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第百八話

旅行最終日の朝、早めに起きて荷物をまとめる。

もともと荷物は少ないし土産も買っていないのですぐに終わったが。

一応、村田姉妹には那覇空港でなにか買うつもりでいる。

することもなくなったので三人にメッセージを送る。


『朝飯は何時に行く?俺はもう準備出来てるからいつでもいいぞ。』


するとすぐに返信がきた。


『彩乃は準備出来てる。』


『アタシも出来てますけど鈴音さんがお風呂に入ってるのでそれ待ちです。』


『そうか。じゃあ準備が出来たら連絡くれ。そっちに行くから。』


『はーい。』


最終日はチェックアウトしたら那覇市のほうに向かい国際通りを探索する予定だ。

飛行機には午後から乗るので急ぐわけではないが早めに空港に着いておいたほうがいいと思っていたが鈴音がみんなを待たせるとは珍しいこともあるもんだ。

まあ昨日のせいだとは思うが。

その後、『準備が出来た』とメッセージが来たので合流して朝飯を食いに行くことになった。


「今日は昨日の逆で洋食メインのメニューにするかな。」


「私は今日は旅行最後の日だし沖縄っぽいメニューでも選んでみようかしらね。」


彩乃は洋食、伊佐は和食と俺と同じように昨日とは逆のメニューにするみたいだ。

沖縄での最後の朝食を終えて帰る準備をするのだが俺は荷造りも終わっている。


「俺は先に荷物を車に持っていくからな。荷造り出来た物があったら運ぶから言ってくれ。」


「わかったわ。ある程度終わってるから一回部屋に来て。」


鈴音の言う通り鈴音たちの部屋に寄って荷物を受け取って駐車場に向かう。

車に荷物を積んで部屋に戻ると三人の荷造りも終わっていたので四人でホテルのフロントでチェックアウトした。

ホテルを後にして那覇市に向かう。


「あーあぁ、もうすぐ旅行も終わりですねー。今のホテルにずっと居たかったなー。」


後ろに座っている伊佐が名残惜しそうにしている。


「ホテルってたまに泊まるからいいんじゃないか?毎日泊まってたら特別感もないだろ?」


「うーん、そう言われたらそうかもしれないですけど。」


「それにまだ旅行終わりじゃないからな。国際通りに行くんだろ?」


「そうよ。後回しにしたけど沖縄と言えば国際通りも観光の定番だからね。」


「たしかによく聞くな。俺はあんまり知らないけど結局なにがあるんだ?」


「沖縄のグルメにお洒落なカフェ、お土産屋なんかもあって沖縄の定番が揃ってるみたいよ。」


「彩乃、ここのジェラートが食べたい。」


伊佐と同じく後ろに座っている彩乃がスマホで調べて行きたい店を見つけたらしい。


「いいですね。良さそうな店があったら行ってみましょ。」


近くの駐車場に車を止めて歩いて国際通りに来たが沖縄の定番らしく多くの観光客が歩いている。


「アタシ、そこのガラスアクセサリーのお店に行ってみたいです。」


その店は沖縄の海をイメージした青いガラスで出来たアクセサリーをメインに扱っているらしく色鮮やかなアクセサリーを売っている。


「どうですか?今回の旅行の記念にみんなで同じもの買いませんか?」


「ちょっと待て。四人で同じもの付けて大学行ってみろ。また面倒な事になるだろ?」


「あっ、それもそっか。さすがに不味いですね。」


「ここでそれぞれ気に入ったものを買えばいいんじゃない?」


「これならいいかもな。俺は家に置いとくようなものならいいしな。」


四人で好きなものを選んだ。

置物だったりキーホルダーだったりで色も違うので他人が見ても一緒に買ったことはわからないだろう。

これぐらいなら旅行の記念にちょうどよさそうだ。


次に寄ったのは彩乃が行きたいと言っていたジェラート屋で四人で好きな味のものを食べた。


飛行機の時間も近付いてきたので最後に土産屋に寄ることにした。


「あんたは誰かに買うの?」


「そうだな。村田姉妹には買って帰るかな。俺が渡す友達なんてあの二人しか居ないからな。」


「でしょうね。こんな時は友達少ないほうが楽でいいわね。」


「お前と伊佐は友達多いから大変そうだな。」


「そうなんですよねー。まあアタシはよっぽど親しくなければ買わないつもりですけどね。」


「彩乃はハルとトモだけでいいかな。」


旅行で一番面倒なのはこの土産選びじゃないだろうか。

俺は適当に決めたが三人はいろいろ悩みながら決めていた。

ようやく買い物も終わり空港に向かうことになった。

レンタカーの返却も空港だということで途中ガソリンを入れて空港に到着した。

レンタカー会社の担当者の簡単なチェックを受けて問題なく返却も完了して空港内に入る。

もう搭乗手続きが出来る時間になっていたので手続きを済ませ荷物も預けた。


「楽しかった旅行も終わっちゃいますね。」


「そうだな。でも帰ってもまだ夏休みだけどな。」


「彩乃は帰ったらまたスイーツ作り頑張らないと。」


「俺はあんまりバイト入れてないからダラダラ過ごすことになりそうだよ。」


「そんな話してたら現実に戻るって感じがするわね。」


搭乗時間になり俺たちは飛行機に乗り込んだ。

離陸して空から沖縄が見えるようになってきて俺は旅行が終わることを実感した。

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