花咲く大魔王
朝、起床したリヨンが旅館内を歩いていると2人組の女子に手を振る大魔王の姿を目撃した
リヨンは大魔王に近付き声を掛ける
「大魔王様?」
「うひゃおぅ!!リ、リヨンか!昨日はよく眠れた様だな!」
「ええ、大魔王様が帰って来られなかったので静かでグッスリでした
昨日は別室で?」
「ま、まあな。」
「さっきの女の子達は?」
「遺跡巡りとかしているらしいよ?
この旅館は一泊だけらしくて・・・」
ニヤッと笑うリヨン
「残念でしたね~もっと仲良くなりたかったでしょうに~」
「あ、うん・・・。」
「そんなに落ち込まなくても~
まだまだたっぷり時間はありますから~チャンスも来ますって!」
「そうだね・・・。
因みにお前もそう言ったアバンチュールとか興味津々?」
「まあ私も男ですから?そう言った機会があれば積極的に絡んで行きたいですね。」
「悪かったリヨン。
一応呼びに行ったんだけど静まり返っていた部屋で寝息一つせずに寝るお前を見たら起こすに起こせなくて・・・」
「何の事ですか?大魔王様・・・。」
「さっきの女の子とのな・・その・・アバンチュール?」
「えっ?」
「さすがに2人を相手にするのは骨が折れたが共に満足イク結果だったので・・・」
「ちょっと待って下さい大魔王!
本気ですかい?3ピーをしたんですか!?」
「其処にピー音を入れる意味は果たしてあるのだろうか?
ピーことかのりピーとか使い古されたピー音の使い方だなお前・・・。」
「其処はどうでもいいんですよ!!
私はただ3ピーの状況説明を受ける義務が生じたのです!」
「さすがに義務はねえよ!」
「兎に角詳しいナンパ術等を伝授して欲し・・くて・・・」
縋りつき涙を流すリヨン
「妖君に泣いて訴えるルイ君の様な状況だがお前の格好悪さハンパないぞ?」
「そんな例え話を織り交ぜる暇が有ったらナンパのテクニックを教えろ下さい。」
「まあ、大した事してねえよ?
ちょっと声掛けたら付いて来たもんだから一緒に飲んで酔わせて出させて頂いただけだよ。」
「端折り過ぎですだ!
もっと濃厚なシーンが有ったでしょうが!!
18禁でもギリギリアウトな淫らで・・・」
「お前余裕なさ過ぎて怖いよ・・・
欲求不満が姿を為したのが今のお前だな・・・。」
「さぞやお一人で若い身体を堪能したんでしょうね!?
そりゃ私だって欲求不満にもなりますわ!男ですからね!
ホビロン!とか叫ぶ可愛い従業員でも居れば別ですが居ないし不満だらけですよ!」
「確かにそんな従業員は此処には居なかったな・・・
因みにお前ホビロンって何か知ってる?」
「あ!?知り得ませんねぇ!?」
「今度画像検索でもしてみると良いぞ?
見なきゃ良かったと後悔する料理が出て来るからさ!」
「は!?あの子は料理の名前なんかを連呼してはったんですか?」
「そうだよ。」
「そうなんですか・・・ちょっと検索を・・・。」
スマホを取り出すリヨン
「マジで止めとけ!!
どうしても見たいなら止めはせんが俺は責任持たんぞ?自己責任でOK?」
「はぁ・・・?
でもやっぱり気になるので画像検索してみます!」
この後料理が喉を通らなくなる事態が起きましたが大魔王様のムカつく顔を見たら直ぐに立ち直れました。
絶対に殴ってやる・・・10倍返しです。




