四 書き手さんについて
けっこう思いを溜め込んでたんだなあ。こんなに書くことがあるなんて思ってませんでした。その上で改めて、これは私見です。木漏れ日亭が思ったこと、感じたことですからなんらこの連載をお読みの方に強制するものではありませんし、それぞれのお立場の方のお考えや取り組まれ方を否定するものではありません。
ではでは参ります。今回は、書き手さん、まあいわゆるなろう作家側の問題点、そしてこうあったらいいなあという、提言めいたものを。
ぼくがなろうで小説を投稿し始めたのが今年の三月の終わり頃。もうすぐ半年になります。
参考にはならないかもだけど、一応ご紹介しますとですね、
『ウラヌールの宿屋さん ~移住先は異世界でした~』
という文芸ジャンルのヒューマン・ドラマファンタジー作品でして、家族で異世界に移住して宿屋さんを始めるお話です。もちっと深いですが、だいたいそんな感じのお話です。八十八話で二十三万文字以上、現在も連載中です。
これを書いている現在の数値ですが、
ブックマーク登録者数 百四十一人
評価点 四百十一pt
感想 十二件
レビュー 一件(サイト内)、一件(他サイト)
です。ご登録いただいている読者の方々、ご意見ご感想を下さった皆様、レビューを下さった方(お二人)、皆々様本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます♪
この他に、アクセス数やユニーク数、お気に入りユーザ登録数なんかもありますがそちらは割愛します。小説情報のアクセス解析などから調べられます。みなさんご存ですよね。
はたしてこの数字が多いのか少ないのかは、こちらをお読みのみなさんのご判断にお任せしますが、けして少ない数字じゃないと思っています。だって、ぼくなりですが作品に対する愛着やより良いものにするための努力もしているつもりですから。それが評価されてないわけない。
そうは思いながらも、まだまだこんなもんじゃない、もっともっと頑張って多くの人に読んでもらってお言葉や、評価もらいたいなんてことも、やっぱり思います。
書かれてるみなさん、いわゆるなろう作家のみなさん(何度も言いますが、この言い方嫌い。内向きなんだもん)もおんなじじゃないのかな。自分の作品に対する評価、特に数値が気になる。
だのになんで数字が伸びないんだろう。
いつまでたっても感想増えないよ?
レビューもらえない。おかしいよ!
いろいろ思うとこあるはず。どんだけ努力してると思ってるの? 毎日血反吐吐きながら(大げさかな?)執筆投稿してるのに。こんなに読まれてないんだったら書く意味なんてないじゃん。
ぼくもそう思いますし、毎日悩んでる。ぼくは自分の実力なんて大したことないとも思うし、万人受けするテーマや主義主張も持ち合わせていないのも知ってるつもり。それでもやっぱり思っちゃう。だってぼくなりに(後ろ向きな感情じゃないよ)努力してるから。
数字の魔力ですかね。
でも数字は待ってても上がらない。ただ書き連ねて、作品ができあがったらそれで評価されて出版化に結びつく。そんなことはありませんよね。
じゃあ今やってることは無意味なの? 小説家になるのに(文筆業で身を立てたい)、書く以外になにをしなくちゃいけないの? あ、ここで言ってる小説家っていうのは、商業作家でお金がもらえる作家さんのことですから。そういう意味からも、なろう作家という言い方が好きではないんです。ここ『小説家になろう』だけで書いて満足してるならそれも良しですが、少なくともぼくはそれで満足してないから。
んで、ここで言えるのはなろうで小説などを書いている方々は、少なくともサイトで現在少しでも多くの読者さんに(あ、前項までは読み手さんって書いてたね。でもこっちは作家さん側ですからこれでいいのだ)読んでもらえるようにやるべきことがあるんです。それは、
・作品を書いては推敲、書いては推敲する。
ただ書いたのを投稿しててはダメです。書いたものは見直して、誤字脱字や言い間違い、表現の誤りを修正訂正する。少しでも読んでもらえるものにしていく努力は怠るものじゃない。
・これで良いと思った作品を投稿する。
詩などは推敲重ねるよりも、書いた時の勢いや情熱なんかが薄れないようそのまま出される場合が多いと思いますが(ぼくはこっち)、それ以外は完璧でなくても、少なくとも自分で納得してから投稿する。読者さんに無理難題を強いるようなことは極力少なくする。そうでなくても読者さんは、わざわざ自分の作品を選んで読んでくれてるんだから。
・投稿したら、告知を行う。
投稿すると、活動報告にコメントしたりSNSに告知できるリンクが出てきますよね。活用しない手はない。まだどこにも登録されていなかったら、活動報告にだけは更新したことを書き込むようにする。
・投稿後も作品を読み直し、直せるところは直す。けしてそのまま放置はしない。
これらは当たり前すぎて、あえて書く必要もないことかもしれませんが基本中の基本ですので、書きました。じゃあこっから先、少しでも閲覧数を増やしたり、評価をいただけるようにするにはどうしたら良いのか?
それが判ってたらぼくももっと……なんて言ってたらここで終わっちゃいますから、前向きに参りましょう。次回、作家さんの取り組み方に対する、木漏れ日亭の思うところを。