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「ども、魔王です」「こんにちは、勇者です」  作者: 魔王@酒場
魔王様は玉座にて待つ。宅配便とかを。
129/162

にん…?

■ 本日は素敵なゲストにお越しいただきました。


女騎士「くっ、ころせ!」

勇者「今日は、女騎士さんと」

オーク「ぶひひひひ!」

魔王「オークさんにお越しいただきました」


女騎士「くっ、ころせ…///」もじもじ


勇者「最近はそちらの業界はどうなんですか? やっぱり景気のほうは?」

オーク「ああ、わりと安定というか、悪くないですね」

魔王「ほぉう、そうでしたか。ユーザーに飽きられる、なんてことはないですか?」


女騎士「…くぅッッ! ころせェ!!」涙


オーク「ええ、ほら、我々もね、やはり時代に合わせてシフトするというか…」

魔王「某ブランドが、時代に合わせて馬具製作からバッグなどの製作に移ってきたように…」

オーク「ええ、やはりね、ユーザー目線を意識するというのは大事なことかと思いますよ」


女騎士「くっ」ブルブル

勇者「あの、だいじょうぶ?」


女騎士「……ころせ!」ぎらり!

勇者「そんなに命が惜しくないならサクッと逝っとく?」

女騎士「…!! …!!」ブンブンブン 首をよこに


勇者「ブルガリアではそれYesの意味だってね」チャキッ

女騎士「ぎにゃああああ!!!」


勇者「ふぅ。いい仕事したー」

魔王「ゆうしゃなにしてんの」


勇者「え? ほら、みんなの願いをかなえるのが勇者の仕事だからさ」

魔王「だから何したの」


勇者「願いを叶え…」

オーク「それ叶えちゃダメなやつです」


女騎士「」こくこくこく 顔面蒼白

勇者「えー」しょんぼり


***


勇者「…なぁ」

魔王「んー?」


勇者「魔王城って、レンタル?」

魔王「…うむ、わりと」


勇者「あー、そっか、やっぱわりと借りてるのな、最近の魔王城は」

魔王「そうであるな」


勇者「えー、内装とかは? リノベーションしてんの?」

魔王「うむ。その辺りは自由にしていいと…大魔王様よりうけたまわっておる」


勇者「そっかー」ごろーん

ネコ「にゃー」ごろーん


魔王「(なんだこの光景…)」


勇者「いいね、くつろげる魔王城!」

ネコ「うにゃー」


魔王「貴様が くつろげるようにしたつもりはないのだがな…」

勇者「うん、まあ、あれだね。一戸建てもいいけど、貸家も悪くないっていうかさ…」のびー


魔王「マンションとも迷った」

勇者「…マンション??」


魔王「うむ。何人かの魔王がこう、一階から235階まで住んでおってな。各フロアには共同のラウンジや、カラオケ、お泊りスペースなども用意されていて…、急な来客にも対応できる」


勇者「魔王が…一階から235階まで…」ゴクリ

勇者「待って。来客って、何来んの?」


魔王「無論、大魔王様だ」

魔王「大魔王様は、魔界の瘴気がないと不機嫌になられるからな。空気汚濁機も完備しておる」


勇者「おだくすんのか…」

魔王「汚濁するのだ」


勇者「行ってみたくはないな」

魔王「? なぜだ。そう悪い住み心地でもない。貴様がマンションの購入を検討するというのであれば、見学くらいできるであろう」


勇者「い、いやぁ、ちょっと場違いっていうかさ…」ソワソワ

魔王「ふむ? そうか。入口では100頭のケルベロスや暗黒竜が飼育されていてな。投げ与えられたエサに群がっていたりして心が和む」


勇者「え、エサ…?」

魔王「ふむ? 聞きたいか? もちろん にん…」


勇者「ぎゃーっ!!! やめてそれ聞きたくないやめて!!」

魔王「…じんなど、旬の野菜を取り入れた」


勇者「ドキドキ」

魔王「にん…」


勇者「みぎゃー!!!」

魔王「…にくなども含まれていて滋養強壮に効く」


勇者「ばっくんばっくん」

魔王「それはよく肥えた にん…」


勇者「ひぃぃぃぃいいい!!!」耳ふさぐ

魔王「(…面白い)」くすり


勇者「あーっ?! いま、わらった?! わらったなコノヤロウ!」グヌヌヌ…!

魔王「気のせいであろう」つーん


勇者「もー」


***

Thanks for Reading !^^

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