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第60話:汚物まみれの城と混沌の便器

俺、佐藤太一、18歳。




この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。




最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。




昨日はシュールストレミングのパーティーで臭すぎて鼻が死んだし、もう臭すぎる場所はマジで勘弁って思ってた。




爽やかで清潔な場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは毎回予想を中世の汚さにぶち込んでくる。




今日は昼に食った「粗末なシチュー」が胃の中でモヤモヤしてて、硬いパンと豆の重さが腹をギュルギュル鳴らしてる。中世っぽい気分で食ったのが運の尽きだ。トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。




「うおっ、中世の城!?」




目の前には、汚物まみれの石造りの城の中庭。糞尿が「ドロドロ」と地面に溜まってて、兵士たちが「うぉい、臭いな!」って叫んでる。




豚が「ブヒブヒ!」って汚泥を転がり、遠くで鍛冶屋の「カンカン!」って音が響いてる。




で、俺はいつものように便器ごと、その汚物まみれの城のど真ん中にポツンと出現。




「いや、マジかよ……汚物まみれの城でトイレって、臭すぎて死ぬだろ!」




すぐ横では、農民が「うぇっ!」って桶で汚物を運んでて、騎士が「清潔なんぞ知らん!」って笑ってる。




距離、3メートルくらい。




粗末なシチューの豆臭が鼻に残ってても、糞尿と汗の強烈な臭いに完全に負けてる。




この混沌とした場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。Tシャツが汗でビショビショで、臭いが目に染みて涙出てくる。




「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。




でもこの近さ、農民の「重いぞ、これ!」って呻き声や、豚の「ブヒッ!」って鳴き声が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 中庭の空気が湿ってて臭くて、便器が汚泥に「ズブッ」と半分埋もれてる。




こんな汚い場所で用を足すとか、羞恥心が城の石壁より分厚い。




臭すぎて、心が耐えきれねえ。




腹の中じゃ、粗末なシチューの豆と肉がグチャグチャ暴れてる。




時間がない。こんな場所でミッションとか、心が臭さと緊張で爆発しそう。




騎士が「次はお前が掃除しろ!」って農民に命令してる中、俺は必死に腹に力を入れる。




「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」




その時、農民が俺のすぐ横まで来て、「ここに捨てるか!」って桶を「ドバーッ!」と傾けた。




やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。でも農民、俺をスルーして「うぇっ、臭い!」って顔覆って離れた。見えてねえよな……よな? でもその瞬間、汚物が「バシャッ!」って便器に跳ねてきて、「うっ!」って吐きそうになったけど、汗だくで堪えた。




中庭の喧騒に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。騎士が一瞬「ん?豚か?」って顔して首傾げた。やばい、音でバレる!?




ぷすっ。




「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」




光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。




換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に救いに感じる。




全身汗だくで、粗末なシチューの豆臭と汚物の残り香が混ざって吐きそうだ。




心がまだ中世の臭さで震えてる。息を整えながら、俺は呟いた。




「汚物まみれの城って……中世の混沌の前でトイレとか、臭すぎて鼻も心も死ぬだろ……」




考えてみれば、農民や騎士、俺のこと本当に気づいてなかったよな? 「豚か?」は偶然だろ。




でも、あの汚さの中でやった事実は消えねえ。俺のメンタル、もう中世の汚泥に埋もれて崩れてるよ。




「ったく、次はどこだよ……もう汚すぎるとこはマジで勘弁してくれ」




粗末なシチューは二度と食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。



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