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第34話:機械戦争の戦場と絶望の便器

俺、佐藤太一、18歳。この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。昨日は人類最後の戦争の戦場で心がズタズタになったし、もう緊張感強すぎる場所は絶対勘弁って思ってた。のんびりした場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは俺の願いを聞く気ゼロらしい。

今日は昼に食ったアメリカの「ホットドッグ」が胃の中でモヤモヤしてて、ソーセージの油とマスタードの酸味が腹をギュルギュル鳴らしてる。痔が治ったからってジャンクフードに手を出すのはやめようと思ったのに、またやっちまった。トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。

「うおっ、また戦場!?」

目の前には、機械と人間が死闘を繰り広げる荒廃した戦場。ターミネーターみたいな金属のロボットが「ガシャン!」と足音を響かせ、レーザーが「ビュン!」って空を切り裂いてる。人間の兵士たちが「撃てー!」って叫びながら銃を乱射してるけど、次々と「うわっ!」って倒れていく。地面は瓦礫と血で埋まり、空は赤黒い煙で覆われてる。で、俺はいつものように便器ごと、その機械戦争の戦場のど真ん中にポツンと出現。

「いや、マジかよ……ターミネーターみたいな戦場でトイレって、緊張感強すぎて心停止するだろ!」

すぐ横では、機械の赤い目が「ピカッ」と光って、兵士が「逃げろ!」って叫びながら爆発に巻き込まれてる。距離、5メートルくらい。硝煙とホットドッグのマスタード臭が混ざって鼻を刺すし、風が「ゴオオ」と吹くたび瓦礫が「ガラガラ」と崩れてくる。痔は治ったけど、この絶望的な状況で便器に座ってるだけで全身がガタガタ震えてる。Tシャツが汗でビショビショで、耳が「キーン」って鳴ってる。

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。でもこの近さ、機械の「ウィーン」って駆動音や、兵士の「助けてくれ!」って叫び声が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 戦場の空気が熱くて重くて、便器が瓦礫に埋もれそうなくらい不安定だ。こんな極端な場所で用を足すとか、羞恥心が機械のレーザーより鋭い。痔は治ったのに、心がこの戦争で死にそうだ。

腹の中じゃ、ホットドッグのソーセージとバンズがグチャグチャ暴れてる。時間がない。こんな場所でミッションとか、心が恐怖と緊張で爆発しそう。機械が「ターゲット確認」と無機質な声で近づいてくる中、俺は必死に腹に力を入れる。

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」

その時、機械が俺のすぐ横まで来て、「生命反応スキャン」と赤い光を「ピカピカ」照らしてきた。やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。でも機械、俺をスルーして兵士に「バシュッ!」ってレーザー撃って離れた。見えてねえよな……よな? でもその瞬間、爆発が「ドカーン!」って近くで起きて、衝撃波が便器を「ガタガタ!」って揺らした。「うわっ!」って声が出そうになったけど、グッと堪えた。

戦場の混乱に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。機械が一瞬「異常音検知」と首を傾げた。やばい、音でバレる!?

ぷすっ。

「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」

光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に救いに感じる。全身汗だくで、ホットドッグの油臭と硝煙の残り香が混ざって混乱。痔は治ってるから痛みはないけど、心がまだ戦場で震えてる。息を整えながら、俺は呟いた。

「ターミネーターみたいな戦場って……機械と人間の死闘の前でトイレとか、緊張感強すぎて頭おかしくなるだろ……」

考えてみれば、あの機械や兵士、俺のこと本当に気づいてなかったよな? 首傾げたの、爆発のせいだろ。でも、あの絶望的な戦場でやった事実は消えねえ。俺のメンタル、もう機械にスキャンされて廃棄物レベルだよ。

「ったく、次はどこだよ……もう緊張感強すぎるとこは絶対勘弁してくれ」

ホットドッグは当分食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。



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