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第67話:渋谷109の美少女たちと騒がしき便器

俺、佐藤太一、18歳。




この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。




最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。




昨日は豊洲市場の競りで騒がしすぎて心が崩れたし、もう騒がしすぎる場所はマジで勘弁って思ってた。




静かで落ち着いた場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは毎回予想を無視してくる。




今日は昼に食った日本の「クレープ」が胃の中でモヤモヤしてて、生クリームとイチゴの甘さが腹をギュルギュル鳴らしてる。




俺が好きな同級生、山本彩花が「渋谷でクレープ食べたいな」って言ってたのを思い出して食ったのが運の尽きだ。トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。




「うおっ、渋谷109!?」




目の前には、渋谷109の店内。




美少女たちが「これ可愛い!」「絶対買う!」ってキャッキャしてる。




服が「ガサガサ」動かされ、BGMが「ドンドン!」と鳴り響いてる。




遠くで店員が「新作入荷しました!」って叫んでて、エスカレーターが「ガタガタ」動いてる。




で、俺はいつものように便器ごと、その美少女たちが買い物してるフロアのど真ん中にポツンと出現。




しかも、彩花とヤンデレ幼なじみの佐々木美咲がすぐ近くにいる!




「いや、マジかよ……渋谷109の美少女たちの中でトイレって、騒がしすぎて死ぬだろ!」




すぐ横では、彩花が「このトップス可愛いね!」って友達と笑ってて、美咲が少し離れて「太一くんが喜ぶ服…」って独り言つぶやいてる。




距離、彩花まで3メートル、美咲まで5メートルくらい。




クレープの甘い匂いが鼻に残ってても、店内の香水と汗の臭いに混ざって混乱だ。




この華やかな場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。Tシャツが汗でビショビショで、場違い感がやばい。




「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。




でもこの近さ、彩花の「これ似合うかな?」って可愛い声や、美咲の「彩花には負けない…」って不気味な呟きが耳にガンガン入ってくるんだぞ! 店内の空気が騒がしくて熱くて、便器がタイルの床にドカッと浮いてるのが気まずい。




こんな賑やかな場所で用を足すとか、羞恥心が109のフロアより広い。




騒がしすぎて、心が緊張で締め付けられてる。




腹の中じゃ、クレープの生クリームとイチゴがグチャグチャ暴れてる。




時間がない。




こんな場所でミッションとか、心が騒音と羞恥で爆発しそう。




彩花が「次はアクセサリー見よう!」って移動する中、美咲が「太一くん、私を見て…」ってこっちをチラ見してる気がして焦る。




俺は必死に腹に力を入れる。




「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」




その時、美咲が俺のすぐ横まで来て、「太一くんに似合うかな…」って服を手に持った。




やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。




でも美咲、俺をスルーして「彩花なんかに渡さない」って呟いて離れた。




見えてねえよな……よな? でもその瞬間、近くの美少女が「キャー!」って叫んで袋落として、衝撃で便器が「ガタッ」と揺れた。




「うっ!」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。




店内の喧騒に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。




彩花が一瞬「ん?何か聞こえた?」って顔して首傾げた。やばい、音でバレる!?




ぷすっ。




「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」




光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。




換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に現実に戻してくる。




全身汗だくで、クレープの甘い匂いが鼻に残ってる。




心がまだ渋谷109の騒がしさで震えてる。息を整えながら、俺は呟いた。




「渋谷109の美少女たちって……彩花と美咲の前でトイレとか、騒がしすぎて心が崩れるだろ……」




考えてみれば、彩花も美咲も俺のこと本当に気づいてなかったよな?




「何か聞こえた?」は偶然だろ。




でも、あの賑わいの中でやった事実は消えねえ。




美咲のヤンデレっぷりが彩花の近くでさらに怖いし…。




俺のメンタル、もう109のショッピングバッグみたいにパンパンだよ。




「ったく、次はどこだよ……もう騒がしすぎるとこはマジで勘弁してくれ」




クレープは当分食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。




でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。

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