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第77話:作画崩壊アニメ打ち上げと騒がしき便器

俺、佐藤太一、18歳。


この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。


最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。


昨日は彩花と美咲の喧嘩で騒がしすぎて心が絡まったし、もう騒がしすぎる場所はマジで勘弁って思ってた。


静かで落ち着いた場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは毎回予想を打ち上げにぶち込んでくる。


今日は昼に食った「居酒屋の唐揚げ」が胃の中でモヤモヤしてて、ジューシーな肉と油の重さが腹をギュルギュル鳴らしてる。


打ち上げっぽい気分で食ったのが運の尽きだ。


トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。


「うおっ、打ち上げ会場!?」


目の前には、作画崩壊で炎上したアニメの打ち上げ会場。


居酒屋の個室でスタッフが「もう終わったんだからいいだろ!」って叫んでて、ビールが「ジョボジョボ」溢れてる。


監督が「俺のせいじゃねえ!」ってテーブル叩き、アニメーターが「スケジュールが無理だったんだよ!」って言い争ってる。


遠くで誰かが「キャベツやばかったな!」って笑い、グラスが「カチャカチャ」ぶつかり合ってる。


で、俺はいつものように便器ごと、そのカオスな打ち上げのど真ん中にポツンと出現。


「いや、マジかよ……作画崩壊の打ち上げでトイレって、騒がしすぎて頭おかしくなるだろ!」


すぐ横では、制作進行が「SNSでボロクソだったよ!」って愚痴ってて、音響さんが「俺は悪くねえ!」ってビール一気飲みしてる。


距離、監督まで3メートルくらい。


唐揚げの油臭が鼻に残ってても、ビールとタバコの匂いに完全に負けてる。


この騒がしい場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。


Tシャツが汗でビショビショで、場違い感がやばい。


「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。


でもこの近さ、監督の「次は挽回する!」って叫びや、アニメーターの「もう辞める!」って怒号が耳にガンガン入ってくるんだぞ!


個室の空気が熱くて騒がしくて、便器が畳の床にドカッと浮いてるのが気まずい。


こんなカオスの中で用を足すとか、羞恥心が作画崩壊よりひどい。


騒がしすぎて、心が緊張で締め付けられてる。


腹の中じゃ、唐揚げの肉と油がグチャグチャ暴れてる。


時間がない。


こんな場所でミッションとか、心が騒音と羞恥で爆発しそう。


制作進行が「もう一杯!」って注文する中、俺は必死に腹に力を入れる。


「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」


その時、酔ったアニメーターが俺のすぐ横まで来て、「あのシーン、俺のせいじゃねえ!」ってテーブルに「ドン!」とビール置いた。


やばい、見つかる!?


俺は慌てて息を止めて固まる。


でもアニメーター、俺をスルーして「監督が悪い!」って叫んで離れた。


見えてねえよな……よな?


でもその瞬間、誰かが「ガシャン!」と皿を落として、衝撃で便器が「ガタッ」と揺れた。


「うっ!」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。


打ち上げの騒ぎに紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。


監督が一瞬「ん?何だその音?」って顔して首傾げた。


やばい、音でバレる!?


ぷすっ。


「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」


光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。


換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に現実に戻してくる。


全身汗だくで、唐揚げの油臭が鼻に残ってる。


心がまだ打ち上げの騒がしさで震えてる。


息を整えながら、俺は呟いた。


「作画崩壊の打ち上げって……騒がしいカオスの前でトイレとか、心が崩れるだろ……」


考えてみれば、監督もスタッフも俺のこと本当に気づいてなかったよな?


「何だその音?」は偶然だろ。


でも、あの混乱の中でやった事実は消えねえ。


俺のメンタル、もう作画崩壊のアニメみたいにグチャグチャだよ。


「ったく、次はどこだよ……もう騒がしすぎるとこはマジで勘弁してくれ」


唐揚げは当分食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。


でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。



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