最終章 これから
「雅だと...」
Lブロックの選手が悲鳴をあげている。どうやら幻覚を見ているようだ。雅は幻想の勲章だった。
そこで雅が隣から唐突に話しかけてくる。
「やっぱりお兄ちゃんもきてたんだ!うーんでもお兄ちゃんとは戦いたくないな...」
「うぉ!!びびったー、やめてくれよ雅...」
とそこで、
「ちょっとそこにいて」
と雅が真剣な顔で泰成を見る。
「あ、あぁ...」
「朱の章!」
雅がそう告げると、泰成の体が赤色の光に包まれた。
「な、なんだこれは?」
「私の能力。敵に幻覚を見せる以外にも、他人を強化することも出来るの」
幅広い能力だ...
「いまのお兄ちゃんはS級並だと思うよ!」
「まじかよ...でもそうしたら雅は生き返られないじゃないか...もし俺と当たったら...」
「その点は大丈夫!優勝したら生き返る以外に、一つだけ願い事を叶えられるの!そこでお兄ちゃんが優勝したら、私を生き返らせて欲しいの!!」
「分かった」
こうして、雅のサポート能力もあり、俺は魔界神と決勝であった。
「ほう...どうやら能力値が上がっているね...今の俺では倒せないか...」
「へっ!びびったか?」
「ふふふ...なら私も奥の手をだそう...」
そう言うと、魔界神の体が黒く光り始めた。
「私の能力は、対戦者以外の知人の能力を対戦中のみ盗めること...」
轟!と、嵐が巻き起こる。
「私の兄の『終焉の神』の能力を盗もう...」
「ラグナロクだとぉ!!??」
「まずいねお兄ちゃん...あいつの今の能力値は計り知れないよ...」
雅は呟く。
「この力を使えば、手加減はできんぞ...」
「かかってこいよ」
「カンに障る奴だ」
試合が始まった。
瞬間、泰成の体が飛ぶ。
「ぐふっ!!」
「私は終焉の神だぞ?容易に近づくな...」
「くそっ!近づくことすら許さない...つまり、近寄ったら負けちまうってことか」
「ご名答...近づけたらの話だがね...」
さらに衝撃波が泰成を襲う。
「くそっ!肉体の覇者・最終形態!」
全能力値を放ち、魔界神に立ち向かう。
お互いの激しくぶつかり合う声が響く。
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「では、さようなら...泰成さん、雅さん...」
「おう!地球の時間戻しといてくれよな?」
「んじゃ、帰るか、雅」
「うん」
「あ、それと、妖怪魔は何者かに殺されたらしいです」
「そうか...」
「では...みなさん、さようなら...」
こうして、泰成と雅は世界から消えていった...




