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男達は首を傾げて顔を見合わせた後、口を開いた。
「大丈夫かお前?さっきから独り言言ってたけど?」
「まぁいい…それより、聞いたぜガキが仕事を探し回ってるって、お前だろ?」
「はい…」
「お前にちょうど良い仕事が有る、やるか?」
男はニヤニヤと笑いながら話した。
僕は深く考えもせずに…助かった!
コレで食いつなげる!
…と二つ返事で仕事を受けた。
「はい!一生懸命頑張ります!」
何でも仕事内容はこの辺りに居る人探しとの事でこの辺りに居る女の子を探す事だと言われた。
外見と特徴は僕と同じ年頃で左腕にサソリの焼印が有る、との事だった。
「先行投資だ、取っとけ」
その男の人は親切でまだ何もしていない僕に高額な紙幣を一枚先払いでくれた。
紙幣には 10,000elと有る。
コレが有れば何食食べられるだろうか…しかし、空腹から頭が回らなかった。
…でも、何で僕に頼む必要があるんだろう?
大人3人で探した方が早い様な気がするけど…
いや、せっかく雇って貰ったんだ!余計な事を考えてないでしっかり探さないと!
内心探し回る前にこのお金で何か食べたい!
そう思ったが、今飢えを優先すれば今後仕事にありつけないかも知れない、という脅迫性観念から僕は人探しを優先した。
僕は丸一日走り回ったが女の子どころか若い人などほとんど居なかった。
僕は立ち止まり息を落ち着かせながらジーラの言っていた事を思い出していた。
「テロを起こした貧困層は更に貧困で秩序も無いここ『エレボス』に追い込まれた」
そうか、普通に考えて『貧困』で『秩序』が無い所にわざわざ来る様な女の子なんて…
僕はハッとした。
ジーラは女の子で左腕にスカーフの様な物を巻いていた。
その下にサソリの焼印が有るのかも知れない…
もしかしたら…いや!あの人達はジーラの身内でジーラを探していたに違いない!
コレで男の人にもジーラにも恩を返せる!
僕はジーラの居た家に向かった。
…ジーラに嫌がられる事は承知で向かった。




