グラップラー大魔王
「おっ!リヨン何それどうしたの?」
「あっ!大魔王様!何かお手頃だったので買っちゃいましたよ~サンドバッグ。」
「何~?俺の寝首を掻く為の訓練をする用に買ったの?」
「滅相もない!そんな感情微塵も有りませんから!」
「どうかなぁ・・虎視眈々と俺の首・・狙ってんだろ?」
「私は日陰者・・太陽である大魔王様に仇為す等考えた事も無い。」
「何鮮血の様に真っ赤な嘘吐いてんの?
お前が俺を倒してやるって言葉何回聴いたと思ってんだ?
類似語込みで今迄、計115回だぞ?しかもこの数値は俺の目の前で吐いた数であって陰口を合わせたらきっと億越えも良い所だろ?」
「流石にそこまでは言ってないと思いますけど・・数えていたんですか?」
「勿論だ、俺は何時でもボイスレコーダーで貴様の戯れ言を記録している。」
「怖いですよ・・女々しくて辛いですよ。」
「ちょっと待て・・何か感じるぞ。」
「えっ?何を?」
大魔王は何かを感じ取りサンドバッグを手刀で切る
流れ落ちる砂の中に大魔王は何かを見る
「カ・・カトオォォォォォォッーーーーー!!」
「居ませんよ。キャオラさんは入ってませんよ。」
「何故だ!?サンドバッグを開けたらキャオラさんがデフォルトで入ってるんじゃないのか!?」
「そんな特典は嫌です。ってか如何してくれるんですかコレ?」
「だって入ってると思ったんだもん。許してにゃん!」
「ぬわああぁぁぁぁーーーー!!!」
「ゴメン!謝るから無心にサンドバッグ叩くの止めて!
もうそのサンドバッグは役目果たせてないから!止めてあげて!」
「はぁはぁはぁ・・・許してにゃんって・・大魔王様が許してにゃんって・・・。」
「ゴメン・・さすがにチャラケ過ぎてたな・・・本当に申し訳・・許してにゃん!」
「・・・・・」
「待って!そんな大きな像を軽々持ち上げて無表情で迫るの止めよ?
一旦落ち着こう!一旦!そうだ!このお茶ちょっと飲んでみ?関節キスしてみ?」
「オマエ・・コロス!」
無表情のまま像を振り回すリヨン
「感情の無いロボットの様に振り回してるけど我に返った時後悔するよ?」
何とか避けながら話す大魔王
「私は後悔などしない・・居なかったのだ・・大魔王など最初から居なかったのだ!!」
「居るーーー!!此処に居ますーーーー!?」
「なかった事にする。」
「哀しい事言うなよリヨン・・今までの出来事が全てなかっただと?そんな事はないだろ?
共に笑い・・共に泣き・・此処までやって来たじゃないか!
それが全てなかったとするなんて哀し過ぎるじゃないか!?」
「ううっ・・あだまが・・まおう・・ざま・・・」
「何だこの展開・・何かのキーワードで我に返るパターンか?」
「私は・・何を・・?」
「急に戻った・・もしかしてお前・・正気なまま俺を襲ったの誤魔化してる?」
「はあっ!!私は何かに憑りつかれていたようだ!!
我に返ったぞ!!大魔王様!私ッダーク・リヨン!我に返りました!ありがとうございますっ!
では仕事が山ほど残っていますので此処で退かせて頂きます!」
「あの・・マジで殺しに来たよね?」
「クソッ!私の僅かある邪心に付け入るとは!?何者の仕業だ!?
私はそれを突き止める為、一旦退かせて頂きます!失礼。」
部屋から出て行くリヨン
「芝居下手だなアイツ・・・」
俺はまた勝利してしまった・・敗北を知りたい。




