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「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」  作者: 魔王@酒場
魔王様は玉座にて待つ。宅配便とかを。
131/162

魔王様はさいばぁ攻撃がしたい

【謝辞】

いつもお読みいただきありがとうございますっ!!

筆者ですっ!←

2017年11月現在、毎月第2土曜日辺りにこそっと月イチ更新していたりします~σ(≧ω≦*)


暮らしの中でくすりと笑って笑顔になれる、

そんなひとときをご提供できていれば幸いです!゜+.(*ノωヾ*)♪+゜


これからもゆるっとペースで忘れた頃に更新されてゆくかもしれません! かもしれません!

■さいばー攻撃


魔王「サイバー攻撃というものをしてみようと思う」

側近「ほう…。珍しいですね、魔王様がやる気になるなど」


魔王「まあね。えっへん。このトレンドだしね、サイバー攻撃。まず具体的には何をすればよいであろうな、側近よ」

側近「まあ、攻撃用のウィルスを開発するのがよろしいかと」


魔王「なるへそ。で、それはどうやんの?」

側近「シリコンバレー辺りで優秀な人材を募ってまいりましょう」


魔王「悪いね。側近にはいつも苦労をかけるよ」

側近「仕事ですから」


魔王「そう? 側近はマジメだね。いいんだよ、仕事だって手ェ抜いたって」

側近「…ふう。聞かなかったことにしますよ。では、行ってまいります」


魔王「うん。よろしくー」

側近「まずはもやしをトランクに詰めないと…」ブツブツ


魔王「どきどき」


地球。シリコンバレー。


オタク「何何? サイバー攻撃したいってのはアンタかい?」

側近「ハイ。報酬は言い値でお支払いしますよ」

オタク「ちっちっち。分かってないね。俺らはソフトウェアを作るのが楽しいのさ。それで世の中をアッと言わせる。それってサイコーにクールじゃないか?」

側近「はぁ…」


オタク「へっ。分かんねぇって顔してんな。いいぜ、任せな。あんたの望む変化を作り出そうじゃないか」

側近「はぁ…どうも」

オタク「いいっていいって。俺らはクールでいられりゃそれでいいのさ」


側近「(地球人の考えることはよくわかりませんね…)」


数日後。


魔王「そっきーん。サイバー攻撃、成功したってよ」

側近「当然です。このわたくしが手配したのですから」えへん!


魔王「なんだよ、まったく。嬉しそうな顔をしおって…」

側近「人間どもに一泡吹かせられたとあっては顔もゆるみますよ」にこにこ


魔王「そうだな。それ、俺らの悲願なワケだしな。なんつーの。ついにやったって感じだな」

側近「ええ。都市も金融インフラも大混乱! あわてふためく人間どもを眺めているのは本当に胸がすきます」

魔王「だね」


オタク「さーて。これが報酬か。いいね、こんな大きな仕事」

トランク、かぱっ

オタク「…えッ」


そこには保冷剤でギンギンに冷やされた無数のもやしたちが、白い肢体をさらしているのであった。


オタク「は、話が違うぞソッキンさんとやらよぉ…!」

側近「はて。報酬は言い値で払うと言ったはずですが? そしてわたくしが用意できる最高のもやしを用意したつもりです。何が不満ですか?」

オタク「最高の…もやし」


側近「ええ。そのもやしをどうするかは、すべてあなたの自由です。あなたの好きにしていいのですよ」

オタク「俺の…自由」

側近「ふふふ…」

オタク「(俺にはわかる…! このもやしはいいものだ…!)」


側近「では、これにて」

オタク「ああ! また俺らの力が必要になったらいつでも言ってくれ! アンタ最高にクールだぜ!」b


***

オタク…geek ここではコンピュータ・オタクのこと。

シリコンバレーのgeekは高報酬でモテる…らしい。らしい。


魔王「で、これが奴らの開発したニャンサムウェアか…」

側近「ええ。本当に恐ろしい兵器です」

Thanks for Reading !

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