其の始まりは......
ディフェリーテ歴1560年。
人類の敵である魔王が魔剣使いによって倒され、1560年が経過していた。
この年に、少年「フェン」は『見習い剣士』として、ベテラン剣士達と共にとある遺跡へやって来ていた。
「遺跡」とは、過去の遺物が眠る洞窟などの総称であり、かの戦乱の時代の武器や、勇士の魂、果てには異世界の物まで封印されていることがある。
どんな職業だろうが、「冒険者」である者達はこの遺跡を攻略することに憧れ、命を落とす者もいるが、逆に宝を持ち帰り大金持ちとなった者や、マジックウェポンを手に入れ、有名な冒険者になった者もいる。
フェンもその1人であり、まだ未攻略であった小さな遺跡へと初めての遺跡攻略へ乗り出していたのであった。
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フェンと冒険者達はその遺跡の一層にいた。
一層は三十分かけて調べ尽くしたのだが、特に何も無かったので、(ひ○きの棒以外)冒険者達は目に見えて落胆していた。
「はぁー...アホらし。こんなところに宝があってたまるかよ」
「確かに小さい遺跡だからって言ってもお宝には期待するもんだろ...」
「そんな事より早く二層へ行こうぜ?」
遺跡探検初心者のフェンは早速空気だった。
第二層へ降りると、すぐにスライムやゴブリンなどが現れたが、9割は冒険者が、1割はフェンが倒して、すぐに殲滅された。
「経験値とかもしょっぱいな」
「仕方ないだろ、低レベルの迷宮に来たんだからさ...」
「それにしても小僧、なかなかの剣さばきだったな。危険を顧みずに攻撃していたが。」
「アハハ...面目ありません」
「全く、気をつけろよ?仲間が居なかったら死んでいるかもしれないからな...」
「以後、気を付けます...」
そして一行は第二層を探索した。
結果は何も無かったのだが、一行はあるスイッチを発見していた。
「何だ?これは」
「罠か何かだろう、誰かイレースを使え」
「はいよ...ブツブツ」
ガキィン!!
「弾かれた!?」
「ここって小さな遺跡じゃなかったんですか!?何でこんな物が!」
「俺だって知るかよ!」
ガコッ...ゴゴゴゴゴゴ......
「「「「!?」」」」
「階段が...現れただと?」
「大丈夫なのか?」
「す、進んでみるか」
「どうしましょう...」
《適合適性を確認します............適合者確認。 フェン 15歳 見習い剣士》
「え?」
「な、なんだ今の声は?」
バチッ
「ぐわっ!」
「な、何だァ!?」
「小僧以外弾かれた!」
ガコン
「うわぁーーーっ!!!」
「どうしても入れないぞ......これは上に報告しなくては...」
「小僧は大丈夫なのか?」
「分からんが無事を祈るしかないだろう...」
「うん...ここは?」
《フェンを確認しました》
《適合準備...
「......?」 フラッ
...フェンの気絶を確認。適合を開始します...》
第二作目。一作目は酷い出来でした。これも黒歴史にしないようにしたいです。
第一作目これ↓(´・ω・`)
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