表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」  作者: 魔王@酒場
新米魔王様は食卓にて待つ。
147/162

【八月】暑い夏のステキな食べ物といえば…?★

■ 暑い季節のステキな食べ物といえば…?


今回は、魔王様のしゃべり方をちょーっと変えてみました。(ちょっとかな…?)

一人称『わらわ・わし』とか言いそうな感じです~。


近日、SNSで、戦国しゃべりをなさってる方(すごい博識!)を

フォローしてたら気にいってしまいまして…笑


勇者「うわぁぁああ、ふわっふわだぁ! すごいすごい!!」

新米魔王(以下、魔王)「勇者よ。この程度で驚くのは、まだ早いぞ。

これは何とな、凍らせた果物を削ることができるのだ!」

勇者「なんだと! はよはよ!」


魔王「うむ。任せろ!」ぽちっとな

かき氷機「うぃいいいいいい」


勇者「すごいすごい! フワッフワだなぁ~! いいなぁ~!

いくらでも眺めていられるぞ!」

魔王「無邪気なやつじゃの。食べんうちから、そうまでハシャげるとは…」


勇者「いや~、だってすごいだろこれ!

カキ氷ってさ、削るとこ見てるの楽しくない?

これがあれば1日中見ていられる…」


魔王「真摯に見つめすぎじゃろ。カキ氷機だって困惑するわい」

勇者「それもそうか。じゃあちょ~っと遠慮して、

物陰からチラ見しつつ見守るわ。


ガンバレ、がんばるんだフローズン・アイス・シェービング・マッシーン!!

お前はできる子、期待の星…!」


魔王「どんだけ働かせる気じゃ…」

勇者「む。それもそうだな。そろそろいただくとしよう」


ドドンッ


勇者「フルーツをこれでもかと鬼盛りにし、甘くてトローっとした七色の液体を

かけ、さらに色とりどりのゼリーを星型にくりぬいて載せてみたぞ☆」

勇者「青色のソーダ味、黄色のオレンジ味、赤のイチゴ味、緑…は何だろ。キウイ?」


魔王「え』を意識しすぎじゃ。目がクラクラするわい」


勇者「食べる前に 1万『いいね』狙ってくから…!!」

魔王「溶けてしまいやせんかの…?」


もっしゃもっしゃ


……。



勇者「ウマーーー(゜д゜)ーーー!!!」キーン

魔王「うむ。悪くないな。見た目も涼やかでよいのう。モクモグ。

3時になったら、部下たちにも振舞ってやろうぞ!」


勇者「いいな! カキ氷をオゴってくれる上司! デスクには常に電動カキ氷マシーン! 手の届くところにボタンが!」

魔王「職場に何しに来とるんじゃ…」


***


魔王「今回、これも買ってみたぞ。ワシは城にこもっとる時間が長いからな。

自己投資というヤツじゃ」

勇者「ただの無駄遣いだろ…」ボソ

魔王「ん? 何か聞こえたかの?」そよそよ


勇者「(…チッ。これだから金持ちは…)」

魔王「ワシとて、生まれながらにして金銀財宝を所有しておったわけではない。

積年の臥床薪炭がしょうしんたんによって、ここまでの財を成したのじゃ。

若人わこうどよ、精進するがよい」


魔王「さて。水を流してみようかの」ぽちり


謎の機械「うぃんうぃんうぃん」


勇者「おーっ♪ スゲーッ!!

水が流れてく! そうめん! 早くそうめん入れようぜ!!」

魔王「そう急かすでない。こういうものは、優雅にいかんとな」そっ


勇者「ひゃ~! そうめーん! そうめーん!

みんな愛してる! 全部俺が受け止めてやるぜ…!!」


魔王「なぜ、そう独り占めしようとするのじゃ…。みなで楽しめばよいじゃろう」

勇者「上流の者がすべての素麺そうめんを得、下流の者は水しか飲めない。それが資本主義社会」

魔王「いつから資本論になったのじゃ」



部下A「追加のそうめんお持ちしましたよー」とてとて

勇者「わぁい! やったー! そーうめん! そーうめん!!」そうめんコール


勇者「この、旗がパタパタしてるのがいいよね。なんかなごむ」ずずっ

部下A「ですねぇ。お好みで、好きな文字にしても楽しめるかもしれません」


勇者「弱肉強食じゃくにくきょうしょく!」

魔王「一攫千金いっかくせんきん!」


勇者「不撓不屈ふとうふくつ!」

魔王「十把一絡じっぱひとからげ!」


部下A「あー…。『風林火山』とかもいいですねぇ。

魔王城の入り口にノボリを立てたいです」


魔王「ワシの座右の銘みたいに見えてしまうがな…」

部下A「いいじゃないですか」


勇者「えー。だったら、『閉店セール中!』『毎日お得!』とかのほうが俺はいいなー」

魔王「ワシの城に、何しに来とるんじゃ…おぬし」


勇者「暇つぶし」キリッ


魔王「言った! 言いおったな?! よかろう、表ーーは毒の沼じゃが、

出ろ! 叩きのめしてくれる!」


勇者「えー…。そうめん食べたらね? で、そのあとイグサの上でお昼寝して、夜にカレー食べてからね? でも夜はホタル見に行きたいから、その後でもいい?

あっ、でも、四天王が夜の森で肝試しするって行ってなかったっけ? 俺も行きたい…」


魔王「うむ。よかろう。ではその後じゃな。約束じゃぞ、勇者よ」ニコリ

勇者「ああ、約束だ」ニコッ


その約束は果たされることはなかった…。

なぜなら、勇者は翌日、すっかり昨日の出来事を忘れて、

カブトムシとクワガタとセミを取りに出かけてしまったからだ!



■『流しそうめん機』『ふわふわ電動カキ氷機』などは

アイデア家電で、実在します。気になる方は検索してみてくださいな♪■


流しそうめん=資本主義の概念図 というアイディアも、SNSのとある片隅でおしゃべりしていた方々の発言です。私のオリジナルではありません。

熱心に議論されている方々は、博学で努力家で、尊敬しています!


>>>

Thanks for your Read !

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