三 読み手さんへのお願い
ではぼくが、なろうでの活動に際して疑問に感じたこと、特に読み手の方に関係する部分を書いていき、その上でお願いしたいこと、行っていただきたいことを述べさせていただきます。
まずその前に、ぼくがなろうで書き始めるようになったきっかけを。
ぼくがこの『小説家になろう』というサイトを知ったのが二年くらい前になります。だいぶ遅いですよね。その頃のぼくは、PCサポートの仕事をしていてお客様のPCのトラブル解決や、設定にネット接続、環境構築なんかをしていました。そのためか、存在は知っていたんですが開こうとは思いませんでした。
なぜ開いてみようと思わなかったのか。それは、当初偏見を持っていたからです。今になっては大後悔です。
どういった偏見か? それはどうせ素人の書いたもの、読むに値しないよ。とか、わざわざそんなサイトに登録しないでも、いろんな形で読みたい小説は読めるし、昔持っていた夢は夢として、実現不可能だから。何より今まで何度となく小説大賞や公募に出しては落選してきた、そんな自分の書きたいものなんかが多くの人の目に触れて良いはずがない。そしてそんな努力が、いとも簡単にネット上で多くの人に読んでもらえる。そんなのは許されない。そんなことです。勝手な思い込みをしていたんですね。
ところがある人が言ってたことがきっかけで、サイトを開いて自分が間違ってたことに気付かされたんです。
初めは、書籍化された作品ばかり読み漁りました。出版化、書籍化された作品はブラッシュアップされて商業的に売れるものになっているんだけど、原作であるなろうに投稿されてるものは必ずしも完成されているわけじゃなくて、荒削りだったり、どう考えても売れないだろうなあなんて思えるものもあったり。
でもこれだけは言える。勢いがあるんです。力を感じるって言うのかな。出版化されて売れてる本、書籍化なります! って作品を読ませていただくと、必ずと言っていいほどキラってしてるんです。上手い下手じゃないんだ。そう感じた時から、昔の夢がムクムクと湧き上がってきて。それで書こうと思いました。
いざ書き始めて思ったのが、
・誰も読んでくれない
・評価されない
・ご意見感想なんかはもらえる気配もない
・ランキング上位なんて雲の上どころか、ぼくはカンダタとおんなじなんだ
ということ。
じゃあこっから少しでも脱却できるには、抜け出すためにはどうしたら良いのか。調べまくって、それらに対する提言や書かれたエッセイなんかも読みました。その結果、自分の技量を上げていく努力は当然として、より多くの方にぼくが書いてますよお! ここにいますよお! って知ってもらう働きかけをすることが大切なんだって知ったんです。
そこで行ったのが、SNSでの拡散、友人知人に対する告知でした。
幸い昔から書いていた詩の投稿場所として、facebookやアメーバブログなどを利用していましたし、ほとんどツイートしていませんでしたが、Twitterにも登録はしていたんです。それを活用しようと。そしてメインの拡散場所を、Twitterに定めて今では多くの方々とフォローし合えるまでになりました。
その影響もあって、なんの告知も情報拡散もしていなかった当初から比べれば、びっくりするほどの評価、お言葉をいただいています。心から感謝しています。本当にありがとうございます!
前置きが長くなっちゃいました。
とても感謝している拡散、告知にご協力いただいている方々、そしてもしこの連載をお読みくださっている方の中に、同じようにSNSなどでなろう作家と繋がっているかたがおられましたら、ぜひお願いしたいんです。それは、
・小説家になろうでユーザー登録をして下さい。
そもそも登録していただけませんと、以下の項目すべてをお願いできないからですし、前述しましたように、読んでいただく際に読み手さんにも責任を持ってお付き合いしてほしいからです。
・繋がってるなろう作家を、お気に入り登録、作品をブックマークしてあげて下さい。
各作者は、どなたがブックマークしてくれていて、お気に入り登録してくださっているのか判ります。あんなに濃いやり取りをさせてもらってるのに、え、ブックマークもされてなかったんだ……ってなります。これはけっこう悲しいし、寂しいものがあります。
・お時間のある時で構いませんので、作品を読んであげて下さい。
そもそもなんで繋がってくださったんでしょうか。ご自身の拡散の道具に過ぎないの? そんなことはないはず。読んでみたいから。作品や投稿が気になったから。ですよね?
・読んだ作品を、評価してあげて下さい(作品の最新話下部に、評価する場所があります)。
客観的に自分の作品がどう思われているのか、どうしていけば良いのかの判断材料になりますし、後述しますが現状のなろうでは、この評価が(評価ptが)、大きな意味を持っているからでもあります。
・出来うればご意見や感想を、読まれた小説などにお寄せ下さい。
これは純粋に、繋がったなろう作家さんを応援してあげてほしいからです。べた褒めなんかじゃなくて良いんです。叱咤激励、きつ~いご批判でも。ただ、誹謗中傷はダメ! あ、それと筆を折らせるようなのもお止め下さいね。
・レビューは望みません。もらえたら嬉しいですが、さすがにレビューは重いものがありますから。
レビューはもらえる方が非常に少ないもので、一つでもいただけたら奇跡みたいなくらい光栄なものです。それだけになろうサイトでは重要視されており、なろうの読み手サイトである『小説を読もう!』で特別枠みたいなところで表示されます。そこを見て、作品をお読みになる方も多いんです。
・その上で、ご自身のSNSで拡散してあげて下さい。
これだけ繋がりあえていたら、きっと貴方のブログや発表、表現にも熱い応援を返してくれているはず。もしこれだけしてても向こうからアクションがなければ……お別れして下さい。貴方のためになりませんから。
もちろんSNSでの繋がりのない、まったくのなろうサイトからの読み手さんにも上記のほぼすべてをお願いできることと思います。ぜひ考えてみて実行してみてほしいなあ、と思います。
以上です。
え、多いですか? こんなことしなきゃいけないの? そんな面倒なこと、付き合ってられんわ!
もしそうお思いの方がおられたら、悪いことは言いません。すぐに繋がりを解除して、二度と関わり合いになられないことをお勧めします。その上で、ユーザー登録をしないまま、なろう作品をお楽しみ下さい。
あえてきつい言い方、書き方をしています。不快にお思いの方がおられましたならお謝りいたします。ごめんなさい。でも、書いたことは取り消しません。
では次回は、なろう作家(また言いますが、この言い方好きじゃないなあ。いっぱいつかってるけど)について思うことを。