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第36話:太陽の近くと灼熱の便器

俺、佐藤太一、18歳。この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。昨日は雪の八甲田山で凍え死にそうになったし、もう寒すぎる場所は絶対勘弁って思ってた。暑いくらいならいいよ……って軽く思ってたけど、このトイレは毎回想像を宇宙規模で超えてくる。

今日は昼に食ったメキシコの「タコス」が胃の中でモヤモヤしてて、トルティーヤの重さとサルサの辛さが腹をギュルギュル鳴らしてる。痔が治ったからって油断してスパイシーなものに手を出したのが運の尽きだ。トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。

「うおっ、太陽!?」

目の前には、ギラギラと燃え盛る太陽。オレンジと赤の炎が「ゴオオオ!」と渦巻いてて、熱波が「バチバチ!」って襲ってくる。遠くに黒い太陽フレアが「ビュン!」と伸びてて、視界は眩しすぎて目がチカチカする。俺は無重力でフワフワ浮いてて、便器ごとその太陽のすぐ近くにポツンと出現。

「いや、マジかよ……太陽の近くでトイレって、暑すぎて蒸発するだろ!」

すぐ横では、太陽の表面が「ドロドロ」と溶岩みたいに泡立ってて、時々「ボコッ」と炎が噴き上がってくる。距離、何キロとか分からねえけど、熱が便器に「ジリジリ」伝わってきてヤバい。タコスのサルサ臭が鼻に残ってても、灼熱の空気に焼かれて感覚が狂ってくる。痔は治ったけど、この熱さで尻が「ジュワッ」と焼けそうで、全身汗だくで息が「ハァハァ」だ。Tシャツが溶けそうなくらい熱い。

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。でもこの近さ、太陽の「ゴオオオ」って唸り声や、フレアの「バチバチ」って爆発音が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 宇宙の空気が無重力で、便器が「フワフワ」浮いてて安定しねえ。こんな極端な場所で用を足すとか、羞恥心が太陽フレアよりデカく燃えちまう。痔は治ったのに、心がこの熱で溶けてる。

腹の中じゃ、タコスの辛さと肉がグチャグチャ暴れてる。時間がない。こんな場所でミッションとか、心が熱と恐怖で爆発しそう。太陽の炎が「ドカーン!」って近くで噴き上がってくる中、俺は必死に腹に力を入れる。

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」

その時、太陽フレアが「ビュン!」って俺のすぐ横を掠めてきた。やばい、焼かれる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。でもフレア、俺をスルーして「ズズッ」と宇宙に消えていった。見えてねえよな……よな? でもその瞬間、熱波が「バチッ!」って便器に直撃して、「ジュワッ!」って音がした。尻が熱くて「うわっ!」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。

太陽の轟音に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。熱風が一瞬止まって、音がやけに響いた気がした。やばい、太陽にバレる!?

ぷすっ。

「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」

光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に天国に感じる。全身汗だくで、タコスのサルサ臭と焦げた匂いが混ざって混乱。痔は治ってるから痛みはないけど、肌がヒリヒリして心がまだ太陽で焼けてる。息を整えながら、俺は呟いた。

「太陽の近くって……灼熱のど真ん中でトイレとか、暑すぎて人間じゃねえだろ……」

考えてみれば、太陽、俺のこと本当に気づいてなかったよな? いや、気づくも何も太陽だし。でも、あの熱の中でやった事実は消えねえ。俺のメンタル、もう太陽フレアみたいに燃え尽きてるよ。

「ったく、次はどこだよ……もう暑すぎるとこは絶対勘弁してくれ」

タコスは当分食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。



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