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友人aの大谷さんとめっちゃ美人先輩

セクばんにゃ!

諸事情でちょい空きました。

エタりはしません。

投稿します。

大谷智希、18歳。

通称‥‥というか僕はトモと呼んでいる。

中学から空手を始めた彼女はその才能をメキメキと開花し、その年のインターミドルで1年生にして優勝。

それから高校まですべての大会で優勝し伝説となった。

つけられた異名はーー。


「リアル和田ア◯子」

「それ、フユちゃんが勝手に呼んでたやつだよねぇ!というか、ア◯コさんは元々リアルだから!」

「え、じゃあカオ◯シ?」

「先週の金◯ロードショーだよぉ!というか時事ネタはやめよぉ!」


みんなは湯婆婆派?銭婆派?


「『獅子殺し』ーーまあ定番だね」

「うぅ‥‥女の子につける名前じゃないよぉ」

「僕の提案した『なんか強い人』は即却下だったんだよな」

「獅子殺しがマシに思えてくるからやめてよぉ!?」


他に『めっちゃ強い人』とかもあったのだが。

無念である。


「まあ、しょうがないよ。身長も高‥‥え、ちょ、トモ。もしかしてまた伸びた?」

「うっ!?」


思わず指摘すると智希は目をそらした。

僕は先月までの彼女を思い出しながら観察する。


「2、3センチは伸びてるよね。アレかまだ成長期続いてますってこと?」


ここまでの会話でわかるだろうが、智希は背が高い。

具体的な数字を出すなら176センチ。

だが目測でも明らかにそれより大きくなっていた。

ちなみに身長も高いがスタイルはよく所謂モデル体型ってタイプだ。

正直よくこれで空手はともかく優勝できるなと思う。


「うぅ‥‥私より大きい男の子なんていっぱいいるよぉ!」

「おいそれは僕にケンカ売ってるのか?」


涙混じりに言い返してきた智希だったが、それが僕の逆鱗に触れた。

‥‥あ、間違えた。

姪の叔父の逆鱗に触れた!


「中学から高校までの6年間で2センチしか伸びなかった僕の気持ちを考えろぉ!」

「それに関しては本当に同情するよぉ!」

「マジかぁ!」

「マジだよぉ!ごめんねぇ〜!」


なぜか語尾が同じになった僕らだったが、周囲に人が増えてきたため大学に入ることにした。

あ、小学校からの幼馴染なんです。





「‥‥というわけで、これから大学生活を送る君たちが不安に思うことを先輩に相談してみてください」


ミッション系の大学のためか、礼拝室があってそこに僕ら1年生は集められていた。

ざっくり数えたが来ている1年生は3分の2ぐらいか。


「ではここからはグループに分かれましょう。クジを配りますのでその番号のところに集まってください」


壇上の男の先輩がそう言う。

しかしなんでこう、真面目な人ってメガネなんだろうか。

アレか、メガネから真面目パワー的なの出てるのか。

僕もメガネだけど姪っ子にいつ通報されるか冷や冷やしている不真面目野郎だぞ。


なんてくだらないことを考えているうちにクジが回ってくる。

適当に引いて開くと、"6番"だった。


「フユちゃん何番だったぁ〜?」

「6番。トモは?」

「2番だったよぉ」


あらら、離れちゃったか。

まあ智希以外にも友達を作るいい機会だろう。

智希と別れ、6番のグループの方へ向かう。


「あっ!6番の子ですか?」


委員の腕輪をつけた先輩に声をかけられ、そちらをみると。


「こんにちはっ!心理学部2年の桜井環です」


ーー天使がいた。

美人というのはこういうのをいうのかと思う程綺麗な人だった。

艶やかな長い黒髪に同じ色の瞳。

そして、大人の魅力たっぷりの大きな胸。

男の理想を詰め込んだザ・女の子といった女性だ。


「えっと、違いました?」


僕が何も答えないため困った顔をする彼女。

慌てて礼をする。


「教育学部の笠原です。あっ、6番です!」

「よかったです。こちらに座ってください」


僕以外は全員座ってて空いてるのは一個だけだった。

僕含め1年生5人は全員男子、先輩方は3人とも女の子だ。

こうも綺麗に分かれていると合コンみたいだなと思ってしまう。

ひと通り自己紹介を済ませると、桜井先輩の隣に座る須川育(すがわ いく)先輩が口を開く。


「じゃあ、何か質問ある人?」

「「「「はい!」」」」


勢いよく僕以外の4人が手をあげる。

というか、なんでみんなやる気満々なんだ。

‥‥という疑問は当てられた山田(なにがし)くんの質問ですぐ判明した。


「桜井先輩って彼氏いるんスか!?」


‥‥よし、山田某くんよ。

このドン引きする女性陣を見たまえ。


「てかスリーサイズは?」

「そんだけデカいと肩凝るでしょ?」


おーい、君たちそれセクハラだぞ。

僕が言えることじゃないけど、僕が言えることじゃないけど!


どうやら合コンみたいだと感じたのは僕だけじゃないらしく、ここで桜井先輩と仲良くしたいという下心見え見えだった。


「はぁ〜、ったくこのバカ共が‥‥」


頭を押さえる須川先輩たち。

桜井先輩は顔を真っ赤にして下を向いていた。


「もう!あっ、そこのメガネ!」

「‥‥はい?」


なんか指差された。

うわぁ嫌な予感。


「何かまともな質問ないの?」

「いやそもそも僕手を上げてな」

「(ギロッ)」


わーい、睨まれたー(棒)

とはいえ、何か考えないとコイツらと同じ扱いにされそうだ。


「えーと、先輩たちが思うこの大学の魅力って?」

「‥‥うわ、フツー」


須川先輩聞こえてるからなー。

というか、まともなの考えたら考えたで文句言われるってなんなん?

桜井先輩はようやくまともに答えられる質問だったからか口を開く。


「私は購買のプリンかな。限定10個だからすぐ無くなっちゃうんです」

「へぇー、甘いの好きなんですか」

「はい、大好きです♪」


いやぁ‥‥可愛いっすなー。

どうでもいいが、男子たち(おまえら)サムズアップするなや。

同類だと思われるだろうが。


「私は図書室かしら。二階分でかなり充実してるから。育は?」

「アタシは一人暮らししてるから生活の話になっちゃうけど近くにスーパーとかがあるのが魅力かしら」

「そ、それは大学の魅力じゃないような‥‥」

「しょ、しょうがないじゃない!メガネがつまらない質問するから悪いのよ!」

「僕ですか!?」


ようやく冷え切った空気が暖まり安心する。

この後、ほぼ僕1人と先輩3人の相談になった状態で制限時間が終わるのだった。

背の高い人に大きいというのはセクハラです。

胸の大きい人に大きいというのは逮捕です。

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