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MidgardOnline~錬金術を極めるもの~  作者: あおりんご
弟子入り編
18/30

錬金術の授業

説明回です

「まぁ修行を開始すると言っても基本ができてなくては身につくものも身につかん、じゃから錬金術の基本的なことについて教えてやろう」


 いきなり実戦形式で錬金しまくるわけではないようだ。


「ではまず錬金術を使用する際に必要なものじゃ。初めに錬金をするための素材となるもの、これがなくては話しにならん。錬金術は等価交換、無から有は作れん。今のところは・・じゃがな。

 そして次に必要なものはマナじゃ。マナはそこら中にある、それを人は呼吸などから体内に取り込み魔術の講師などに使用するわけじゃ。じゃから体内にマナがなければ魔術も錬金術も行使できん。じゃが優れた錬金術師は大気中に存在するマナを使用し錬金術を行使する、これによって人の身では行使できない術も行使出来るようになるのじゃ」


 MPを使わずに術を行使する方法があるとは、いいことを聞いたな。うまくいけば錬金術だけでなく他の魔術にも応用できるかもしれない。


「次に錬金術を志したものが初めに覚える術、分解と合成についてじゃ。試しに先程渡した筒で合成してみるがよい。違いがわかる」


 そう言われたのでカバンからミスリルの筒を取り出す。ミスリルの筒は赤と青の宝石はなく代わりに赤色と青色の筋が筒を一周している。

 石ころを1つ入れて赤色の筋が光るのは前に筒と同じだったが、青色の筋は石ころを4ついれたときに光った。

 試しに合成してみるときちんと大きな石が出てきた。


「違いがわかったかの?錬金筒の性能次第では変換効率は段違いじゃ。本来下位素材から上位素材に変換するときに必要な素材は2つじゃ、理論上ではな」


「ん?でもそれじゃあ石ころ2つの大きさと大きな石の1つ大きさが釣り合わないぞ?」


「お主は錬金術をなんだと思っておるのじゃ。確かに石ころだけでは大きな石にはならん。じゃが儂等が錬金術を使用する際にはマナを消費しておる。上位素材になるときにはマナもその素材の一部となるのじゃ

 錬金筒には素材の構造と材質を分析する機能がある。そして筒ごとの性能により合成する際に必要な個数、分解した際に生成される個数が算出される。

 合成はその素材の構造と材質から筒ごとに接続できる<世界樹の脳>より上位素材を検索し、下位素材の構造を分解、上位素材の構造に創り変え、足りない部分をマナで模倣し創り出すのじゃ。その際、質の悪い筒じゃと分解した粒子を失ってしまい結果的に下位素材の必要数が増加するわけじゃな。もちろん質の悪い筒は権限の足りない<世界樹の脳>があり全ての素材を合成はできん。じゃが最高級の筒であろうと<世界樹の脳>に無い素材は合成も分解もできんがな」


「<世界樹の脳>?だっけ、そんな大層なもんに記されてない素材なんてあるのか?」


「<世界樹の脳>はこの世界の物事しか記憶しておらん、異なる世界の物質までは知ってはおらんのじゃ。ただ機会があり記憶されているものも少しは有るがの」


「別の世界なんてあるのか?」


「その話はまたの機会じゃ。どうせならその目と耳で知るが良い。さて、話を戻すぞ。

 合成の対、分解はほぼほぼ合成と変わらん。上位素材の構造と材質から<世界樹の脳>より下位素材を検索し、該当素材に創り変える。この場合も筒によって粒子の喪失が起こると生成される個数が減る。この話で重要な部分は<世界樹の脳>より検索を行い、探し当てられるからこそ分解は起こるということじゃ。どういうことか分かるか?」


「いや、さっぱりだ」


「これだけでは分からんか。仕方ない、説明するぞ。分解する際<世界樹の脳>に該当素材が有るが故に術が行使できる、それはつまり目には見えなくなっても素材として存在するということじゃ。お主、石ころを分解したことは有るか?」


「ああ、埃が出てきたぞ」


「その埃こそが石ころの下位素材ということじゃ。儂が集めて素材と認識できる量にしてみたところ、それは<石材の粒子>という名称じゃった。<石材の粒子>も分解はできたが下位素材の収集がまだできていなくての、限界は分からんのじゃ」


