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MidgardOnline~錬金術を極めるもの~  作者: あおりんご
初心者編
14/30

マジックシリーズ

これからは隔日、もしくは3日に1回の投稿になるかもしれません。

 一度ギルドに入ってクエストの報告がてら受付さんにHPの回復方法について聞いてみた。

 HPの回復はポーションや回復薬の使用と宿屋での休憩、スキルでの回復があるようだ。宿屋での休憩は100Gでいいらしいが6時間の睡眠が必要とのこと、おそらく6時間動けなくなるだろう。そう考えるとやはり回復薬を作ったほうがいいだろう。

 あともう一つ、よく考えると盾以外初期装備なのである程度のものは買ったほうがいいのかもしれない。防御力があればダメージも低かっただろうし。



ーーーーー



 ということで路地裏を這いながら雑草をかき集めた。回復薬になる丸い葉の数はやはり少ない、だがそれでも10枚あれば十分だろう。もったいないからと目に付いた他の雑草も集めてしまったが、何かの役に立つと思いたい。あとは汚水と骨も少々。あ、探索のスキルレベルも上がった。

 とりあえず10個回復薬を作ったがやはり、失敗作が多い。だがそれでも十分回復はできるのでよしとする。失敗作6本のうち4本を使用すればHPはほぼ満タンだ。が、味はあまり美味しくない。


 さて、HPも回復できたので装備の新調に行こうと思う。今回は前に行った店舗ではなく露店を見て回ることにする。このゲームはまだ序盤、おそらくあの店舗はNPCの店だろう。今の時点でプレイヤーが素材を集められるか?という懸念もあるがプレイヤーならではの商品もあるかもしれない。プレイヤー(NPCによると来訪者)の露店は噴水広場周辺に集まっているらしい、それ以外の露店はほとんどがNPCの露店らしい。

 ちなみにNPCは自分たちのことを王国民を言っていたのでここは王国なのだろう。


 路地を抜け広場の付近に出る。だいぶ路地裏の地理を覚えてきた、これなら移動もある程度は短縮できるだろう。広場を見渡すと初日よりも明らかに人と露店が増えていた、初日ですらうんざりするほどの人混みだったのにこれではお祭り状態だ。こんな時にしか役に立たない小さな体軀を生かして人を躱しつつ商品を見て周る。ふと、気になる商品があった。

 おそらく魔法職の防具セットだろう。装備は全て黒い布を基本としてできていて、所々に動物の毛皮のようなもので装飾をしてあり、とても高級感がある。

 頭装備はいわゆるとんがり帽子で先がへにょっと曲がっている、帽子の縁と内側は毛皮で覆われているようだ。

 ローブは全身を覆うタイプで、とんがり帽子をかぶることを基本としているためかフードは付いていない。首まわりと袖口、裾の部分が毛皮で覆われているデザインだ。前開きで腰のあたりで紐をくくりつけ閉じるタイプのようだ。

 靴はブーツ型で履き口と甲の紐を結ぶところが毛皮で覆われている。


 「すみません」


 「いらっしゃい。何をお求めかしら!?・・」


 「えっと・・?」


 店員さんはなぜかこちらを見て固まっている。もう一度声をかけようとした時だった


 「か、かわいい。こんな小さな子がプレイしているなんて、私に話しかけてくれるなんて。ああそうだった、お嬢ちゃん何の用かしら?」


 とニコニコ話しかけてくるが少し怖い。だがあの防具が気になるので我慢する。


 「あそこに飾ってあるローブのセットが欲しいんですけど。いくらですか?」


 「え?これ?レベルが5からしか装備できないけど大丈夫?」


 「それなら大丈夫です」


 「あら見た目よりやるようね。でもあれとても高いわよ、帽子が7,000G、ローブが15,000G、ローブの下の服が7,000G、靴が5,000Gの合計34,000Gよ」


 「高い、諦めるか・・」


 くそう、とても欲しいが金がないんじゃ話にならない。諦めて他を探そう。


 「ちょっと待って、お姉さんのお願い聞いてくれたら値引きしてあげるわよ」


 と、こちらを見ている店員さん。値引いてくれるならと去りかけていた体を向き直す。


 「お願いって何ですか」


 「その前に、私の名前はリンよ。お願いはフレンドになって私が作った装備をたまに来て欲しいの」


 「え?それだけですか?それならお言葉に甘えさせてもらいますけど。名前はケイです」


 「じゃあ交渉完了ね、ケイちゃん。17,000Gにまけてあげる、それでもきつかったら分割でもいいわよ」


 「いえそれぐらいなら今払えますよ、はいどうぞ。それとちゃん付けはやめてください」


 「あら。意外にお金持ちなのね。それとこんなにかわいい子をちゃん付け以外で呼ぶなんてありえないわ」


 こういう手合いはおそらくやめてくれないだろう。諦めよう。


 「そういえばローブの下の服って何ですか?」


 「ああそれはねこのローブが胴の上と下、両方装備する特殊型だから代わりに胴1と胴2に分かれるようにんってるの。それでこれがその装備」


 そう言ってリンさんが取り出した服はどうみてもスカートだった。

 他の装備とは違い白を基調にしている服で、この白の布を染色したものを黒の部分に使っているんだろう。半袖の袖口とコルセット付きスカートの裾にはフリルが付いている。白の部分より少し長めに出ている黒のスカートの裾にもフリルが付いている。


 どうみても女の子用だこれ!?


