第33話:人類最後の戦場と極端な緊張
俺、佐藤太一、18歳。この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。昨日は吉原のソープランドで気楽すぎて逆にやられたし、もう気楽すぎる場所は勘弁って思ってた。緊張感のある場所でもいいけど……って思ってたけど、このトイレは毎回想像を超えてくる。
今日は昼に食ったアメリカの「ハンバーガー」が胃の中でモヤモヤしてて、ビーフパティの油とバンズの重さが腹をギュルギュル鳴らしてる。痔が治ったからって油断してジャンクフードに手を出したのが間違いだった。トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。
「うおっ、戦場!?」
目の前には、煙と炎に包まれた荒野。爆発音が「ドカーン!」と響き渡り、銃弾が「バンバン!」って飛び交ってる。遠くで戦車が「ガガガ」と進み、兵士たちが「突撃だ!」って叫んで走り回ってる。地面は泥と血でドロドロで、空は灰色の煙で覆われてる。で、俺はいつものように便器ごと、その人類最後の戦争の戦場のど真ん中にポツンと出現。
「いや、マジかよ……人類最後の戦場でトイレって、緊張感やばすぎて死ぬだろ!」
すぐ横では、兵士が「敵が来たぞ!」って銃を構えてて、爆弾が「ドーン!」って近くで炸裂してる。距離、5メートルくらい。硝煙の臭いとハンバーガーの油臭が混ざって鼻を刺すし、風が「ビュウウ」と吹くたび泥が「バシャッ」と便器に跳ねてくる。痔は治ったけど、このカオスの中で座ってるだけで心臓がバクバクだ。Tシャツが汗でビショビショで、耳鳴りがするくらい緊張してる。
「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。でもこの近さ、兵士の「撃てー!」って叫び声や、銃弾の「ピュンピュン」って音が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 戦場の空気が熱くて重くて、便器が泥でグラグラしてる。こんな極端な場所で用を足すとか、羞恥心が戦争の爆発よりデカい。痔は治ったのに、心が戦場でズタズタだ。
腹の中じゃ、ハンバーガーの油とピクルスがグチャグチャ暴れてる。時間がない。こんな場所でミッションとか、心が緊張と恐怖で爆発しそう。兵士が「援軍はまだか!」って無線に叫んでる中、俺は必死に腹に力を入れる。
「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」
その時、兵士が俺のすぐ横まで這ってきて、「ここで耐えろ!」って塹壕に身を隠した。やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。でも兵士、俺をスルーして銃を「ダダダ!」って撃ち始めた。見えてねえよな……よな? でもその瞬間、爆弾が「ドカーン!」って近くで炸裂して、衝撃波が便器を「ガタッ」と揺らした。「うわっ!」って声が出そうになったけど、グッと堪えた。
戦場の轟音に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。兵士が一瞬「ん?」って顔して首傾げた。やばい、音でバレる!?
ぷすっ。
「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」
光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に救いに感じる。全身汗だくで、ハンバーガーの油臭と硝煙の残り香が混ざって混乱。痔は治ってるから痛みはないけど、心がまだ戦場で震えてる。息を整えながら、俺は呟いた。
「人類最後の戦場って……極端な緊張の前でトイレとか、痔は治ったけど心が死にそうだろ……」
考えてみれば、あの兵士、俺のこと本当に気づいてなかったよな? 首傾げたの、爆発のせいだろ。でも、あのカオスの中でやった事実は消えねえ。俺のメンタル、もう戦場の残骸みたいにボロボロだよ。
「ったく、次はどこだよ……もう緊張感強すぎるとこは勘弁してくれ」
ハンバーガーは当分食わねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。




