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周囲を見渡すとゴミ箱から溢れ出た麺や米…中華料理の残りが目に入った。


僕は引き込まれる様にそこに向かう途中に唸り声を耳にした。


ゥヴゥウー…


横からやってきた野犬が目に入った。

「あ、あっちへ行ってよ!」

野犬は僕を威嚇した。


当然、勝ち目の無い僕は野犬にその残飯を譲る他無かった。


野犬が残飯に口を付ける瞬間…


ガッ!


野犬に猿が石を持って襲いかかった。


「キャン!」


かに見えたが、よく見るとボロボロではあったが衣服を身につけた痩せ細った少女だった。


野犬は一瞬怯んだがすぐに少女の前腕に噛み付いた。


「つっ…ぁあっ!!」


痩せ細った少女は怯む事無く噛み付かれた腕を引き寄せ野犬の喉に噛み付いた…


「ヒャォッ!」


野犬は怯み噛み付いた腕を離したが、少女は野犬の頭を両手で掴み野犬の喉を噛みちぎった。


ブッ!

野犬から食いちぎった肉片を吐き捨てた。


ガッ!ドッ!ドチャ…


少女は立ち上がり痙攣する野犬の頭を何度も思い切り石で叩きつけた後、徐に綺麗に畳まれた焦茶色のハンカチで血塗れの口元を拭き、ハンカチを腕に縛りつけた。


噛まれたのは1回目では無かったのか、前腕だけで無く上腕にもスカーフの様な物が縛り付けられていた。


その後、彼女は残飯をビニール袋に入れながら僕に目線を移した。


その目からは悪意も怒りも恐怖も感じられなかった、ただただ僕に向いていた。


僕は恐怖からその場に立ち尽くしていた。


少女は何も言わずに半分くらい残飯を残してその場を去った。


彼女の意図など僕には分からなかったが飢えを満たす為それに手を伸ばした。


また別の野犬が来る事を警戒しながら急いで残った残飯を食べた。


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