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4月大魔王

「暇だなリヨン。」


「暇ですね、大魔王様。」


「暇だから物真似でも披露してよ。」


「暇に乗じてムチャ振りしないで下さいよ!

何かリクエストあります?」


「意外に乗り気・・一番得意の奴やってよ。」


「では・・こゆきぃ・・ちぃにいちゅぁん。」


「分かるよ?けどその人自身がチイ兄ちゃんではないだろうか?

ってか似てるな、其処等の物真似芸人よりクオリティーが高いんだが・・・?」


「昔やりませんでしたっけ?

私、物真似が物凄い上手なんですよ。」


「あ~有ったな~声帯模写が得意って言う設定。

忘れてたわ~・・アレだろ?平泉さんとかも簡単に遣って退けるんだろ?」


「お望みとあれば。では・・・。」


ガチャ


「大魔王っち・・・。」


「おう、サファリア!どうした?

今からリヨンが平泉さんの物真似で一笑いさせてくれるぞ!一緒に見てけ。」


「そんな事よりも大事な話があるの。」


「そんな事!?私の物真似がそんな事とは・・・。」


「何だ?言ってご覧?」


「おとさんの前ではちょっと・・・。」


「私に言えない悩み事なのか!?

何故大魔王様には言えて私には言えないのだ!?」


「良いけど・・怒らないでね?」


「大丈夫だ!娘の悩みなど私がマルッと解決して見せよう!」


「大魔王っち・・アレが来ないの・・・。」


「・・・アレ?」


「出来ちゃったみたい・・・。」


「何晒しとんのじゃ大魔王ゴルァ!!

市中引き回しの上、打ち首獄門じゃワレェ!?

い~や、そんなんじゃ物足りねぇ・・嗚呼この怒り如何してくれよう!!」


「待って待って待って!!

今一番この状況を飲み込めてないのはこの俺なんだけど?

言っとくが俺はこの子に何もしてないぞ?」


「あ?どう言う事だ?サファリア。」


「大魔王っち・・酷い・・あの夜の事は全部嘘だったの!?

私を・・世界で一番幸せにしてやるから・・って抱いてくれたじゃない!

もしかして抱きたいが為の口から出任せだったって言うの?」


「うん、あの夜ってのが先ずどの夜なのだろうか?」


「娘があの夜って言ったらあの夜なんだよ!!

テメエはヤル側で娘なんて何百分の一の女なのかも知れないが娘に取っちゃ大事な夜だったんだぞ?

それを無かったかの様に言いやがって・・

ああああ もう我慢出来ね殺るよ?殺るよ?殺るよ?

アタマノコシテ、シタハクッテ・・・。」


「だからそんな夜自体存在してないんだよ!

何かの勘違いだろ!なあ?サファリア?」


「グスッ・・・。」


「お前は越えちゃならねえ一線を越えてしまった・・・

この技は使っちゃならねえ・・そう思っていたが使わせて貰います師匠。」


「誰?何なの?ってかホントに身に覚えが無さ過ぎて・・・。」


「だろうね・・だってあの日の大魔王っち凄く酔ってたから・・激しかったし・・・。」


「禿ろーー!大魔王ーーー!!娘に激しいとか言わせやがって!!

死に方位選ばせてやんよ!?何が良い?

ジワジワ甚振られたいか?スパッと意識を無くしたいか?どっちだ?」


「酔った勢いで覚えてないとは言え俺はとんでもない事を・・煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」


「では、僅かに残る貴方への敬意に免じて楽に死なせてやろう。」


「やむを得ん。」


「は~飽きた。帰るね。」


「ん?」


「今日何の日か解れば今までの事が何か解るんじゃない?じゃお疲れ様でした~。」


「リヨン・・女って言うか・・お前の娘怖いな・・・。」


「娘ながら狂気を感じました。」




嘘が現実にならぬ様気を付けねば・・・。

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