 「ささ、早く装備してみて」


 驚愕している俺にそう声をかけてくるリンさん。着たくはないが割引してもらったのに今更「やっぱいいらないです」とは言いがたいので装備することにする。何か大切なものを失った気がする。


 「わぁ。かわいいいわよケイちゃん」


 「そういえばこれ何であんなに高かったんですか?」


 「それは初心者平原の反対側の森、魔狼の森に出るフォレストウルフの毛皮とこの町で少量だけ流通している魔法布をたくさん使っているからよ。フォレストウルフも強くて現状倒せる人はいないの、でもNPCの猟師さんがちょっとだけ流しているから何とか必要数集められたの」


 「え、そんなものまけてもらってよかったんですか」


 「いいのよ、約束もしたしね」


 そうだった。たまに服を着る約束をしてしまったのだ、さっきの服を見た感じだいたいの予想はつく。ちゃんと確認すればよかった。


<森狼のマジックハット>レア度:4

 適正レベル:5 必要ステイタス<MP:80,INT:17> VIT+4 INT+8 MP+2 耐久値100/100

 森狼の毛皮と魔力を込められた布から作られた帽子。魔法に関する力を大幅に補助する効果がある。高い魔力耐性がある。


<森狼のマジックローブ>レア度:4

 適正レベル:5 必要ステイタス<MP:100,INT:20> VIT+5 INT+10 MP+4 耐久値140/140

 森狼の毛皮と魔力を込められた布から作られたローブ。魔法に関する力を大幅に補助する効果がある。高い魔力耐性がある。


<森狼のマジッククロース>レア度:4

 適正レベル:5 必要ステイタス<MP:100,INT:20> VIT+5 INT+10 MP+4 耐久値140/140

 森狼の毛皮と魔力を込められた布から作られた半袖とスカートのセット装備。魔法に関する力を大幅に補助する効果がある。高い魔力耐性がある。


<森狼のマジックブーツ>レア度:4

 適正レベル:5 必要ステイタス<MP:60,INT:15> VIT+2 INT+5 MP+1 耐久値80/80

 森狼の毛皮と魔力を込められた布から作られたブーツ。魔力を大幅に補助する効果がある。魔法耐性がある。


 完全にぶっ壊れである。補正が半端じゃない、こんなにINTが高かったら魔法の威力が高くなりすぎる気がする。しかし強いのは歓迎だ。


 「何でこんなに強いんです?」


 「それはね、まずフォレストウルフは高い魔力を持っているの。そのおかげで森狼の毛皮は高い魔力補助効果を持ってるの。次に魔法布ね、魔法布はこの町に住んでいるある魔女は作っているらしいんだけどね、籠められた魔力の量と質が高くてね。おかげで魔力に対する抵抗力がとても高いの。それとぱっと見は分からないかもしれないけど縫う際に使った糸はマジックスパイダーからドロップする糸を使っているから効果が上がってるのよ。おかげで値段があがちゃったんだけどね」


 完全に魔法型の素材を集めて作ってあるからこんなにも高性能なのか。それにしてもいい買い物をしたものだ、服着に来なくちゃいけないけど・・。


 「じゃあ最後にフレンド申請するわね。また連絡するからよろしく!」


 そういいながら送られてきた申請をOKする。


<<リン>さんとフレンドになりました>


 「いい装備をありがとうございました。ではまた」


 そう別れを告げ広場を後にする。

 蟲の森、次の目的地はそこだ。と、その前にいい時間なので飯を食っておこう。

よく考えたら籠手とか装備できないので腕を追加しました。

-----

<ステイタス>

名前:ケイ 種族:ヒューマン レベル:5

ステイタスポイント:0 スキルポイント:3

HP 111/120 MP 62/160(+14)[+2] 満腹度72%

STR 13(+1)

DEX 10

VIT 27(+17)

AGI 13

INT 52(+33)[+2]

MND 26(+16)

LUK 10

スキル(4/4):<錬金術:3>

       「錬金の基本:Passive」<分解><合成><最下位錬金>

       <偵察:1>

       「イージーステルス:4」

       <探索:4>

       「もの探し:Passive」

      <火術:1>

       「ファイアボール:5」

装備:右手  :錬金術士見習いの杖

   左手  :角兎の盾(55/70)

   頭   :森狼のマジックハット(100/100)

   右腕  :なし

   左腕  :なし

   胴1  :森狼のマジックローブ(140/140)

   胴2  :森狼のマジッククロース(140/140)

   靴   :森狼のマジックブーツ(80/80)

   アクセ1:探索者のカバン

   アクセ2:ゴブリンの首飾り(5/10)

   アクセ3:なし

持ち物(25/40):初心者ポーション*5、簡易錬金セット、石ころ*30、石ころ*30、石ころ*12、大きな石*1、雑草*30、雑草*30、雑草*29、汚水*12(5%↑)、ウィケストマウスの骨*16、ウィケストマウスの骨粉*1、ケイの下位回復薬*5、ケイの回復薬*1、ホーンラビットの毛皮*17、ホーンラビットの肉*12、ホーンラビットの赤い目*1、ホーンラビットの串焼き*7(25%↑)、ホーンラビットの赤い目*1、ケイの下位回復薬:失敗*2、ボロ布*4、ビックラットの牙*1、ケイの下位回復薬:失敗*2、錬金術士見習いのローブ*1、偵察者の靴*1

所持金:4,250G

取得可能スキル:なし

称号:<座標同期者>

所属ギルド:冒険者ギルド

クエスト[冒険者ギルド(2/3)]<ゴブリン討伐(0/5)><ビックラット討伐(1/5)>


[ミドガ暦1年1月4日PM3:00][西暦2161年7月19日PM1:00]

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