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MidgardOnline~錬金術を極めるもの~  作者: あおりんご
初心者編
3/30

初めての錬金

 さて一応アイテムが集まったから錬金してみるか。たしか錬金セットがあったはず。


<簡易錬金セット>レア度:1

 簡易的な錬金セット。セット内訳は最下位錬金釜、最下位錬金棒、最下位錬金筒。

 <最下位錬金釜>レア度:1

  最下位の錬金釜。成功率は高くないが壊れない。錬金棒と併用する。

 <最下位錬金棒>レア度:1

  最下位の錬金棒。成功率は高くないが壊れない。錬金釜と併用する。

 <最下位錬金筒>レア度:1

  最下位の錬金筒。返還率は低いが壊れない。


 ふむとりあえず錬金筒を使ってみるか。水筒みたいな黒い筒だ、側面に2つだけ宝石のようなものが付いている、片方は黒くて地味、もう一方は赤く光っている。おそらく分解、合成用だろう。石ころを2つ入れて蓋をする。


 「合成」


 蓋を開けて取り出してみるけど変化なし。よくみると赤く光っていた宝石が黒く地味になっていた。石ころを1つ入れてみる。また赤くなった。


 「ふむ。分解」


 何かが減ったような感覚とともに赤色の光が消えた。蓋を開けてみるとふわっと埃が舞い散った、たぶん分解されてに塵になったんだろう。おそらく赤に光っていると分解が、もう片方何色かわからない方が光れば合成が出来るのだろう。そう考え石を筒に入れまくる、10個目を入れた瞬間赤色の光の隣に青色の光が灯った。


 「合成」


 また何かが減る感覚とともに宝石の色が消えた。蓋を開けると大きめの石が入っていた。


<大きな石>レア度:1

 大きな石。


 まぁ、わかってたさ。石をどんなに集めてもただの石だってな・・。少し悲しい。次は汚水で試してみるか。

 筒に水を注いでいく。10本目をいれた瞬間青色が光った。


 「合成」 


<水>レア度:2

 飲み水。満腹度を回復できる。


 飲み水になるのか、意外だな。石の例からいくと<沢山の汚水>とかになってもおかしくないと思うが。まぁ量が増えるだけのほうがゲーム的にもつまらないので仕方ないのかもしれない。

 ダメ元で分解すると湿った空気が出てきた。汚水も最下位アイテムのようだ。

 次は骨だ。骨も10本入れたら青に光った。


 「合成」


<ウィケストマウスの全身骨格>レア度:3

 ウィケストマウスの全身骨格。自然にこの状態で発見されることは珍しく作るためには生け捕りにしなくてはならない。一部マニアの間で取引される。


 おお、それなりのアイテムができたぞ。レア度3とかすごくない?売れるかなぁ、取り敢えずとっておこう。分解はどうだろうか、骨を一本入れて蓋を閉める。


 「分解」


<ウィケストマウスの骨粉>レア度:1

 ウィケストマウスの骨を砕いたもの。


 おお、これはアイテムになるのか。どこからか出てきた紙に包まれてる5つ包みがある、1本で5個か。

 雑草は分解は失敗、合成はいくらいれてもだめだった。


 「さて釜と棒の出番だ。一番錬金術っぽいな」


 そう呟きつつ筒をカバンに入れ、代わりに釜と棒を出す。

 合成と分解をしている時に気がついたのだがカバンに手を入れながらアイテムを思い浮かべるとそのアイテムが手の中に現れるらしい。すっごく便利である。

 さて、何から錬金しようか。水と雑草なんか良さげだよな。釜に水を注ぎ入れ雑草を浮かべる、火をつけるスイッチを押し棒でかき混ぜる。スイッチを押した何かが減る感覚があった。釜の中が光り輝く。


 「おお!いきなり成功か!」


 と思いきや。光は次第に弱まりプスンという音とともに黒い煙がでできた。アイテムもなくなっていた。


 「あぁ。失敗かぁ、水は痛かったなぁ。光ってたから惜しいと思うんだよな、骨粉入れてみるか」


 水はないので汚水を入れ、雑草を浮かべスイッチを入れる。また何かが減る。さっきより弱いが光っている。おおっと骨粉を忘れていた。そう思い出し骨粉を入れた瞬間光が先程より強くなった、なんだかいける気がする!


