オッス!オラ大魔王!
「本日より此方に配属になりましたダーク・リヨンです
まさかこんな形でまた大魔王になられたヘル・カイザー様の元で働けるなど大変光栄に思います」
「どしたリヨン?改まっちゃって?」
「挨拶はちゃんとしておかないとまた僻地に飛ばされてしまうかと思いまして・・・
私は何故左遷になってしまったのでしょうか?」
「何で俺の所に来るのが左遷になるんだよ!
支配人になった子と同じ扱いだぞ?」
「私は何もスキャンダルなんてありませんよ!」
「まあ、実は言うと俺が息子に進言したんだけどね
良かったら俺がリヨンを預かるよ?って言ったら喜んでじゃお願~いって軽いノリで二つ返事だったぞ?」
「坊ちゃまに仕えて十数年・・・こんなに簡単に私を戦力外にするなんて・・・酷い!酷過ぎる!」
「だから戦力外でも左遷でもないから!
言うなれば奴らは王下七武海でお前は海軍大将の様なモノだ!」
「そんな大層な称号を与えて貰って良いのですか?
・・・それだったら私も俄然やる気が出てきますよ!」
「嬉しそうだな・・・じゃあお前は今日から大将・紅ほっぺだ!」
「あら可愛らしい・・・それ苺やで大魔王様!」
「悪い悪い、じゃあ大将・紅芋だ~!!」
「紅芋だ~!!じゃないですよ!!食べ物から離れて下さい!
どうせ紫キャベツとかそう言う方向に持っていこうとするんでしょ?させませんよ?」
「何だよ察しが早えな~、昔はもっと軽く乗ってくれてたのに・・・お前変わったよ・・・」
「昔は良かった何て言わないで~煌めく時の中の何を知ってるって言うのさ~!大魔王様!」
「あんまり歌詞を引用するなよ・・・」
「あっ!そんな事より魔王・・・いや、お坊ちゃまが本格的に人間界を侵略に動くみたいですよ?」
「言い直すのおかしくない?一応魔王って呼べよ!」
「いやもう此処に居る間はお坊ちゃまで通します」
「まあ、俺は良いけど・・・で、本格的にって具体的にはどんな風に?」
「何か大魔王様の様に四天王的最大戦力を派遣する様です」
「へ~じゃあ、お前立候補して見ればイイじゃん?多分イケんじゃね?」
「何かオーディションを開催するようでもう締め切りはとっくに過ぎてました・・・」
「選抜に入れずその他大勢なる位なら此処に居た方が得策かも知れんな」
「選抜ってどこぞのグループと混同していませんか?
一応設定では16年後ですのでその方々は・・・」
「お前は未来が見れるのか?
16年後も小さい規模で活動しているかも知れんぞ?
かの有名なアイドルグループもまだ人知れず活動しておろうが!」
「人知れずってちょっと前に久々に一位獲得したみたいですよ?
まだバリバリ何じゃないですか?」
「お前だって16年後の設定無視してんじゃねーか!
それに一部の人が大量に買えば一位になれる世の中だからな、当てにはならんよ!
現にその曲お前歌えるか?少しでも口遊めるか?」
「いえ・・・すみません・・・」
「だろ?」
「はい」
「そもそもお前はな~・・・」
この後関係ない事で説教をくらうリヨンであった・・・。