103 ごはん粒でくっつけて!
いつも、筆者にかまって下さったり、ツッコミを入れて下さったり、ご意見を下さったり、読んで下さったり、とても色々さったりさったり、ありがとう、ございますッ!!
おかげさまで、こちらの作品は、連載3周年と相成りました。
本当にありがとうございます!
これからも当分は、だらっとテンションでだらっと続く予定ですので、ポテチ感覚で、たま~に、ちょこっとつまみ食いしてお楽しみいただければ、幸いでございます!(*^^*)
ーーって、勇者と魔王も、きっと思っているかと♪
ではでは、以下、いつもと変わらぬ、だらっと勇者と魔王です。(*`・ω・)ゞ
①ごはん粒と木工用ボンドのコラボ
勇者「あ~…。」ばらばら
魔王「す、すまん…」しょぼーん
勇者「魔王、俺、言ったよね? 世界滅ぼしちゃダメって? 言ったよね? なんで滅ぼすの。あー、もう世界メチャクチャじゃん。これ責任とれんの? どうすんの?」
魔王「だ、ダメっていわれると、やりたくならない…?」
勇者「あー、あるある…、ねぇよ!! ダメだろ世界滅ぼしちゃ! パパに教わらなかったのか!? 世界滅ぼしちゃダメって!! ダメだろ!」
魔王「…。ここにごはん粒あるんだけど…」
勇者「あー、ごはん粒ね。大事だね。それ大事。でもね、さすがにくっつくかな~、世界。」
魔王「そ、そこは気合いで…」
勇者「気合い、気合いかぁ。俺ちょっと今ね、気合いがなぁ…。魔王やってくんね?」
魔王「え? 世界くっつけんの? 俺様が?」
勇者「そりゃそーだよ。壊しちゃったでしょ、世界。壊しちゃったら直さないと。ダメだよ、あのね、無責任な大人になっちゃ」
魔王「え~、でも…」
勇者「つべこべいうな! あのね~、これ、色んな人の命かかってんのよ。わかる? 命だよ。重いの。あのね~、命って本当は軽いんだな。だからね、必死で俺らはさ、重い重いって言い続けないといけないわけ。わかる? そういうの」
魔王「す、すこし…」
勇者「そうか~、わかるか! いいね! うん、いいね。そういう態度好きだよ。でね、ここに木工用ボンドがあるからね。ま、ちょっとずつでいいからさ、ちゃんと世界直すんだよ、魔王」
魔王「う…、うん」
勇者「返事は『はい』な」
魔王「…は、はい…。がんばります」
一週間後。
勇者「魔王~。世界直った?」
魔王「ご、ごめん。また壊しちゃって…」てへぺろ
勇者「まおうー! お前にデコピンするッ! 覚悟!」
魔王「うぎゃあぁああああっ!?」
勇者「分かるか魔王…。命って本当はな…、軽いんだ」
魔王「( ゜Д゜)」シーン
②プリン
勇者「…魔王。もう一度訊く。俺が冷蔵庫に入れておいたプリンを食べたのは…お前なのかッ」
魔王「フッ。勇者よ、貴様にも見せてやりたかったぞ…。プリンの無残な最期をな…」
勇者「魔王ッ、貴っ様ぁあああ!!」
勇者「やめろ! もうやめるんだ魔王! そのプリンは俺のーー俺たちのものだ! お前がそんなに簡単に踏みにじっていいものじゃない!」
勇者「調理実習でみんなで作ったプリンなんだーー!」
魔王「もっしゃもっしゃ」
勇者「ああ…、あぁああ、プリン…っ!」
魔王「手も足も出まい? どうだ勇者よ。端正込めて作ったプリンが他人に食べられる気持ちは…?」
勇者「最悪だ。これがSkypeでの通話でなければ、今すぐにお前をけちょんけちょんにしているところだ…!」
僧侶「勇者! 魔王の居場所がわかりました! 中央美術館のトイレです!」
勇者「トイレ?」
僧侶「女子のほうです」
勇者「ヤダ! 魔王! ヘンタイ! トイレでプリン!? 何やってんの!」
魔王「もっしゃもっしゃもっしゃ」
勇者「! …ええい、時間がない! いくぞ僧侶、盗賊! 俺たちのプリンを取り返すんだッ」
Thanks for Reading !