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上海沖撤退戦

長谷川清大将率いる支那方面艦隊は第三艦隊、第四艦隊からなる大艦隊で、これは永野修身大将率いる連合艦隊(日本海軍の主力)にも匹敵する。そして、九鬼祐也大佐は第三艦隊所属の第6駆逐隊の指揮官だ。


第三艦隊は上海沖で開戦していた。しかし、最近配属された人員も多い第三艦隊は苦戦を強いられていた。


「旗艦出雲被弾!大破した模様!」


「藤森、近藤両少将負傷!」


「第4水雷戦隊旗艦大破!」


相次ぐ司令官の離脱で、第三艦隊は統制を失いつつあった。 くそっ!目が覚めたらいきなりこれかよ!こんなとこで死ねるか!


「第三艦隊全艦に平文でいいから旗艦を暁に変更すると打電しろ!全艦に集結命令も出せ!」


「はっ!」


確か上海沖海戦は第四艦隊の担当じゃなかったか?なぜ第三艦隊が……。第三艦隊は日本海で演習のはず。歴史が違う………?いまは目の前の的に集中すべきだな。


「各艦集結しつつあります!」


「密集体形をとれ!敵を突破し、旅順まで撤退する!!」


これで上手く撤退できればいいが…………。前史(転生後の歴史)とは違うようだが、第三艦隊はやはり訓練終わりの新兵だらけだ。旅順まで持ちこたえてくれよ。


「敵艦隊まであと10㎞!」


「各艦砲撃開始!敵を蹴散らせ!」


ここで突破できなければ第三艦隊は全滅だ。


「着弾!!」


「電、中破!」


「龍田小破!」


くっ!被害が思いの外大きいな。新造の海軍と侮ったか。しかし、正史(本来の歴史)や前史であれば58隻ほどしかいないはず。まさかほとんどがここにいるのか?そんなわけないか。


「敵艦隊反転しました。追撃しますか?」


「いや、いい。このまま旅順へ撤退する」


日中両海軍の被害は大きかった。第三艦隊は大破5、中破7、小破5、轟沈1だった。新兵が多いとはいえ、かなりの訓練を受けた兵士達の損害は安いものではなかった。

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