大魔王になったてばよ!
この作品は『魔王様が待っておられます。』と言う作品の続編です
コンコン!
「失礼します」
「リヨン・・・ダーク・リヨンじゃないか!久しぶりだな~50年振り位か?」
「毎年総会とかで会ってるじゃないですか、この前も旅行のお土産届けに来た時挨拶しましたよね?」
「そうだったか・・・設定的にどうなっているか不安だったのでちょっと探りを入れてみただけだ」
「・・・でも元気そうで何よりです!」
「まあな!でも隠居してから暇でさ~毎日テレビとネットしかしてね~の、マジ廃人」
「大魔王様になりましたからね、坊ちゃま・・・もとい魔王様が全部やってくれてますからそりゃやる事ないでしょ」
「そうそう、言うなれば名誉会長とか三代目火影とかそう言ったポジションだろうからね
あっ!でも今こそエスタークとかダークドレアム的存在と言っても良いよね?」
「良いんじゃないですか?じゃあそれで」
「やけに冷たいな・・・そう言えば今日は何か用?」
「いえ、暇だったので遊びに来ただけですよ!」
「あ~そういや側近の数増えたんだっけ?今何人ぐらい居るの?」
「今、8人です」
「多いな、差し詰めネ申エイトと言った所か?お前が8位になったら即行戦力外だな!」
「・・・一応第一側近なんですけどね、でも最近魔王様が第二側近のサタン・フレッドに仕事を任せて見ては?とか言ってサタン・フレッドにばかり仕事を振るから私はちょっと疎外感です・・・」
「おお、遠回しにロートルは早よ引退しろや!って言ってくれてるぞ?察して自主的に辞めるべきだな!」
「・・・やっぱりそうなんですかね?薄々は感じてるんですよ?薄々ですけど・・・」
「うん、どうだ?俺の所にでも来るか?」
「・・・良いんですか?」
「ん?来たい?んん?」
「少し考えさせて下さい・・・」
「そっか・・・あっ!そうだ!この前の中継見たよ~、中々素晴らしい事になってたじゃん!」
「あ~扉が開いた時の中継ですか?16年間くらい監視してた扉が少し開いた!って大騒ぎになって急遽全局切り替わりましたよね~」
「そうそう!それで息子が魔界全土に向けてツイートしたんだよな、『人間界にみんな出撃~』ってそしたら凄かったよな~
群がってた群衆が一斉に扉に集中してさ~、どっかのネズミの国かと思ったぐらいだわ!」
「そうその後魔王様の支持率が100%超えましたからね!」
「支持率は100%超えんわ~戸愚呂じゃねーんだからさ~盛るなよ?」
「まあ、それ位の勢いだったって事ですよ~、でも絶対勇者キレてますよね?」
「だろうな!でも俺が約束破った訳じゃないし良くね?」
「悪いですね~大魔王様は何処の悪代官ですか~」
「おう越後屋、小判入り菓子折り寄越せ!」
「嫌です。」
「そんな事言わずに!」
「嫌ですってば!お菓子ばっかり食べてたらメタボになりますよ!」
「メタボって何だ?メタボリック軍曹の事か?」
「マッスルタワーの3階に居そうな名前ですけど人違いです、赤の他人ですね。
それに大魔王様メタボの事解ってますよね?」
「うん、知ってるよ?だから何?ボケちゃいけないの?
お前変わったな・・昔なら『そりゃメタリック軍曹ですがな~』とかツッコんだり
『マッスルタワー』とか言って閉店ガラガラばりの一発ギャグを披露してくれただろうに・・・」
「・・・私、昔っからそんなキャラではなかったですよね?」
「じゃあ今からそう言うキャラになれば良いんじゃん?」
「へ?」
「だから今からそう言うキャラになれば良いんじゃん!ホレやってみ?マッスルタワー!!はいっ!」
「・・・マッスルタワー」
「君~やる気が感じられないんだよね~真剣にやってる?こうだよ、マッスルタワー!!」
「マッスルタワー!!」
「ちょっと良くなったけど顔がダメだわ、まだ照れが見え隠れするわ」
「ちょっと用事がありますのでこの辺で御暇させて頂きます・・・」
そそくさと帰ろうとするリヨン
「次来る時までに完璧に仕上げておけよ?」
「ええ、次来る事があれば・・・」
その数日後、リヨンは俺の元に戻って来た。