魔王様はさいばぁ攻撃がしたい
【謝辞】
いつもお読みいただきありがとうございますっ!!
筆者ですっ!←
2017年11月現在、毎月第2土曜日辺りにこそっと月イチ更新していたりします~σ(≧ω≦*)
暮らしの中でくすりと笑って笑顔になれる、
そんなひとときをご提供できていれば幸いです!゜+.(*ノωヾ*)♪+゜
これからもゆるっとペースで忘れた頃に更新されてゆくかもしれません! かもしれません!
■さいばー攻撃
魔王「サイバー攻撃というものをしてみようと思う」
側近「ほう…。珍しいですね、魔王様がやる気になるなど」
魔王「まあね。えっへん。このトレンドだしね、サイバー攻撃。まず具体的には何をすればよいであろうな、側近よ」
側近「まあ、攻撃用のウィルスを開発するのがよろしいかと」
魔王「なるへそ。で、それはどうやんの?」
側近「シリコンバレー辺りで優秀な人材を募ってまいりましょう」
魔王「悪いね。側近にはいつも苦労をかけるよ」
側近「仕事ですから」
魔王「そう? 側近はマジメだね。いいんだよ、仕事だって手ェ抜いたって」
側近「…ふう。聞かなかったことにしますよ。では、行ってまいります」
魔王「うん。よろしくー」
側近「まずはもやしをトランクに詰めないと…」ブツブツ
魔王「どきどき」
地球。シリコンバレー。
オタク「何何? サイバー攻撃したいってのはアンタかい?」
側近「ハイ。報酬は言い値でお支払いしますよ」
オタク「ちっちっち。分かってないね。俺らはソフトウェアを作るのが楽しいのさ。それで世の中をアッと言わせる。それってサイコーにクールじゃないか?」
側近「はぁ…」
オタク「へっ。分かんねぇって顔してんな。いいぜ、任せな。あんたの望む変化を作り出そうじゃないか」
側近「はぁ…どうも」
オタク「いいっていいって。俺らはクールでいられりゃそれでいいのさ」
側近「(地球人の考えることはよくわかりませんね…)」
数日後。
魔王「そっきーん。サイバー攻撃、成功したってよ」
側近「当然です。このわたくしが手配したのですから」えへん!
魔王「なんだよ、まったく。嬉しそうな顔をしおって…」
側近「人間どもに一泡吹かせられたとあっては顔もゆるみますよ」にこにこ
魔王「そうだな。それ、俺らの悲願なワケだしな。なんつーの。ついにやったって感じだな」
側近「ええ。都市も金融インフラも大混乱! あわてふためく人間どもを眺めているのは本当に胸がすきます」
魔王「だね」
オタク「さーて。これが報酬か。いいね、こんな大きな仕事」
トランク、かぱっ
オタク「…えッ」
そこには保冷剤でギンギンに冷やされた無数のもやしたちが、白い肢体をさらしているのであった。
オタク「は、話が違うぞソッキンさんとやらよぉ…!」
側近「はて。報酬は言い値で払うと言ったはずですが? そしてわたくしが用意できる最高のもやしを用意したつもりです。何が不満ですか?」
オタク「最高の…もやし」
側近「ええ。そのもやしをどうするかは、すべてあなたの自由です。あなたの好きにしていいのですよ」
オタク「俺の…自由」
側近「ふふふ…」
オタク「(俺にはわかる…! このもやしはいいものだ…!)」
側近「では、これにて」
オタク「ああ! また俺らの力が必要になったらいつでも言ってくれ! アンタ最高にクールだぜ!」b
***
オタク…geek ここではコンピュータ・オタクのこと。
シリコンバレーのgeekは高報酬でモテる…らしい。らしい。
魔王「で、これが奴らの開発したニャンサムウェアか…」
側近「ええ。本当に恐ろしい兵器です」
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