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「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」  作者: 魔王@酒場
魔王様は玉座にて待つ。宅配便とかを。
132/162

魔王様、謝罪する。

勇者「なー、魔王。あれはないの?」

魔王「またかよお前。俺んちをなんだと思ってんの? 便利グッズ記念館? そうなの? 言えば何でも出てくると思ってる? 困るんだよねー、そういうの!」


勇者「たわし」

魔王「あー、あるよあるよ。たわしな、はい、たわし。いくつ必要? これでどうやって世界救うんですかー、勇者さーん?」ぺちぺち


勇者「…むかつく」ゴシゴシ

魔王「ああッ?! 俺様の腹をゴシゴシすんのやめッ、ああッ、感じちゃう…!」

勇者「何を?」

魔王「何ってそのッ! たわしの! 硬い毛先とかッ、ああん!」くねくね


勇者「キモッ」

魔王「うわ、キモってなに」


勇者「キモいと言って何が悪い! 俺は貴様がキモイからキモイと、あるがままの現状を述べたまでた!」カッ!

魔王「うっわ~、まぶしい。勇者に後光さして見える」


勇者「マ、マジでぇ? 後光とか…やっべ、超照れる」

魔王「え、照れるの? --キモッ」


勇者「えっ」

魔王「えっ」


勇者「そっかー。ごめん。生きててごめん。俺やっぱキモイよな~。いやね、薄々感じてはいたのよ? 俺、キモイかなって。でも、面と向かって言われるとショック~」

魔王「あっ、ごめん。LINEするね?」

勇者「うん、そうしてくれる? ないわー。そういうの直接本人に言っちゃうのはね、ちょっとないわ。もうちょっと遠回しにね、さりげなく伝えるんだよ。『貴方には爽やかさが足りていませんよ』と。すぐに実行できる具体的なアドバイスも添えてね」ぴろろん(着信音)


勇者「あー、魔王から着信だー、なんだろー」いそいそ

魔王【キ○い。●ね】


勇者「……。」


魔王「ど、どう? 初めてのLINEだったんだけど…、届いてる?」

勇者「おおむね」


魔王「な、なんだよ俺サマはぢめてのLINEメッセージだったのよ? それをさ、そんな風な反応はないと思うな…」指つんつん

勇者「どう反応しろと。俺のヒットポイントはもうマイナスだよ! 戦闘不能状態だよ!」


魔王「え!! 俺サマの初めてのLINEがお前のライフそんなに削っちゃったの?!」

勇者「削ったよ! なんでこれだよ?!」くるり


魔王「え?! だってここは話の流れ的にそういうのがウケるところかなって…傷つけたならゴメン」

勇者「キモい言われて傷つかん奴おるんか! アァ? 魔王さんよー。ちょっと最近調子乗ってるんじゃね? そこんとこどうなの? 俺気になってんだよねー」クッチャクッチャ


魔王「あ、それキシリトールガム? 歯の健康にいいやつだ! いいよねそれ。俺もよくハミガキの後に噛んで…」

勇者「で、どうなの?」クッチャクッチャ


魔王「ご、ごめんなさい…」ピッ メッセージ削除

勇者「あ、それ、消えないから」


魔王「なん…だと?」

勇者「王様に証拠として提出すっから。コピーして全国民に動画配信するから」


魔王「はぁッッ?!」

勇者「魔王サマは世界人類の代表である勇者さんにこれこれこういうことを言いましたよ、と。ちゃんとスクショしたし」

魔王「ええッ、ちょ、それ、マズくない? 俺ら全面戦争じゃね?」


勇者「いいか魔王」肩ポン

魔王「えッ、う、うん…」


勇者「俺にあやまれ」

魔王「え、うん。あー、それな。それも俺考えてる、わりと」


勇者「はやく謝れ」

魔王「ゴメンナサイ」



-(今回の話が)END-

Thanks For Your Read !


いつもアクセス・コメント等々、本当にありがとうございますっ!!

(なかなか時間がとれず、すっかり月イチ更新と化しておりますがっ笑)


もう今年も『師走(しわす)』なのですね~^^ゞ

どなた様もあたたくして、お風邪などひかぬよう、年末年始をつつがなくすごせますように!

おコタは正義!?笑

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