クソ?」
「あ~・・違うかな。えっとね、何かの略だよ。」
「・・・k孤独に蝕まれたs少年の略ですかね?」
「ゴメン、大喜利のつもりじゃないんだ・・スッと答えてくれるかな?」
「そうですか・・既読スルーですね。」
「そうそれ。
先ずその言葉を作った奴の頭の程度が知れるよね。」
「そうですね、kidokuはまあ良しとしてthroughはね・・suru-とでも思ったのでしょうかね?」
「な。それでついそれをツッコんだらノリ悪いとか細かいとか文句言って来んだぜ絶対。」
「そうなんですよね、娘が実はそんな感じなので心配ですよ。
今度私の代わりに来ますんでその時はお手柔らかに宜しくお願いしますね。」
「ん?サラッと重要人事を言ったけど何それ?」
「あぁ言ってませんでしたっけ?私ちょっとの間出張で此処を留守にするので代わりに息子と娘が交代で来ますよ?」
「そうなんだ・・でも俺人見知りだから上手くやる自信ないんだけど・・・。」
「初耳ですね、大魔王様人見知りだったのですか?」
「うん。極度の人見知りだよ。」
「嘘だ~結構女性には・・・あ・・娘に手を出したら殺しますよ。」
「流石にお前の娘には出さんよ・・俺を何だと思ってるのお前・・・。」
「性欲に憑りつかれた魔獣・・淫獣と認識しております。」
「やだなそれ・・でも大丈夫だ!分別はある大人だ。」
「絶対にダメですからね?絶対に!」
「フリか?」
「違いますから!!
因みに娘はお坊ちゃまの方が好きだと申しておりましたので。」
「・・・ますますやり辛いな。
クっ君は手を出してないよなそれ・・・。」
「・・・さあ?
まぁ発覚した時点で私の眠れる魔王の血が覚醒し制御し切れなくなるでしょうね。」
「俺も結果魔王がお前に倒されても文句言えねえや・・・
俺は新年早々魔王が勇者以外に倒されない事を祈って電話するしかないわ。」
「そうですね。」
よいお年を迎えられると良いですね・・・。