表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/110

第九十九話

筋トレでほどよく汗をかいた俺は風呂に行くことにした。

しっかり頭と体を洗い流して浴槽に入る。

部屋からでもいい景色だったが数階高くなったからなのか風呂というシチュエーションだからなのかわからないが展望大浴場と言うだけあって圧巻の景色だ。

いつもアパートではシャワーしか使わないので風呂につかるのも久しぶりだが思ってた以上に心地いい。

時間も忘れてつかっていたが少しのぼせたみたいで頭がボーっとしてきたので出ることにした。

大浴場から出たところに誰でも自由に使える畳張りのリフレッシュルームがあるのでのぼせた体を休めるために飲み物を買ってゆっくりすることにした。


「優也くん、もうお風呂上がったの?」


声に振り向くと彩乃が立っていた。

髪が少し濡れているので彩乃も上がったらしい。


「ああ、もう上がったよ。彩乃だけ上がったの?」


「うん。二人はサウナに入ったりしてたからまだまだ上がってこないと思う。」


「彩乃はサウナは入らないの?」


「暑くて苦手だから。優也くん、聞きたい事があるんだけど聞いていい?」


「いいよ。」


「……えっと、あのね、優也くんは……」


彩乃はモジモジしてなかなか喋らない。

内容はわからないがなんの話をしたいのかはなんとなくわかった。


「なんでも聞いてくれていいよ。」


「…じゃあ、優也くん、鈴音さんのお友達に告白されたって本当?」


「ん?鈴音の友達?」


誰に聞いたのかわからないがちょっと違う。

鈴音の友達というと里佳の事だと思うが告白はされてない。

しかし彩乃が聞きたいならなにがあったか話してもいいと思った。


「ちょっと違うかな。たしかに告白されたけどそれは里佳、って鈴音の友達が里佳っていうんだけと里佳の妹さんから告白されたんだよ。」


「そうだったんだね。断ったって聞いた。」


「うん、そのコはバイトの後輩で里佳と知り合う前から知ってるコだったんだけどね。里佳と三人で遊んだときに告白してくれたんだけどそういう対象に見れないって断ったよ。」


「……そうだったんだ。じゃあ里佳さんとはなんにもなかったの?」


「うーん、なにもないって言いきれないかなぁ。里佳が俺の事を多少は意識してたみたいなんだよね。ただ妹さんと張り合うは嫌だから俺とはこれからも友達って言ってたんだよなぁ。」


「それって優也くんのこと好きってことだよね?」


「どうかなぁ。里佳は恋愛経験多そうだったからね。気になる相手の一人ってぐらいじゃないかな。」


「でも妹さんをフッたんなら里佳さん妹さんに遠慮する必要ないよね。」


「だからって俺に迫るようなことはしないって本人が言ってたからそれはないよ。」


実際には鈴音と張り合うのも嫌だし勝てる気がしないと言ってたがそれは言わないでおく。

俺自身が村田姉妹とは恋愛するつもりがないのでこれから先どうにかなることもないだろうし。


「とにかく里佳たちとは恋愛に発展することはないよ。これからも友達として接していくつもりだからね。」


彩乃は納得していないのかどこかすっきりしていない表情だがこれ以上このことで話すことはない。


「優也くんは彼女を作るつもりがある?」


「あるかないかで言えばあるよ。誰とも付き合うつもりがないから断ったってわけじゃないからね。」


「……そうなんだね。彩乃たち三人の誰かと付き合うこともあるのかな?」


「……ぶっちゃけるとね、俺が仲良くしてる異性はさっきの村田姉妹とこの旅行の三人ぐらいなんだよね。今回の旅行で自分の気持ちを確かめたいっていうのもあって四人で旅行することにしたんだよね。」


「そうなんだ。……それで気持ちはわかった?」


「いや……まだ旅行も始まったばかりだし結論が出るかもまだわからないよ。」


「……そっか。」


「……ごめん。これは言わないほうがよかったかな。出来れば彩乃は気にせず旅行を楽しんでほしいかな。」


「そうだよね。なるべく気にしないようにするね。」


「あれー、どうしたんですか?お二人でこんなとこで?」


突然の声に振り向くと鈴音と伊佐がこっちに歩いてきていた。

当然だが風呂から上がってきたようで鈴音は頭にタオルを巻いていて、伊佐は肩にタオルをかけながら髪を拭いている。


「柄にもなく長風呂してちょっとのぼせたんでここでゆっくりしてたんだよ。で彩乃が上がってきたから話してたんだよ。もう落ち着いたし部屋に戻るか。」


「アタシコーヒー牛乳飲んでから戻ります。」


「あー、瓶のやつな。」


「ですです。大浴場から出たときの定番ですよ。入る前に自販機にあるの確認してたんで。」


「彩乃も飲んでみる。」


「なら私も乗っかって飲もうかな。優也は?」


「俺はもう他の飲んだから。」


そのまま三人がコーヒー牛乳を買って飲むのを待つことにした。


「やっぱり腰に手を当てるべきですかねー。」


「私はそこまでやらないわよ。」


伊佐は銭湯でやるイメージ通りのスタイルで飲み出した。

鈴音は俺の隣に座って飲んでいて、彩乃はちびちびと少しずつ飲んでいる。

三人が飲み終わってみんなで部屋に戻ってきた。


「さて、せっかくだしみんなで飲むでしょ?」


「だな。下に売店あったよな?」


「売店っていうかこのホテルにはコンビニが入ってるわよ。」


「じゃあ俺が買ってくるな。」


「アタシも行きまーす。」


「それならみんなで行きましょ。」


結局、みんなで下のコンビニに行き、それぞれで飲みたい物と食べたい物を買い込んだ。

すぐに飲まない物は冷蔵庫に入れ、食べ物をテーブルに広げて飲み会スタートだ。


「「カンパーイ」」


三女神との飲み会が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