93 魔王のライヴでは怪我人が出たらしい
【お知らせーー】
そのいち。
あー…。前言撤回してお恥ずかしいのですが、色々を色々しまして、結論として、今までどおり、こちらの『勇者さん!魔王ですよ!!』は、『隔週土曜日更新』できそうです(*´∇`*)
「こえ部」さんでもこちらでも、暖かいお言葉をたくさんいただき、本当にありがとうございましたっ♪ お陰様でがんばれております!
そのに。
タイトルを『勇者さん!魔王ですよ!!』から、『「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」』に変更してみております。
【ーーお知らせおしまい m(_ _)m】
勇者「なー。魔王はライヴとかやんないの?」
魔王「は?」
勇者「だからー。ライヴだよライヴ。ファンを集めてさ、何つーの。一体になって楽しむ?みたいな」
部下A「先月やったじゃないですか。邪神の信徒3000人を集めて、山頂で」
魔王「あー。あれはやばかったね。感動した。もうちょっとで邪神様降臨したんだけどね。残念だったなー」
部下A「すごい一体感でしたよね。みんな興奮しすぎて」
側近「死者も出たくらいですからね。2999人くらい」
魔王「あれはすごかったな。」
勇者「ちょ、ひどい! なんで俺呼んでくんないの! ヒドイ! トモダチだと思ってたのに!!」
魔王「友達とか、なぁ?」
部下A「僕たちにはちょっと重いですよね」
側近「魔王様。勇者の居所を感知して、遭遇しないようにしてくれるアプリがありますよ」
魔王「ほほう。気が利くな、側近よ」
側近「ははっ(かしこまる)。魔王様のためですから」
部下A「側近様! そのアプリ、僕もインストールしたいです! 何て名前ですか?」
魔王・部下A・側近 ワイワイ
勇者 ポツーン
勇者「……ひどい。俺、体育座りしちゃう。」
魔王「次回のライヴも勇者には内緒な」
部下A「当然ですよ! 台無しにされちゃたまりませんからね」
側近「霊峰の頂上や海底、極地など、交通の不便な場所を、これでもかとピックアップしてありますよ」
部下B「勧誘は任せろよな! 今度の会場、5000人くらい入る?」
側近「モチのロンですよ。今度こそ、世界をもやし……、いえ、魔王様のものにしなくては!」
勇者 ポツーン
勇者「……滅ぼしてやる」
魔王「は?」
勇者「誰も俺を顧みない! 教室の隅でひとりぼっち! ひとりトランプ! ひとりUNO! ひとりあやとり! 一人遊びばかり上手くなる俺! パパのライフルで同級生を虐殺してやる!!」
部下A「勇者さん……」
魔王「勇者よ……」
側近「人間……」
部下A・魔王・側近「「「ざまあwwwwwwwww」」」
魔王・部下A・側近 「それでさー」「いいねー」「ですねー」
勇者「ぐすん」(>_<)
◇
ニュース・キャスター「先日、魔王城で起きた銃乱射事件の背景には、犯人の孤独があったようです。邪神様降臨ライヴに参加できないという孤独感が、犯人の孤立を深め、その疎外感は、ついに敵意になりーー今回の事件へとつながったようです」
識者1「怖いですねー。最近の若者はねー。何をするか分からない。」
識者2「背後には、やはり教育制度の歪みが挙げられると思いますね。画一的な教育が、子供たちの個性をころしている。子供はね、みんな、オンリーワンなんです。どの子もね、輝くものを持っている。だけどね、知識偏重、効率優先の教育制度によって、その個性がーー」
僧侶「見てくださいよとうぞくー。勇者がテレビに出てますよー」
盗賊「ほんとに? 教育制度を語るとか、勇者も変なこと始めたなぁ」
僧侶「ですよねー。反物質ミサイルを戦艦から取り外して出掛けた日にはどうしようかと思いましたけど」
盗賊「人間、変わるもんだなー」
僧侶「ですねー」パリポリ
盗賊「あ、オレもせんべい」
僧侶「どうぞどうぞ。今日は、玄米茶にしてみたんですよー。えへへ~♪」
〔終〕
↑ あ、今回のお話が、ですよ。
Thanks for your Read !
【おまけ】
http://ncode.syosetu.com/n5590cp/
にて、勇者と魔王で、【15のお題】に挑戦中ですw
お時間ありましたら、お楽しみ下さいませっ☆