「へぇ、なかなか興味深いなぁ」


「そうじゃろそうじゃろ。やはりお主は見込みがある、錬金術を極めるに相応しいおなごじゃ」


 くっ。忘れかけていたのに、でもこの人なら大丈夫な気がする。


「師匠」


「なんじゃ改まって」


「俺の事は女の子扱いしないで下さい」


「む?いや、そういう者もおるか。まぁよい、そちらの方がやりやすいというもの、これからはおなご扱いわせん」


 良かった、さすが師匠だ、これからはココロの中でも師匠と呼ぼう。まぁ師匠の性格なら性別なんてほとんど気にしないような気がしてたから心配なかったんだけどね。


「説明の続きじゃ。次は錬金じゃの。錬金には最下位錬金などの分類は有るが成功率や消費マナなどが違うだけじゃ。お主に渡した道具は一級品じゃから成功率は気にせんでもいいじゃろう。消費マナは仕方ないがの、精進あるのみじゃ。

 さて、錬金の原理は合成や分解のそれとは少し違う、錬金は異なるモノ同士を組み合わせ新たなモノにする術じゃ。錬金をする際は素材同士の親和性を把握し、それらと相性の良い”つなぎ”を組み合わせる。これが錬金の基本じゃ。

 例えば、回復薬を創る場合薬草と水を使うだけでは意味がない。薬草単体でも回復効果はある、それを水に溶かすだけでは量が多くなるだけで回復量は増えんし逆に使いづらいくらいじゃ。そこでつなぎを使うのじゃ。つなぎは素材同士を掛け合わせるための重要な役割を果たす。薬草と水では何も起こらんが、そこにこの2つのつなぎとなる動物系の骨粉を加えることでそれぞれに含まれるマナが活性化し、薬草の効果が増幅され結果として薬草単体以上の回復効果が得られる。そしてそれに更にマナを注ぎ込み各材質を繋ぎ1つの物にするのが錬金じゃ。いくら回復効果が得られるとはいってもただ薬草と水と骨を混ぜたものは異常状態を引き起こすからな」


 確かに骨粉がそのまま入ってるものなんて飲みたくない。


「さて、ここからが本番じゃ。儂の創作した錬金術<変質>について教えてやろう」

もう少し説明が続きます。

-----

<ステイタス>

名前:ケイ 種族:ヒューマン レベル:5

ステイタスポイント:0 スキルポイント:3

HP 120/120 MP 190/80(+14)[+12]→190/210 満腹度72%

STR 12(+1)[+5] →18

DEX 10 →10

VIT 13(+17)[+5] →35

AGI 13[+5] →18

INT 17(+33)[+11] →61

MND 10(+16)[+4]→30

LUK 10 →10

スキル(4/4):<錬金術:4>

       「錬金の基本:Passive」<分解><合成><最下位錬金>

       「錬金初級:Passive」<下位錬金>

       「テオフラストゥス:Passive」<変質><融合>

       <偵察:1>

       「イージーステルス:4」

       <探索:4>

       「もの探し:Passive」

      <火術:1>

       「ファイアボール:5」

装備:右手  :錬金術士見習いの杖

   左手  :角兎の盾(55/70)

   頭   :森狼のマジックハット(100/100)

   右腕  :なし

   左腕  :なし

   胴1  :森狼のマジックローブ(140/140)

   胴2  :森狼のマジッククロース(140/140)

   靴   :森狼のマジックブーツ(80/80)

   アクセ1:探索者のカバン

   アクセ2:ゴブリンの首飾り(5/10)

   アクセ3:なし

持ち物(28/40):初心者ポーション*5、簡易錬金セット、石ころ*30、石ころ*30、石ころ*12、大きな石*1、雑草*30、雑草*30、雑草*29、汚水*12(5%↑)、ウィケストマウスの骨*16、ウィケストマウスの骨粉*1、ケイの下位回復薬*5、ケイの回復薬*1、ホーンラビットの毛皮*17、ホーンラビットの肉*12、ホーンラビットの串焼き*7(25%↑)、ケイの下位回復薬:失敗*2、ボロ布*4、ビックラットの牙*1、ケイの下位回復薬:失敗*2、錬金術士見習いのローブ*1、偵察者の靴*1、テオフラウトゥスの魔法陣*1、ミスリルの釜*1、ユグドラシルの枝*1、ミスリルの筒*1、採血のナイフ*1

所持金:4,250G

取得可能スキル:なし

称号:<座標同期者><テオフラストゥスの弟子><夜目の魔眼><自己改造><ダークアルケミスト>

所属ギルド:冒険者ギルド

クエスト[冒険者ギルド(2/3)]<ゴブリン討伐(0/5)><ビックラット討伐(1/5)>

    [Extra]<錬金術士・テオフラストゥス>


[ミドガ暦1年1月5日AM0:30][西暦2161年7月19日PM4:10]

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