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大魔王の教典

「お帰りなさいませ大魔王様・・・。」


「おう、ただいまリヨ・・ン?」


「如何しました大魔王様?私の顔に何か付いてますか?」


「サンタは其処まで赤くないと思うのだが?

それに顔まで赤いのはちょっと・・・。」


「あ、ああ・・これね。ちょっとペンキ塗りのバイトを朝までしてまして・・・。」


「そっか!Wワークの許可はしてないけどそれなら仕方ない!

作業着とか着ずにやってた事とか全然気にならない!」


「大魔王様・・朝、ニュースとか見られました?」


「見てないなぁ・・何かあったの?」


「知らないのであれば結構です。

誰が訪ねて来ても知らぬ存ぜぬを通して頂ければ大丈夫ですから。」


「不安と言うのは過るだけと思っていたがこうも正面から堂々と突破を試みる不安もあるのだな・・・。」


「取り越し苦労でございますよ大魔王様。」


「そう言えば・・今日朝起きたら枕元にプレゼントが置いてあったよ!

サンタさんが来てくれたんだね!」


「私は朝起きたら真っ赤になって居ましたよ。」


「き、記憶はハッキリしているのかね?」


「勿論ですよ、街を歩く恋人達を片っ端から・・・。」


「し、白い恋人達に何もしてないよね?」


「ええ何も。ただ・・白い恋人達なんて居ませんでしたよ?

私の目の前には赤い恋人達が悲鳴を・・・。」


「プレゼントの中身はね~良さ気なネクタイだったよ!

たっかいバッグの見返りが一本の布だったよ!」


「どうせ白い何かを降り注がせたんでしょ?

私は赤い何かを町中に降らせてましたよ。」


「ダ、ダメじゃないかペンキを町中にばら撒いては・・」


「ネクタイの割に袋が幾つもあるようですが?

答えによっては此処も赤い雨の警報が発令されますが?」


「取り乱さずに聞いてくれる?」


「私は何時だって冷静だ・・昨日だって冷静に・・・。」


「ちょっと予想以上に予定の空いている子が多くて時間をずらしてデートする作戦を決行したのさ。

レストランのあるホテルの部屋を大魔王の権限をフルに活かして幾つか予約したさ

そんでもって一人目を寝かせ即二人目を迎えると言うのを繰り返し計七名、意外と出来るものだね。」


「お忙しい御様子で羨ましい限りです。

私も一人目を血染めにした後、即二人目をと言うのを繰り返してましたよ・・数は数えてませんが・・。」


「赤鼻のトナカイを口遊みながら嬉々として銃を乱射する画が浮かんで来るよ・・・。」


「あっ!大魔王様、ゲームでもしません?」


「何だ唐突に・・まあいいちょっと気晴らしに引き受けよう。

で、何のゲームするんだ?」


「ロシアンルーレットです。」


「ホンモノで?頭を撃ち抜くの?」


「勿論です。勝ったら何でも一つ言う事を聞くと言う事で。

私が勝ったら大魔王様に成り代わります。では、大魔王様から!」

大魔王に銃を手渡すリヨン


「・・・これ俺の知ってるロシアンルーレット違う。

リボルバーって言うの?あのシリンダーに弾詰めてクルクルって・・

これオートだよね?一発目で天に召されるじゃん俺。」


「大魔王様からですよ?早く早く!」


「笑顔が大分怖いんですけど・・。」


「大魔王様の・・ちょっと良いトコ見てみたい!

ソレッ!撃って撃って撃て!撃ち抜いて!脳味噌無様にぶちまけて~!!ハイッ!」


「やらんよ。ちょっと考えて御覧よ・・やらんよ。

それに状況見て御覧?俺・銃・所持。お前・空手。」


「状況が解ってねーのはテメエの方だ・・!!」


「何それサイコガンダム?俺の両手は機関銃の人?

両手突き出して・・出るの?何か出るのか?」


パンッ!!


「ちゃっちゃら~!!メリークリスマス!大魔王様~!」


「何このクラッカー・・ってかこの為だけに手を改造したのかお前・・・。」


「ああ、これですか?実は私、手首から先挿げ替え可能なんですよ!

今回はクリスマスサプライズと言う事でクラッカー仕様にしてみました!」


「・・・そうか~ちょっと止めてよ~ホントにお前がとんだサイコ野郎かと思ったよ~」


「ああ・・それは紛う事無き事実です。」


「えっ?」




冬は寒いです。

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