諦めたらそこで大魔王だよ
「こ~せんじゅ~で~撃ちまくれ~・・・」
「大魔王様、次何歌いますか?」
「いや、もういいや・・・リヨン、かれこれ2時間程経つけど誰も来ないね・・・
場所移動しない?」
「ダメですって大魔王様!こう言う時は動かずに待機するのが一番ですから!」
「そうだけどさ~この分だと日が暮れるよ?
後、言葉にするの躊躇ってたけどコレって・・・遭難だよね?」
「そうなんですかね?」
「ちょっとそのダジャレ返しイラって来るから止めて貰えるかな?
抑々さ、お前が山登ろうって言うからこんな事態を引き起こしたじゃんね?」
「いやいや、お言葉ですが大魔王様、貴方が『近道しようぜ!』って樹海を突っ切ろうとしたからこんな事になったんだと思いますがね?
霊丸の人の様に真っ直ぐ行けば早く行けると思ったんですか?」
「蝙蝠男に足止め喰らってる訳でもないのに先に進めないな・・・
でも何度も言うけどお前が山を登ろうなんて・・・」
「我々まだスタートラインにすら立っていませんけどね・・・
もうこんな言い争いしていても埒が明きませんので別の話をしましょうか!」
「どんな?」
「ではですね・・
大魔王様知ってます?ラーメン大好き小池さんって言われてる方って本当は小池さんの家に下宿している鈴木さんって方らしいですよ?」
「そうなの!?じゃあ光男は勘違いしてるって事か?」
「いや~その後の設定で小池になったみたいですので強ち間違えてはいません
それにラーメン大好き鈴木さんの唄って言っても何処の鈴木さんだよ!って感じになっていたと思いますよ?」
「そうだね・・・」
「・・・・・」
「会話止まったね・・・」
「大魔王様も何か話題を提供して下さいよ!」
「お前蜂蜜とかワインとか持ってない?」
「持っていませんが何故ですか?」
「お前を縛り付けて塗りたくって放置して行こうかと思ったんだけど・・・」
「それ何処のウシジマくんですか?」
「良いじゃん!実験だよ実験!
実に面白い!栗林君、実験台になってくれ!」
「誰が万年助手だ!
実験台に何てなりませんよ!?」
何処からともなく流れるBGMと何かをその辺の石で地面に何かを書き出す大魔王
「何かこのポーズって眼鏡に指紋付きそうでやり難いね?
眼鏡してないけど・・・」
「完全に簡単な算数書いただけですね大魔王様・・・」
「さて、色々遊んだ事だし俺そろそろ行くわ!」
「えっ?何処へですか?」
「ん?帰るんだけど?」
「どうやってですか?」
「瞬間移動魔法を使える事を忘れてたわ!」
「あ~そうでしたね~そう言う世界でしたね~」
「そう言う世界とか言うなや!
まあいいや、じゃあな!」
「ちょっと私も!」
大魔王は瞬間移動魔法を唱えた
しかし不思議な力でかき消された・・・
「・・・・・」