095「ダメ! 絶対!」
甥っ子君ダンス教室ボイコット事件以降、ダンシングマンの不機嫌は絶賛続行中です。
どうやら昨日、私と甥っ子君がたこ焼き行ったのも気に入らなかったようです。
でも京都の山奥から大阪に来たのに、ダンス教室しか思い出にないとか可哀想じゃないか。
たこ焼きぐらい食べたいよねえ?
さすがにあのハリウッド映画村に連れて行くのはお金厳しいけど。
ごめん、甥っ子君。
叔母(予定)さん、引っ越したばっかりでお金ない!
でも私が休みの日に、一緒にジンベイザメ水族館に行く予定は立てた。予算的にギリギリで。ごめん、貧乏で。
世知辛い。orz
ダンシングマンも一応、誘ったら、渋々頷いた。
頷くとは思わなかった。
さてどうやってダンシングマンの機嫌を直そうか、と思案しながら昼御飯食べてたら、弟子から電話掛かってきた。
「ハルさん酷いです! いくらダンシングマンが浮気してるからって、浮気仕返すなんて!」
いつ私が浮気したんだー!
とりあえず落ち着いて、そして私がいつ浮気したのか言ってみなさい、と言いましたところ、
昨日、道頓堀のカニ付近で私が男と一緒に仲良さげに歩いていた、と。
ただならぬ雰囲気であった、と。
どんな雰囲気だよ。
そしてそれはどう考えても甥っ子君だ。
たこ焼き屋の近くだ。
そりゃ仲良くしますよ。もしかしたら将来のご親戚ですよ。媚び売りまくりですよ。
この子の情報はあんまり当てにしないほうが良いな。
かなり思い込みが激しい感じだし、早合点しまくりだし。
「そうだったんですか。すみません、私、てっきりダンシングマンさんへの当て付けかと」
そんなかわいいことする年齢ではない。
orz
(何故か最近自分からのダメージ率高いな)
「それにしてもダンシングマンさん、許せませんよね! 私、懲らしめときますから!」
ちょ、怖い。
早まるな、弟子。きみは何するか読めないからあんまり動かないで、お願い。
「もう、ハルさんは優しいなあ。ちゃんとハルさんの分まで怒っておきますね!」
いや、待て、だから怖い!!
電話は切れました。
ダンシングマンは大丈夫でしょうか?
一応、メールしてあげました。
ダンシングマンの浮気を疑っている弟子が、お仕置きするって言ってたよ、と。
ダンシングマンから返信ないけど、本当に浮気してたりしてな(笑)
そんなことはもちろん許しませんので、黒がはっきりしたらきっちり型にはめさせていただきます。




