表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/56

第6話「ミケ襲来!屋敷防衛バトルと脳筋の弱点」


──放課後、屋敷前──

ユウト「ふぅ、ようやく静かな一日が……」

メグミ「今日は寄ってもいい? サッちゃんに話もあるし」

ユウト「え? あ、うん。まぁ大歓迎……だけど無事なら、ね」

KAIN《警告:庭に不審な小動物の侵入を確認》

ユウト「は? またサッちゃんが何か持ち込んだんじゃ──」

サッちゃん「ち、ちがいますっ! 私じゃありませんっ!」

メグミ「なんか挙動がおかしい……」

窓から庭を覗くと、そこには──

「にゃー」

小さな三毛猫が、どっしりと芝生に座っていた。

ユウト「猫?」

KAIN《対象:三毛猫♀ 推定体重3.2kg。コードネーム“未設定”》

サッちゃん「き、きき、来ましたね……あの……生物……」

ユウト「お前……まさか、猫が苦手!?」

サッちゃん「ち、違いますっ! “あの個体”が予測不能すぎるんですっ!!」


KAIN《対象、庭柵を無傷で通過。次に台所方向へ向かっています》

ABEL《セキュリティレベル:“警戒モード(小動物)”を起動》

玄関ドアが自動でロックされ、天井から防犯ドローンが飛び出した。

ユウト「やりすぎじゃ──」

《パコンッ》

ドローンがミケのしっぽにちょいちょいされた瞬間、制御不能に。

KAIN《ドローン1、機能停止》

サッちゃん「くぅぅぅっ、これが……猫の力……!」

メグミ「いや、ただの猫では……?」

ユウト「物理的にちょっと触っただけで制御不能ってどうなの」

サッちゃんは額に汗を浮かべ、呼吸を整える。

サッちゃん「いざとなれば……戦いますっ!」

ユウト「やめろ! ペットに戦闘態勢とるなっ!」

サッちゃんは床を蹴って庭へ突撃。

「くらええぇぇっ!! 猫避けグレネードぉっ!!!」

《ぽいっ……カチッ……》

ミケ「……にゃー」

《ボフッ(花の香り)》

サッちゃん「……あれ?」

メグミ「むしろ癒やしてる……」

その後もミケの侵入は止まらない。

──【冷蔵庫襲撃】

KAIN《警告:冷蔵庫開閉センサー作動》

ユウト「えっ、勝手に開けて──」

ミケ「にゃっ」

中に忍び込むと、ハムと牛乳パックの上に器用にちょこんと座るミケ。

KAIN《ミケ様、冷蔵温度を2.3度上昇させています》

サッちゃん「勝手に食糧庫を占拠……!? なんという……高度な占領戦術……」

ユウト「いや、ただ気に入ってるだけだろ……」

──【ユウトの部屋突入】

ミケ「……にゃっ」

《スルッ》

ユウト「うわっ!? こっち来んな! ダメダメそこは──」

ミケ、ユウトの部屋に侵入。机の上のフィギュアをひょいと避け、ベッドにジャンプ。

そして。

《クンカクンカ》

洗濯カゴの中のシャツを確認し──そのままくるっと丸まって寝始めた。

ユウト「やめてぇぇぇ!! サッちゃん、メグミにだけは見せたくないっ!!」

メグミ「え……なんか山積みになってる……」

リナ「服の趣味……案外子供っぽいのね」

ユウト「ぎゃあああああああああっ!!」

サッちゃん「洗濯、すぐやっておきますねっ♥(ガチャッ!爆破洗濯モード起動)」

ユウト「やめろそれはフラグだあああああ!!!」


その日の夜。作戦会議室にて。

サッちゃんは部屋の隅で膝を抱えていた。

ユウト「本当にどうしたんだよ。お前がこんなに萎縮するなんて……」

サッちゃん「……任務中、“猫型ロボット”に敗北した過去が……」

ユウト「猫型……ロボ?もしかして青かったりする?…」

サッちゃん「いいえ、暗黒メイド機関ブラックラズベリーへの潜入任務。あそこで私を倒したのが、“猫型防衛メイド・ミオβ”でした……!」

メグミ「……何それ、名前だけで強そう」

サッちゃん「ちょこちょこと動き回り……しっぽを使った連撃……そして最後は……にゃーん♥」

ユウト「なんか致命的にゆるい敗北……」

リナ「なるほど。トラウマね」

サッちゃん「そ、そんなことは……っ!」

リナ「よし、仕留めてあげようか? その猫」

サッちゃん「だめぇぇぇぇぇぇ!!!」


──屋敷・中庭。

リナ「こんな無防備な相手、私の手にかかれば──」

ミケ「にゃ?」

リナ「ふふ……かわいさに惑わされると思ってるの?」

《シュバッ》

リナの手がミケに伸び──

ミケ《スルッ》

《ドテッ》

まさかの“ぬるり”回避からの、木の上ジャンプ→植木鉢スライディング→リナの背後へ瞬間移動。

《にゃーん♪》

後頭部に乗ったミケの“すりすり”攻撃でリナ敗北。

リナ「こ、こんなはずじゃ……ないのにぃぃぃ……」

メグミ「猫、恐るべし……」


その夜、ユウトの部屋では。

ミケが膝の上に乗り、すやすやと眠り始めた。

サッちゃん「ご主人様ぁっ……! 今度こそ……触れ合って……!」

そろり、そろり……

《シャッ!》

サッちゃん、反射で吹っ飛ぶ。

ユウト「どっちが動物か分からねぇ……!」

メグミ「……今日の戦績、猫の圧勝」

KAIN《ミケ様、勝率100%。屋敷掌握完了》

ABEL《ユウト様の心拍数:安定。脅威なしと判断》

ユウト「もう“ミケ”って名前でいいか」

ミケ「にゃー」

サッちゃん「くっ……屋敷の守護を猫に奪われるなんて……屈辱……!」


KAIN《なお次週、外部からの“来客”予定あり。危険レベル:不明》

サッちゃん「猫に続いて何が来るんですかぁぁ!!?」

【第6話・完】



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