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098「先生の情報源が怖い」

今日は甥っ子君、ダンシングマンと一緒にダンス教室に向かったようです。

お昼にメール入ってた。


山姉さんの妊娠が職場にバレました。

仕事のストレスのせいか、切迫流産の可能性あり・入院せよと、まさかのドクターストップ。

もう隠しておけないから、と私が山姉さんの入院先まで行って意向確認して、社長に報告。


何故か私がめちゃくちゃ怒られた。

何でだ。理不尽だ。

山姉さんはしばらく絶対安静で、仕事も無理。受け持っていた案件をマッすんと篠PとS係長へ割り振りました。何故か私が。私、事務担当なんだけど。

S係長が「こんなにあったのか」と呟いていたのは聞かなかったことに。


本社事務係長と社長に、『社員が産休・育休の制度を活用する場合の会社側対応の仕方』を説明し(お役所で教えてもらった)、バタバタと雑用に追われながら本社支店間を往復。

合間に、篠Pとマッすんが山姉さんの病院に見舞いと引き継ぎに行きたいと言うのに付き合ったりして。

(何か男だけで産婦人科病棟に行くことに抵抗があった模様)


とにかくヘロヘロになってしまったところに止めが来ました。


例の新人さん、社長にクビ宣言されてから無断欠勤してるんだけど、突然本社事務所に来たのです。


そして何か喚きながら私を殴ろうとしたので、ひらりとかわしました。

能力に目覚めた上に、忙しさのあまりアイアンマインドが発動している私は無敵!


おかしいな、T先生と社長が何とかしてくれるんじゃなかったんかい。

で、コイツどうしよう的空気が事務所内に流れたところで突然停電。

同時に鳴り響くデスクの電話。


近かったので私が出たら、「ハルさん、青い顔して、この電話を新人さんに渡してください」とT先生の声が。

青い顔は無理だけど、新人さんに無言で受話器を差し出した。


訝しげに電話に出た新人さん、徐々に青ざめていき、ついに受話器を放り出して外に走っていきました。

私が電話に出たらT先生が笑いながら「ハルさん、もう大丈夫。色々綺麗に片付きましたよ」と。

何やらさっぱり分からないですが、T先生がそう言うのならそうなのでしょう。

T先生は、新人さんには、「新人さんがこれまで霊媒と嘘をついてきた色々な事件」や「新人さんが傷付けた人の名前」を言い列ねて反省を促したそうです。

謝罪の言葉は出なかったので、別の場所でまた嘘の霊媒をするかもしれないけど、二度と私達の前に現れることはないだろう、とT先生はおっしゃいました。


本当に二度と現れないで欲しい。

切実に願います。

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