 「おお?おおおお!」


 黒い煙ではなくちょっとした光の柱とともにアイテムが出てきた。


<ケイの下位毒薬>レア度:2

 ケイが錬金術で作り出した毒薬、毒を低確率で付与する。名称及び本文よりプレイヤーネームを削除可。


 「ど、毒薬か」


 まぁ。成功するとわかったならもう一回やってみるか。スキルレベル上げ見なるし。そう思い汚水、雑草、骨粉を入れて火をつけかき混ぜるが今度は黒い煙が出てきた。


 「あれ?なんでだ」


 失敗した理由が思い当たらない。先ほどとも違いは・・そうか!骨粉は後から入れるのか!なるほどなるほど奥が深いな錬金術。

 試しに骨粉を火をつけた後に入れてみる。すると今度は光とともにアイテムが出てきた。


<ケイの下位回復薬>レア度:2

 ケイが錬金術で作り出した回復薬、HPを30回復する。名称及び本文よりプレイヤーネームを削除可。


 んん?今度は回復薬だ。やっぱり雑草にも種類があるのか?毒薬を作った時は色の黒っぽい雑草。回復薬の時は丸くてふわふわした雑草。他にはトゲトゲした雑草ともふもふの草には見えないのがある。

 トゲトゲしたやつともふもふしたやつをそれぞれ試したところ。


<ケイの下位麻痺薬>レア度:2

 ケイが錬金術で作り出した麻痺薬、麻痺を低確率で付与する。名称及び本文よりプレイヤーネームを削除可。


<ケイの下位睡眠薬>レア度:2

 ケイが錬金術で作り出した睡眠薬、睡眠を低確率で付与する。名称及び本文よりプレイヤーネームを削除可。


 というアイテムができた。ただ全部の葉っぱが雑草で一纏めなのが不便だ、そのうち鑑定系スキルが欲しい。水、雑草、骨粉を試してないことに気がついたので、汚水を10本合成し水を作り試してみた。今回スイッチを押した時これまで以上にごそっと何かが抜けた、ほんとなんだこれ。


<ケイの回復薬>レア度:4

 ケイが錬金術で作り出した回復薬、HPを100回復する。名称及び本文よりプレイヤーネームを削除可。


 「おお、初のレア度4じゃないか!100とかほぼ全快だぞ。そういえば初心者ポーションはいくらくらいなんだろう」


<初心者ポーション>レア度:1

 始まりの街で買える回復ポーション、HPを20回復する。


 「まぁ。初期配布物ならそんなもんか」


 ケイは気づいていなかった、序盤におけるレア度4の回復薬の希少性を。まぁ露天やNPCショップを見ていないので仕方ないが。


 集中できるようにと路地の奥の方で錬金をしていたら時間を忘れて夢中になっていたので時計をみる。


 [ミドガ暦1年1月1日PM11:49][西暦2161年7月18日PM3:56]


 ご親切に現実時間の表記もある、まだまだ時間はあるな。よくみるとあたりは薄暗くなっていた月明かりのおかげか真っ暗というわけではないが、我ながら没頭しすぎである。

 街の中心部に向かうとしよう、もちろんアイテムを拾いながら。

名前:ケイ 種族:ヒューマン レベル:1

HP 105/105 MP 50/90(+6) 満腹度53% SP:0

STR 10

DEX 10

VIT 11(+1)

AGI 11(+1)

INT 14(+2)

MND 10

LUK 10

スキル(3/3):<錬金術:2>

       「錬金の基本:Passive」<分解><合成><最下位錬金>

       <偵察:1>

       「イージーステルス:4」

       <探索:2>

       「もの探し:Passive」

装備:右手  :錬金術士見習いの杖

   左手  :なし

   頭   :錬金術士見習いのフード(胴上のオプション)

   胴上  :錬金術士見習いのローブ

   胴下  :旅人のズボン(デフォルト)

   靴   :偵察者の靴

   アクセ1:探索者のカバン

   アクセ2:なし

   アクセ3:なし

持ち物(15/40):初心者ポーション*5、簡易錬金セット、石ころ*30、石ころ*8、大きな石*1、雑草*30、雑草*3、汚水*4、ウィケストマウスの骨*5、ウィケストマウスの全身骨格*1、ケイの下位毒薬*1、ケイの下位回復薬*1、ケイの下位麻痺薬*1、ケイの下位睡眠薬*1、ケイの回復薬*1

所持金:3,000G

称号:なし

所属ギルド:なし

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