使い魔
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渡された地図通りに5分ほど歩くと宿屋<旅人のオアシス>に着いた。通りを歩いている間結構見られたが仕方ないだろう。俺は溜め息をつきながら扉を開けた。
「いらっしゃい。旅人のオアシスへようこそ。ってどうしたんだいあんた、そんな汚れた服着て」
「この宿屋なら洗濯をしてくれると聞いてきたんだが」
「確かに洗濯もするけど、その汚れは落としきれるか分からないよ。あと一泊宿取らないとしてやれないよ」
「もちろん泊まらせてもらうさ」
「それじゃ、一泊300Gと洗濯代金の100Gで400Gだね」
そういう女将さんに400G渡し、代わりに106と書かれた鍵を受け取った。
「もう遅いからね。悪いけど晩御飯は出ないよ、朝御飯は6時から9時の間にここに来れば大丈夫だからね。洗濯物は部屋の前に出してくれれば明日の昼には返すよ」
「分かった。部屋に入ったらすぐに出しておく」
そう言ってさっさと階段をあがることにする。ロビーに居た人たちの視線がきつかったからだ。
後ろからは「あんなに小さいのに大変だねぇ」とか「何があったんだろ」、「あの子はもしや!?」という声が聞こえた。
部屋に入りすぐに汚れた装備を外していく。このゲームは設定を弄らない限りシャツとズボンが自動装備されるので裸にはならない。部屋にあったカゴに装備を入れ蓋を閉め、扉の横に置いておく。
さて、何をしようか?流石にここじゃ解体の続きは出来ない。何か増えてないかなとステイタス画面を開くとレベルアップした時のポイントを割り振っていなかったのでAGIに4、INTに1振っておく。ソロプレイだと逃げ足の速さも重要になってくると思ったのでAGIに多めに振っておいた。満腹度も減っていたので串焼きを食べておく。
次にやろうと思いついたのは変質の実験だ。石ころがグラミクスになるのは師匠から教えてもらったが、他のアイテムが何になるのかは知らない。なので実験して有用なアイテムにならないか検証するのだ。
まずは麻痺効果のある雑草、ビビ草からだ。カバンから魔法陣を取り出し上に乗せる。
「変質」
ビビ草は石ころの時と同じように黒い光に飲み込まれ脈を打ち始める。次第に脈は落ち着き、光が消えた時そこにあったのは、いや居たのはと言った方が良いか。そこに居たのは蜂だった。ニードルビーのような大きな化物ではなく現実世界にいる感じの普通のサイズのやつだ。
<称号<モンスターの主>を獲得しました>
じっとこちらを見て動かない蜂に鑑定を掛けてみる。
<キリングビー>AGI型
生息域:???、???、ケイ
適正レベル:???、???、3(主人のレベル、群れの規模に依存する)
補足:初めに見たものを仲間や親と認識する「刷り込み」の特性を持つ特殊な蜂。基本的に巣で孵る為同種に付いていくが稀に別の生物に懐く。元はある魔術師の使い魔だったことからその生体を持つ。
え?じゃあ俺のことを主だと思ってるのかな?蜂はこちらを見てじっとしている、試しに何か支持を出してみよう。
「部屋を一周してみて」
人の言葉を認識できるのか、元使い魔の性質から思考を読んでいるのか分からないが蜂は魔法陣から飛び立ち部屋を一周して魔法陣に戻った。どうやら完全に懐いているようだ。今度は思考だけで試してみる。
(俺の手に乗れ)
そう強く念じ手を差し出す。すると蜂は魔法陣を飛び立ち俺の手に乗った。どうやら思考のみでも反応するようだ。便利じゃね?試しに「魔法陣取って来て」と思考する。蜂は手を飛び立ち、魔法陣の縁に降り立った、そして・・魔法陣は重かったようだ。蜂は命令を実行しようと必死に羽を動かしているが魔法陣はジリジリとしか動かない。まぁ、そんなもんか。
折角なのでもう一匹作ってみる。適正レベルの群れへの依存が気になる。
変質で作り出したもう一匹の蜂は創られた後、俺を見てすぐに初めの蜂のところへ行き一緒に魔法陣を引っ張り始めた。後から創られても命令は実行するらしい。というか引っ張らせたままだったのでやめさせておく。鑑定をしてみると変化があった。
<キリングビー(群れ:2匹)>AGI型
適正レベル:4(主人のレベル、群れの規模に依存する)
適正レベルが1上がっているのだ。1匹増えたから上がったのか、一定数で上がっていくのか不明だが。試しに1匹ずつ創りながら鑑定していく。すると丁度合計10匹になったところでレベルが1上がった。
マナも殆ど無いのでベッドに横になる。ああ、時間を持て余してしまった。どうしようか、ゲーム内で寝たらどうなるか試してみようか。一晩寝てないしいいだろ、と思い俺は目を閉じた。
悪い魔法使いって虫、操ってそうじゃないですか?
