38 カフェオレとカフェラテ
勇者「……なぁ魔王。カフェ・オレとカフェ・ラテって何が違うの?」
魔王「そりゃあれだよお前。決まってんだろ。カフェラテのほうが美味いんだよ」
勇者「……まじで? 俺は今まで、同じ味だと思ってた……」
部下A「カフェ・オ・レはフランス語で、レはミルク(牛乳)の意味。
カフェ・ラテはイタリア語の造語で、ラテはイタリア語ラッテからミルク(牛乳)の意味。
つまりどちらもコーヒーにミルク(牛乳)を入れた(混ぜた)もの。
ーーでは違う部分は?
根本的にコーヒーが違う。
カフェオレのコーヒーは普通のコーヒー。
カフェラテのコーヒーは「エスプレッソ」。
『エスプレッソ」とはイタリアから来たといわれるコーヒーのいれかたで、高い圧力をかけて短時間で抽出するので(ドリップ方式ではなく別の)「エスプレッソ・マシーン」で作ります。
一般的に、ドリップには比較的浅煎りの豆(酸味が多く苦みが少ない)を使うのに対し、エスプレッソには深煎りの豆(酸味が少なく苦みが多い)を使います。
エスプレッソは濃く、旨味が凝縮され、カフェインが少ないコーヒーです。表面が細密な泡で覆われていることがあります。
エスプレッソは濃いので普通は小さいカップで飲みます。
さらに、一般的にはミルクの量が違います。
カフェオレの場合は通常コーヒー50%:ミルク50%
カフェラテの場合はコーヒー20%:ミルク80%
カフェオレはマイルドというか薄味でお子様向き?(と言うと怒られるかな)
エスプレッソが濃い味なので、カフェラテの方がコクがあって苦味があるけどほのかな甘味がある。
〈〈http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/071010.html より。〉〉
……、だそうですよ」
勇者「……部下Aが何か言ってる」
魔王「……ドリップ・コーヒーに牛乳まぜたらフランス語でカフェオレ言わなアカンのか」
勇者「火炎魔法で直火焼きして、俺が手のひらで粉砕してお湯をかけた飲み物は?」
部下A「普通の人は手のひらでコーヒー豆を粉砕しませんよ」
魔王「《普通のコーヒー》でいいんじゃね? エスプレッソ・マシーン使ってないし。」
勇者「そうか! そうだな。さあ、魔王城の台所から奪ってきたこのコーヒー豆を粉砕するところを見せてやろう! たりゃあ!!」
魔王「……おお、コーヒー豆が!」
部下A「あっという間に粉々に!」
魔王「すげーよお前、こりゃすごい。コーヒー豆をひかなくていい」
勇者はレベルアップした!
ちから が1あがった!
かしこさ が1さがった!
すばやさ が2あがった!!
勇者「やったあ! レベルアーップ♪ 今なら魔王の持ってるエロ本だって見つけられそうだ!」
魔王「……まじかよ。もっと奥深く隠さなきゃダメなのか……」
勇者「エロ本、エロ本~、さあ、どこかな~♪」
部下A「大変だ、魔王様の特殊な趣味が人間どもにバレてしまいます!」
側近「今どきセーラー服が好きだなんて魔王様のヘンタイ!!」
勇者「なんだって!? 何が何でも見つけるぞ!! 見てろ魔王ーー!!」
魔王「……まあね、いいんじゃね? 側近みたいにモヤシ好きなよりかは」
部下A「勇者さん! ここから先は通しません!」
勇者「ガーゴイル風情が俺を阻めると思うのか! 片腹痛いぜーー!!」
部下A「きゃああぁあ!!?」
魔王「……いや、セーラー服エロ本とか無いから。探されても大丈夫だから。」
勇者「……ちっ、つまらん」
☆
魔王城の入口にて。
勇者「……なぁ魔王。この辺にタヌキの置物おこうぜ」
魔王「あの、店の前とかにたまにあるやつ?」
勇者「そうそう。タマのデカいアレ」
魔王「……あの造形はなー。言われるまで誰もアレがタマだとは気がつかないよね」
勇者「うんうん。狛犬みたいに左右に置いたらいいんじゃね? そんで、侵入者が近づいたら動くんだ」
魔王「いいな、それ。よし、採用。……クックック、人間どもめ、魔王城に侵入したらどうなるか思い知るがいい……」
勇者「クックック」
魔王「ハーッハッハ!!」
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活動報告で頂いたコメントに関連しまして番外編を投稿して参りましたよっと。
よろしかったらどうぞ~
●冷やし勇者始めました。番外編その2
《辞書編纂作業がぼよんぼよんになった理由。》
http://ncode.syosetu.com/n3744bq/
●番外編その1
《側近ともやしハンバーグ》
http://ncode.syosetu.com/n8522bl/




