第44話:失敗万博閉会式と虚しき便器
俺、佐藤太一、18歳。
この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。
最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。
昨日は大阪万博の開会式で盛大すぎてカオスにやられたし、もう盛大すぎる場所は勘弁って思ってた。
地味で静かな場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは毎回予想を斜めに裏切ってくる。
今日は昼に食った日本の「おにぎり」が胃の中でモヤモヤしてて、梅干しの酸味と米の素朴さが腹をギュルギュル鳴らしてる。
痔が治ったからって油断して、シンプルなものを選んだのに結局トイレに駆け込む羽目になった。
ドアをガチャッと開けた瞬間――。
「うおっ、また万博!?」
目の前には、閑散とした閉会式会場。
パビリオンの旗が「ヒラッ」と寂しく揺れてて、ステージには誰もいない。
観客席はガラガラで、ポツポツ残った数人が「なんやこれ…」って呟いてる。
遠くで風が「ヒュウウ」と吹いてて、ゴミが「コロコロ」と転がってる。
で、俺はいつものように便器ごと、その開催失敗した大阪万博閉会式のど真ん中にポツンと出現。
「いや、マジかよ……失敗万博の閉会式でトイレって、地味すぎて逆に虚しすぎだろ!」
すぐ横では、スタッフが「片付け急げや…」ってやる気なく荷物を運んでて、観客の一人が「期待したのに…」ってため息ついてる。
距離、5メートルくらい。
おにぎりの梅の匂いが鼻に残ってても、風に混ざった埃とゴミの臭いに負けてる。
痔は治ったから尻は平気だけど、この寂しい会場で座ってるだけで心がズーンと重い。Tシャツが汗でじっとりして、虚しさがやばい。
「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。
でもこの近さ、スタッフの「もうええわ…」って呟きや、風の「ヒュウウ」って音が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 会場の空気が静かすぎて、逆に重苦しい。
こんな失敗の場で用を足すとか、羞恥心が閉会式の拍手より少ない観客並みに虚しい。地味すぎて、心が寂しさで埋まってる。
腹の中じゃ、おにぎりの米と梅がグチャグチャ暴れてる。
時間がない。
こんな場所でミッションとか、心が虚無と羞恥で爆発しそう。
スタッフが「失敗やなぁ…」ってゴミ袋持ってる中、俺は必死に腹に力を入れる。
「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」
その時、観客の一人が俺のすぐ横まで来て、「トイレどこやねん…」って独り言つぶやいて立ち去った。
やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。
でも観客、俺をスルーして「もう帰ろ…」って会場を出てった。
見えてねえよな……よな? でもその瞬間、風が「ビュウ!」って強まって、ゴミが「バサッ」と便器に当たった。「うっ!」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。
会場の静寂に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。
スタッフが一瞬「ん?」って顔して首傾げた。やばい、音でバレる!?
ぷすっ。
「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」
光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。
換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に現実に戻してくる。
全身汗だくで、おにぎりの梅の匂いと埃の残り香が混ざって混乱。
痔は治ってるから痛みはないけど、心がまだ失敗万博の虚しさに震えてる。
息を整えながら、俺は呟いた。
「失敗した大阪万博閉会式って……閑散とした場の前でトイレとか、地味すぎて心が虚無だろ……」
考えてみれば、スタッフや観客、俺のこと本当に気づいてなかったよな? 首傾げたの、風のせいだろ。
でも、あの寂しい会場でやった事実は消えねえ。
俺のメンタル、もう失敗万博のゴミみたいに散らかってるよ。
「ったく、次はどこだよ……もう虚しすぎるとこは勘弁してくれ」
おにぎりは当分食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。
でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。




