第30話:肥溜めの臭気と痔の現実
俺、佐藤太一、18歳。この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。昨日は大岡越前の三方一両損で感動にやられたし、もう感動的すぎる場所は勘弁って思ってた。淡白でシンプルな場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは毎回期待を裏切る天才だ。
今日は昼に食った日本の「味噌汁」が胃の中でモヤモヤしてて、味噌の塩気と豆腐の柔らかさが腹をギュルギュル鳴らしてる。痔がまだズキズキしてるから優しい味を選んだのに、結局トイレに駆け込む羽目になった。ドアをガチャッと開けた瞬間――。
「うおっ、肥溜め!?」
目の前には、田舎の畑の脇にドーンと広がる肥溜め。茶色いドロドロが「グチャグチャ」と泡立ってて、鼻を刺す強烈な臭いが「ブワッ」と襲ってくる。遠くに田んぼが広がってて、「カエルのケロケロ」って鳴き声と風の「サアア」って音が聞こえる。で、俺はいつものように便器ごと、その肥溜めの目の前にポツンと出現。
「いや、マジかよ……田舎の肥溜めの前でトイレって、淡白すぎて逆に地獄だろ!」
すぐ横では、肥溜めの表面が「ポコッ」と泡を立ててて、時々「ブシュッ」とガスが上がってくる。距離、2メートルくらい。臭いが強すぎて目がチカチカしてくるし、味噌汁の出汁の匂いが鼻に残ってても完全に負けてる。地面は湿った土で、便器が少し沈んでて、痔の痛みが「ズキッ」と響く。風が吹くと肥溜めの臭いが「グワッ」と押し寄せてきて、Tシャツが汗でじっとりしてる。
「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。でもこの近さ、肥溜めの「グチャグチャ」って音や、遠くの田んぼで農夫が「オーイ」って叫ぶ声が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 空気が涼しくて穏やかだけど、臭いが強烈すぎて息するのも辛い。こんな淡白な場所で用を足すとか、羞恥心が肥溜めの泡より膨らむ。痔のズキズキがあって、座ってるのも一苦労だ。
腹の中じゃ、味噌汁の豆腐とわかめがグチャグチャ暴れてる。時間がない。痔のせいで脂汗が額からポタポタ落ちてくる。こんな場所でミッションとか、心が臭気と苦痛で爆発しそう。肥溜めの泡が「ポコッ」と弾ける中、俺は必死に腹に力を入れる。
「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ! 臭いと痔で死ぬ!」
その時、農夫が俺のすぐ横まで来て、「肥料足りるかなぁ」ってスコップ持って呟いた。やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。でも農夫、俺をスルーして肥溜めにスコップ突っ込んで「ザブッ」と掻き回し始めた。見えてねえよな……よな? でもその瞬間、臭いが「ドワッ」と強まって、目が焼けるように痛くなった。痔が「ズキッ」と反応して、脂汗が止まらねえ。
田んぼの静寂に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。農夫が一瞬「ん?」って顔して首傾げた。やばい、音でバレる!?
ぷすっ。
「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」
光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に救いに感じる。全身汗だくで、肥溜めの臭気が鼻にこびりついてて吐きそうだ。尻の痔がまだズキズキしてるけど、味噌汁の優しさはどこへやら。息を整えながら、俺は呟いた。
「田舎の肥溜めって……臭いの前でトイレとか、淡白すぎて痔が悲鳴上げるだろ……」
考えてみれば、あの農夫、俺のこと本当に気づいてなかったよな? 首傾げたの、肥溜めの泡のせいだろ。でも、あの臭い地獄でやった事実は消えねえし、痔はまだ完治してねえ。俺のメンタル、もう肥溜めの底に沈んでるよ。
「ったく、次はどこだよ……もう臭すぎるとこは絶対勘弁してくれ」
味噌汁は当分食わねえし、痔薬塗り直してマスクでもしようかと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。




