5/5
幸せに感謝。
やっほい。
魔女は、そう言うと、この森で取れたであろう果物たちを僕にくれた。
-腹を満たして、欲を満たして、幸せに生きてりゃ、そうそう死にたいなんて思わないもんさ。元々の性格もあるだろうが、環境によるものも大きいだろう?まぁ、私を抱いて、君が幸せかどうかは分かりかねるが、気持ち良さそうなのは確かだ。
魔女は、悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
-ありがとうございます。
魔女に感謝すると共に、心が満たされる思いがした。
-幸せです。ありがとうございます。
-いつまで続くか分からないけれど、今ある幸せに目を向けて、前を向いて生きていければいいね。お互いにさ。
魔女は、そう言うと、僕に唇を重ねてきた。
コーヒーと果物の苦くて甘い香りがした。
やっほい。