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「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」  作者: 魔王@酒場
魔王様は玉座にて待つ。宅配便とかを。
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53 ババパンツモモヒキ

『ババパンツモモヒキ』


勇者「なー、魔王ー。魔王はパンツはかねーの?」

魔王「は? なんでだよ。はいてるよ。はいてんに決まってんだろ!?」


勇者「えー? 魔王なんだしさ、パンツもズボンもはかなくて良くね? モモヒキ一丁でいいよ」

魔王「なぜモモヒキだけ残す……?」


勇者「俺が苦労してダンジョンを通り抜け玉座にたどり着くと、そこにはモモヒキとババシャツを華麗にまとった魔王が、邪神召喚の儀式をしていたーー」


魔王「なにが悲しくてモモヒキ+ババシャツで邪神様を召喚せねばならんのだ」

勇者「いいじゃん、やれよー。俺はババヒキとモモシャツで邪神召喚の儀式をするカッコいい魔王が見たい。」


魔王「混ざってるよ。その組み合わせでカッコよくなるやつなんていないだろ」

勇者「だからこその魔王だ。魔王がババヒキモモシャツをグッドルッキングにウェアーしてイービル・ゴッドをビューチホーにサモンすれば」


魔王「何言ってんのか分かんねえ……。」

勇者「今まで抑圧されていたババパンツモモズボン派が興隆し。」


部下A「シャツは着ましょうよ。上半身ハダカですか」

勇者「ま、そんな感じでひとつ頼むわ」ポン


魔王「気安く触んな!? 肩に手とか置くな! 呪うぞッ!?」

勇者「いいだろう。ただし、お前が負けたらババシャツモモヒキで邪神召喚すると誓うな?」


魔王「やだっつーの! 邪神様に失礼な真似ができるか!」

勇者「つまらんやつだな。コシミノでファイヤーダンスくらい踊れよー」


魔王「もう、わけがわからん。お前そんなに俺にモモヒキはかせたいの?」

勇者「当たり前だろ。そのためなら世界征服なんかどうでもいいね」マジ顔


部下A「あ、それじゃあー、ミニスカとニーソとかどうてす?」ニコニコ

魔王「……滅べ。世界など滅ぶがいい……」


   ☆


『魔王城湯煙急行涙の殺人事件』


部下A「魔王様が何者かに殺害されました」

側近「犯人はわたくしです。昨日、何気なくトイレに立ったら……」


側近「廊下で無防備な魔王様と出会いました。すれ違い様、ついカッとなったわたくしは、計画的な密室殺人を行いました」

部下A「密室殺人って、ついカッとなってやるものじゃないですよね?」


側近「そんなことはありません。わたくしくらいの頭脳の持ち主になれば、それが可能なのです」

部下A「はあ……」


側近「いいですか? まず、適量の小麦粉と卵を用意します。これに牛乳と砂糖を加え、まぜます」

部下A「ふむふむ」


側近「よく温めたフライパンに注ぎ、表面にプツプツができるまで焼きます」


部下A「それでどうなるんです?」

側近「おいしいホットケーキの出来上がりです。わたくしはこのようにして魔王様を殺害したのです」


部下A「どこにも殺害される要素がなかったんですけど……。」

側近「実は魔王様は卵アレルギーだったのです!」


部下A「でも死因は、頭部に付着したケチャップなんです」

側近「なんですって!? しかし、ケチャップごときで魔族がやられるものですかッ!」



???「くくく……、犯人はこのオレだ!」

側近「何奴っ!?」


???「オレの名は戦士ーー勇者の仲間の戦士だ。魔王を殺害したオレの名は、人間界では一躍有名になるだろうなぁ? ファミレスでもVIP待遇、乗る列車といったらグリーン車だ……。ボーナスはもらい放題、消費税はこれから10パーセントになる……!」


側近「なん……ですって?」

部下A「あ、あなたが魔王様をッ!!」


側近「よくやってくれました。これでわたくしがナンバーワンです」手を握る

戦士「はははっ! 崇めろ! 畏れ敬え! オレが神だッ!!」


部下A「……は? 魔王様を倒したくらいで何を言っているんです? 魔王様がいてもいなくても、戦いの趨勢すうせいに影響はありませんよ?」


側近「ええ。魔王様の仕事は、椅子に座って高笑いすることだけですからね」

戦士「……フン。強がりを」


側近「試してみますか?」

部下A「僕も戦います!」


   ☆


勇者「なんてことだ……。俺の仲間の戦士が本日未明、河原で亀甲縛りになって発見された。息はかろうじてあったが、『白くて……極太……ダメなのぉぉおおお!! そんなの入らない』とうわごとのように繰り返していた。」


側近「……フン、まったく。人間とは浅ましいものですね」

部下A「そっきんさまがこわかったです。」


側近「さて、全自動高笑い機を修理に出しますか」

部下A「今度はブルーレイ・ディスクも見られるといいんてすけど……」


側近「贅沢を言ってはなりません。せいぜい、iPhoneの機能を付けるくらいが関の山ですよ」

部下A「ですよね~、はーあぁ」

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