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<ステイタス>
名前:ケイ 種族:ヒューマン レベル:6
ステイタスポイント:0 スキルポイント:3
HP 109/120 MP 22/80(+2)[+13]→22/155 満腹度96%
STR 12(+1)[+5] →18
DEX 10 →10
VIT 13(+5)[+5] →23
AGI 17[+5] →22
INT 18(+1)[+13] →32
MND 10[+4]→14
LUK 10 →10
スキル(4/4):<錬金術:13>
「錬金の基本:Passive」<分解><合成><最下位錬金>
「初級錬金:Passive」<下位錬金>
「中級錬金:Passive」<中級錬金><マナ錬金>
「上級錬金:Passive」<上級錬金><魔術錬金>
<偵察:1>
「イージーステルス:4」
<探索:4>
「もの探し:Passive」
<火術:2>
「ファイアボール:5」
「ファイアバレット:3」
<闇の錬金術:2>
「闇の錬金術の基本:Passive」<変質><融合>
特殊スキル:<夜目>
<触手:グラミラス>
<鑑定>
装備:右手 :青銅の杖
左手 :角兎の盾(49/70)
頭 :なし
右腕 :なし
左腕 :なし
胴上 :旅人のシャツ(デフォルト)
胴下 :旅人のズボン(デフォルト)
靴 :旅人のブーツ(デフォルト)
アクセ1:探索者のカバン
アクセ2:ゴブリンの首飾り(5/10)
アクセ3:なし
持ち物(39/40):初心者ポーション*5、石ころ*30、石ころ*20、ビビ草*20、イズン草*30、スリプ草*18、汚水*12(5%↑)、ウィケストマウスの骨*16、ウィケストマウスの骨粉*1、ケイの下位回復薬*5、ケイの回復薬*1、ホーンラビットの毛皮*19、ホーンラビットの肉*14、ホーンラビットの串焼き*4(25%↑)、ケイの下位回復薬:失敗*2、ボロ布*4、ビックラットの牙*1、ケイの下位回復薬:失敗*2、テオフラウトゥスの魔法陣*1、ミスリルの釜*1、ユグドラシルの枝*1、ミスリルの筒*1、採血のナイフ*1、テオフラストゥス印の解体セット*1、テオフラストゥスのメモ*1、契約の悪魔の残滓*24、石ころ(ファイアボール)*17、錬金術師見習いの杖*1、針蜂の毒針*3、針蜂の甲殻*2、針蜂の羽*4、芋蟲の体液4、芋蟲の触角2、剣蟷螂の剣足*5、魔蜘蛛の前脚*4、魔蜘蛛の後脚*4、魔蜘蛛の頭胸部*1、魔蜘蛛の腹部*1
使役モンスター:キリングビー(群れ:10匹)
所持金:255G
取得可能スキル:なし
称号:<座標同期者><テオフラストゥスの愛弟子><夜目の魔眼><自己改造><ダークアルケミスト><宿主><魔蟲の同化者><鑑定の魔眼><非道ナル者><モンスターの主>
所属ギルド:冒険者ギルド
クエスト[冒険者ギルド(3/3)]<ニードルビー討伐(9/10)><キャラピラー討伐(6/10)><ソードマンティス討伐(5/10)>
[Extra]<錬金術士・テオフラストゥス>
[ミドガ暦1年1月6日PM11:00][西暦2161年7月20日AM7:40]




