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「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」  作者: 魔王@酒場
魔王様は玉座にて待つ。宅配便とかを。
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85 一人用土鍋のクリスマス

季節ネタなので、例外的に更新いたします~(^^)

魔王「一人用の土鍋を購入した」


勇者「マジで? 俺もだよ! じゃあ、一緒に鍋やろうぜ!」


魔王「勇者はさ、もっと人の話聞いたほうがいいと思うよ?」


勇者「なんでだよ! 一人用土鍋をふたつ並べりゃいいだろ!? なべー! なべー! 鍋は世界を救う」


魔王「…救わないし。この星ごとこの土鍋で滅ぼしてくれる!」


勇者「てやあっ! チョップぅううう!」ガシャーン!


勇者「あ…」

魔王「…あ」


勇者「…ごめん魔王。300円もした一人用土鍋が粉々だ。これでホントは、一人寂しくクリスマス・イブにキムチ鍋するつもりだったんだよな? …ごめんな? なんか俺。お前の楽しいクリスマスを台無しにしちゃったみたいだ…」


魔王「……、あ。うん。まあね。ケーキも用意してあるし」


勇者「あー。お前そういや、クリスマスの日が誕生日だっけ。やっぱ、ツイッターとかでツイ友と盛り上がるの? すごく楽しそうだね」


魔王「もっしゃもっしゃ」


勇者「ちょっと魔王! お前の誕生日まだなんだろ!! なんで、自分用に買ったホールケーキ泣きながら食べてんの!? 何かあったの!? 誰かにいじめられた!?」


魔王「…うん」


勇者「うっわー。ひでえなそりゃ。誰だよそいつー。俺が懲らしめてきてやるから、ほら。そいつの名前言ってみ?」


魔王「…勇者。」


勇者「うん。俺は勇者だよ。皆の希望だよ。そうだ俺ね、クリスマスにはスキーに行くんだ! 仲間たちと一緒にナイターで滑るんだぜ!」


魔王「あ…、そう。」プイ


勇者「なーに拗ねてんだよ! 魔王にもお土産買ってきてやるから!」


魔王「土産…」


勇者「うんうん! そう。何がいい? マカダミアナッツ? ココナッツクッキー? それとも温泉饅頭のほうがいいかな?」


魔王「勇者よ…」


勇者「うん。なに?」


魔王「…、俺、12月23日までに世界を滅ぼそうと思うのだ」


勇者「よせってそんな。みんな、クリスマスを楽しみにしてんだぜ? だからそんなのはメッ!」


魔王「……。」


魔王「……、は~~」


勇者「どうしたよ? ため息なんてついて」キョトン

Thank you for Reading !


ハッピーなクリスマスをお過ごし下さいませ!(真顔)

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