あなたの愛はどこですか?
皆さんお待たせ致しました。!
再生しました!
今日は1日二十四本投稿。
1時間ごとに楽しんでください!
「あぁ〜ダルい。」
俺は、そう呟いた横の人を見た。
高校生だろうか……
俺よりかは少し上かな……高三くらい?
まぁダルいわな。去年も暑かったけど、
今年は、四十度超えるとこも珍しくないし、
やはり人には、何か心の拠り所がある。
家族。恋人。友人。アイドル。
あるいは二次元的ななにか、そんなものが無いと、
こんな世の中やってられない。
そして、俺の心の拠り所は……当然ペットである。
(帰ったら湿度調整しないと……)
また少し考えながら、フラフラと自転車をこぐ。
まだ登校中なのに……
これでも、活発で元気な高校一年生なんだと思う。
(姉さん今夜は遅いらしいから、飯も作っとかねーと……)
(青椒肉絲でいいかな……帰る時に材料買っとかねーと……)
「今日も頑張りますか。」
「なぁ……アレス。」
そう言って俺は、肩に乗った。
荒んだ黒色をした蠍を見た。
(少し経って三時間目。)
「暑い……眠い……」
小声で呟いた。
ふと、黒板の方を見ると、
幼馴染の蓮と百合がノートとにらめっこをしていた。
(よくあんなに勉強できるよな……)
「なぁ……アレス。」
するとアレスは呆れたように、胸ポケットの中からよじ登り、
俺の耳たぶを引っ張る。
少し……かなり痛い。慣れた痛み。
その痛みが俺を目覚めさせる。
(やるか……)
それから俺は五時間。
しっかり勉強にはげんだ……と思う。
帰り際に、蓮と百合が俺の買い物に付き合ってくれた。
因みに、
前髪が目を隠しているおちゃらけ茶髪関西弁男が蓮。
つんつんポンパドールが百合。
百合はさっき家の前でペットのザンギを散歩がてら連れ出して、
俺の買い物に付き合ってくれるらしい。
百合の自転車の後ろに蓮が乗って、百合に買ってもらったアイスを食いながら俺に話しかける。
「お前も大変やなぁ、僕の母さんも、なんかあったら言え、って言いよったで。」
「分かった。おばさんにありがとうって言っといてくれ。」
「せやけど、高校の帰りにスーパーの特売に挑む高校生なんて、
あんまおらへんと思うけどなぁ……。」
「まず蠍肩に乗せてる高校生がいねーよ!」
百合がつっこむ
「大丈夫。気にすんな。青椒肉絲の材料買ってくる、待っとけ。」
「おう。分かっーー
突如、地面が割れた。
こう……パカッと。
(死んだ……青椒肉絲……)
俺の意識はそこからない。
頭が痛い。眩しい。耳たぶが痛い。
なんにも見えない。
(うおっ!)
頭に色んな映像が流れ込んできた。
たくさんの人。
雲。月。生き物。木。風景。
そして変な感覚。
頭が痛い。
少しして、ケツから落ちた。くそ痛い。
そして少し目が慣れてきた。
真っ白な光の中から開放されたようだ。
まだ眩し……
「……はぇ?」
次は1時です!
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