第8章 トーナメント開戦!
泰成が青龍と修行始めてから半年後、泰成の参加するトーナメント戦がやってきた。
「えー、では、只今より蘇生トーナメント大会を開始します!!」
わあぁあ!など、観客の歓声が聞こえる。
トーナメントが行われる会場は天界の中心部にある『全天界闘技場』である。様々な衝撃に耐えれるような構造になっているらしい。
「と...俺はCブロックか...」
ブロックが書かれている紙を見て呟く。前にあった『魔界神』はDブロックらしい。
「えー、トーナメントの進め方は、何故か今年は参加人数が多いので各ブロックごとに別れて、1人の勝者を決めてもらいます。ブロックはAからLまでの12個で行います。全ブロックが終了いたしますと抽選でトーナメントを決めます」
つまりまずはブロックで勝ち残らないといけないのか...と泰成は思う。ちなみに対戦方式は自由だ。
「では!Aブロックの選手の皆さん!入場してください!」
試合が始まった。
3時間ほど経つと、Cブロック、つまり泰成の番がきた。ステージに移動する途中、『魔界神』がいた。
「お手並み拝見させてもらおうか...」と『魔界神』は言う。
「あぁ、決勝で会おうな...」自身に満ち溢れた声で泰成は言い返す。
「では!Cブロックの皆さん!開始してください!」
開始の合図と共に、泰成は右手に力を込める。黒い光が右腕を包む。
「剛力の覇者、発動」
そして、勢いよく地面を叩き割る。
轟音が会場に鳴り響く。
その衝撃でCブロックの7割ほどの選手が飛ばされる。開始3秒の出来事である。
「ほう...いいねぇ...」魔界神は呟く。
周りから、あいつはやべぇ、巻き込まれなかっただけよかった...、などと言って数十人が逃げていく。
残ったのは、泰成と1人の男だけだ。
「Bランク並の能力値とみた...私もだ。手加減はせんぞ!」
勢いよくその男は雷らしきもので強化した拳を打ってくる。
「残念...俺はAランクだよ」
と言って、泰成も強化した拳で相手の腹を殴る。
殴った部位は貫通し、赤い鉄の匂いをした液体が周りに飛び散る。普通なら死んでいるだろう...
とそこで泰成は1つ疑問に思う。
ーーーーーーー天界で死ぬとどうなるんだ?
その疑問はすぐに解けた。
さっきまで戦っていた男が、淡い光に包まれて消えていったからだ。
「なっ!!??」驚愕のあまり声が出た。
どうやらここで死ぬと、2度とこのチャンスを受けられない。つまりは2度と生き返れないということだ。
「Cブロック勝者は、泰成さんです!」実況の声が静かに響く。
「まけらんねぇな...」
そして遂に最終ブロック、Lブロックの試合が始まった。
しかし開始と同時に勝敗は決まった。選手が悲鳴をあげている。
「え...Lブロックの勝者は雅さんです!」
「なんだと...?!雅がこの大会に?!!」
まずい...と思う。最悪いつか雅と当たるかもしれない。実妹、しかも自分より大切な妹と闘えるはずがない...
複雑な心境の中、トーナメント本戦が始まる...
ども、らぶもうとです。
ようやく雅復活!!ですね
こんなつまんない作品を読んでいただいている方に感謝...
では...